1981年、ベルリン芸術祭で鮮烈なデビューを果たした「鼓童」が、来年2016年に創立35周年を迎える。
太鼓を中心とした伝統的な音楽芸能に無限の可能性を見出し、現代への再創造を試みる「鼓童」は、デビュー以来、世界47カ国で5,600回を超える公演を行ってきた。
また、2012年には芸術監督に坂東玉三郎氏を迎え、それまでの鼓童にはない特色ある作品を生み出し、新たな次元での太鼓音楽表現の可能性を提示し続けている。劇場公演のほか、小中高校生との交流を目的とした「交流学校公演」や、ワールドミュージック・クラシック・ジャズ・ロック・ダンスパフォーマンスなど異なるジャンルの優れたアーティストとも積極的に交流を図り、世界各地で様々な形で太鼓文化の普及と発展に努めてきた。
そんな「鼓童」の創立35周年を記念し、この度、記念コンサートおよび記念ツアーの開催が決定!
2016年8月には東京・サントリーホールの30周年記念公演に参加し、3日間の特別コンサートを行う。
また、2015年11月から2017年6月にかけて、芸術監督・坂東玉三郎演出作のうち新作含む5作品(「混沌」「神秘」「打男」「螺旋」「幽玄」)を国内・海外でツアー上演する。
<芸術監督 坂東玉三郎氏コメント>
2016年の8月に鼓童結成35周年の公演をサントリーホールで開催することになりました。また、2015年の11月から2017年の6月にかけて、私が演出しました5つの作品を国内と海外で上演することとなりました。
私は2000年から今日まで足掛け16年間佐渡に通いながら演出などをさせて頂き、2012年からは芸術監督を務め、この度の35周年の公演を迎えるわけでございます。鼓童とは、25周年の時に「アマテラス」でご一緒しましたが、今回も35周年の公演を一緒に迎えられるとは思いもよらないことでした。
私が今まで行った鼓童の舞台創りへの思いは、楽しく、明るく、心地よく、そして深い魂と表現を持っていることが大事であるということでした。
創作した芸能を舞台で華やかに紹介するグループは沢山ありますが、鼓童は、日本はもとより、ヨーロッパやアメリカなどで定期的に公演を開催できる場所を多く持っている幸せなグループです。これからも鼓童が日本と向かい、世界と向かい、お客様の心を楽しませ、慰める音楽的芸術グループとして更に素晴らしい活動をしてくれることを望むのです。そして未来に向かい、次の世代に継承と発展が繰り返され、50周年を迎え、そして100年の単位で鼓童の活動が続いて行くことを願っております。
<公演概要>
サントリーホール30周年記念参加公演
「鼓童創立35周年記念コンサート」 会場:サントリーホール
◆8月18日(木) 第一夜 ~出会い~
出演:鼓童、新日本フィルハーモニー交響楽団
指揮:下野竜也
伊左治 直、猿谷紀郎作曲によるオーケストラとの新曲を、それぞれ世界初演。
東洋と西洋の文化の出会いと融合を体感いただける演奏会です。
◆8月19日(金) 第二夜 ~螺旋~
演出:坂東玉三郎 出演:鼓童
芸術監督・坂東玉三郎のもとで、進化を続ける太鼓芸能集団 鼓童の、舞台創造を展観できるコンサートです。
◆8月20日(土) 第三夜 ~飛翔~
演出:坂東玉三郎 出演:鼓童
ゲスト:BLUE TOKYO、DAZZLE
第一部は、坂東玉三郎作曲の楽曲による鼓童の演奏会、第二部は、坂東玉三郎構成による、男子新体操とストリートダンスをそれぞれルーツに持つダンスグループとのコラボレーションです。
「鼓童創立35周年記念ツアー」
◆2015年11月~12月 「鼓童ワン・アース・ツアー混沌」 日本公演(新作)
◆2016年1月~3月 「鼓童ワン・アース・ツアー神秘」 ヨーロッパ公演
◆2016年3月 「打男」 南米公演
◆2016年5月~7月 「鼓童ワン・アース・ツアー混沌」 日本公演
◆2016年9月~12月 「鼓童ワン・アース・ツアー螺旋」 日本公演(新作)
◆2017年1月~3月 「打男」 北米公演
◆2017年5月~6月 「鼓童ワン・アース・ツアー幽玄」 日本公演(新作)
<35周年特設サイト>http://www.kodo.or.jp/news/20150917kodo35th_ja.html