能・狂言を素材に七世市川團十郎により生まれ「歌舞伎十八番」のひとつとなった『勧進帳』。現在も繰り返し上演される、この人気演目を市川海老蔵が弁慶役で国内初巡業を行う。富樫は今回が初役となる中村獅童。
6月1日（水）に都内で製作発表会見が行われた。
笑顔で登壇した市川海老蔵と中村獅童。
弁慶役は1999年以来、国内の本巡業では9度目だが巡業は初の海老蔵。「大変緊張感ある公演になると思います。獅童さんが富樫をつとめて下さることを嬉しく有難く思っています」と挨拶。さらに「能の『安宅』を見て、七世市川團十郎が歌舞伎の『勧進帳』を作った。能600年、歌舞伎は450年（の歴史がある）能からインスピレーションを得て歌舞伎になった。その両方を同時に観ることができるぜいたくな楽しみになる」と今回の舞台を説明。
獅童は「海老蔵さんとは去年、三池崇史さんに演出して頂き、宮藤官九郎さんに脚本書いて頂いた『地球投吾郎宇宙荒事』でご一緒させて頂きました。これは新作歌舞伎でしたが、今度は歌舞伎の古典中の古典でご一緒させて頂けるということで、今から大変楽しみにしています」
「おふたりの仲は？」という質問が出るころには、すっかりふたりのトークイベント。
海老蔵が「うちの近くでたまに（獅童が）奥さんとお茶してるので、ちょくちょく会う」と言えば、 獅童は「見かけた時には一緒にお茶とかしますけれど、普段から（海老蔵は）このエネルギーなので、3時間位一緒にいると、こっちがヘトヘトになる」と笑いを誘った。
囲み取材ではくまモンが登場し、「是非とも出演したい」と土下座してお願い。海老蔵も「終わった後、1本15分位のを作ればね」と期待をもたせた答えを返した。
最後はくまモンは見得を切ってポーズを決めて、3人で写真に納まった。
公演は2016年10月1日（土）～26日（水）米子、倉敷、広島、熊本県山鹿市、小松、大阪、札幌、東京と、安宅の関の特設舞台でも行われる。
詳細は公式HP http://www.kabuki-bito.jp/theaters/jyungyou/play/489
【東京公演詳細】
日程:2016年10月25日(火)17:00開演、 26日(水)13:00開演／17:00開演
会場:浅草公会堂
料金: 特等席12,000円 一等席10,000円 二等席8,5000円(全席指定・税込)
問合せ:Zen-A(ゼンエイ) TEL03-3538-2300[平日11:00～19:00]
※チケット先行予約受付中、 一般発売は6月11日(土)～
