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山田洋次監督演出 音楽劇『マリウス』ゲネプロ&囲み取材 今井翼 情熱のフラメンコ披露

今井翼が2013年11月の『さらば八月の大地』以来、3年半ぶりに主役として山田洋次監督とタッグを組む音楽劇音楽劇『マリウス』が、3月6日に日生劇場で開幕。初日の幕開け前に囲み取材が行われ、ゲネプロが公開された。

本作は、仏の国民的人気作家マルセル・パニョルによる「マルセイユ劇三部作」(『マリウス』『フェニ-』『セザール』)の戯曲。
山田洋次監督の映画『愛の讃歌』はこの戯曲を原作に、日本を舞台に描いた作品。
また山田監督が渥美清主演ドラマの脚本を依頼されたとき、この「マルセイユ劇三部作」の主人公たちを、落語の登場人物と重ねて合わせて登場させたのが「寅さん」シリーズだという、山田洋次監督には思い入れの深い作品だ。

今回は、主演に今井翼をむかえ、彼の得意のフラメンコを取り入れることで音楽劇として再構築。舞台にミュージカルに活躍著しい瀧本美織をヒロインに、柄本明、林家正蔵、阿南健治という芸達者が脇を固める。

【囲み取材】

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前列 山田洋次監督、瀧本美織、 後列 林家正蔵、柄本明

登壇したのは、山田洋次監督、今井翼、瀧本美織、林家正蔵、柄本明

今回は「監督のもとでこういった役を頂き、素晴らしい役者の方々の胸をお借りして、僕は大船に乗った気持ちでいます」と心境を語った今井翼。
山田監督からは「最初の読み合わせに比べると、別人のように素晴らしくなりました。こんなに成長するとは予想もしなかったです。素晴らしいマリウスを作ってくれたと思います」とお褒めの言葉をもらった。

今回は今井と瀧本が踊るフラメンコも注目されているが、瀧本は「今までやったダンスの仲で一番難しい」とのこと。
取材陣から「新たなタッキー&翼」の声がかかると、今井は「あのタッキーも観に来てくれることと思います」。「新たなタッキー&翼」の2人は、取材陣の前でフラメンコのステップを踏んでくれた。

【ゲネプロ】

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物語の時代は1931年。港町マルセーユのカフェ、男たちが毎日集まる町のサロンが舞台。

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カフェの主人セザール(柄本明)のひとり息子マリウス(今井翼)は、船乗りとなって世界をまわることを夢見ている。幼なじみのファニー(瀧本美織)とは相思相愛なのだが、互いの思いを打ち明けられずに、周囲をやきもきさせていた。

カフェに集まる人たちの個性的で生き生きとしたキャラクターに引きつけられ、随所で披露されるフラメンコのリズムに、「熱い恋」を予感させられる。

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やがてやっと結ばれた2人なのだが、マリウスの夢を叶えようとファニーはマリウスを長い船旅へと送り出す。
そしてその後にファニーが妊娠していることが分かる…

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マリウスは連絡も取れない船の上。
ファニーのために、何が一番良いのか…。選んだ道とは?

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ありきたりな人情話にあらず、山田洋治監督ならではの笑いと涙、ピュアな愛が詰まっている。近頃とんと耳にしなくなった「純愛」という言葉を、久々に思いだした。

素敵な芸達者が多く、さりげない一言の台詞が心に響いて驚かされる。そんな中、キーパーソンとなるのは、意外なあの人!!

公演は3月27日(月)まで、日生劇場にて。
公式HPは www.shochiku.co.jp