全世界での動員数1900万人という爆発的なブームを巻き起こした『リバーダンス』で脚光を浴びたフラメンコダンサー、マリア・パヘス。2013年5月、大作「UTOPIA-ユートピアー」で東京・岩手・大阪と多くの会場を沸かせた。
その彼女が、19世紀半ば、フランス人作家プロスペル・メリメがセルビアを舞台に書いた『カルメン』を女性の視点から覆す「Yo,Carmen-私が、カルメン-」を2015年4月、日本で上演する。
「現代に生きる私たちが抱くカルメン像は、作家・メリメという男性によって作りだされた“想像”の産物だ」というマリア・パヘスは、「『私が、カルメン』にストーリーはないわ。私は、男性の想像の産物としての女性ではなく、本当の女性の姿を、自分たちの言葉で語りたかったのよ」と、すべての女性を勇気づけるカルメンを見せてくれる。
一番の見所は『カルメン』の有名な抱擁の場面を描いた「ミト・ロト」でのパヘスのソロ。
着飾り、男性の前で妖艶に踊る「カルメン」は、ため息ものの美しさ。
しかし、やがて彼女は飾りを剥ぎ、一人になって、本当の自分にたどり着く。
そして魂をさらけ出して踊る一番は圧巻の一言。
マリア・パヘスの美が凝縮されたクライマックスだ。
そして生演奏の音楽も大きな楽しみのひとつ。
オペラ『カルメン』で有名なジョルジュ・ビゼーの楽曲を要所要所に散りばめ、エキゾチックな雰囲気をかもし出しながら、フラメンコの楽曲でより深く心情を映し出していく。
マリア・パヘス舞踊団「Yo,Carmen-私が、カルメン-」
【東京公演】 Bunkamuraオーチャードホール
2015/4/24(金)19:00開演
2015/4/25(土)15:00開演
2015/4/26(日)14:00開演
S席 12,000円 A席 10,000円 B席8,000円(チケット発売中)
【地方公演】 兵庫県立芸術文化センター
2015年4月28日(火)、29日(祝・水)予定
HP : http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/15_maria.html