3月5日に新橋演舞場で6年半ぶりの″いのうえ歌舞伎″の幕が開いた。
それに先立ち、4日に囲み取材と公開ゲネプロが行われた。
【囲み取材】
登場したのは、盗賊の頭・蔦の十三郎を演じる古田新太、彼を救う居酒屋のおかみ・お加代役の稲森いずみ、盗賊を追う小橋勝之助役の大東駿介。
「町人の役が初めて」と言う稲森いずみ。これまでのイメージとは違う「江戸っ子というチャキチャキを意識した」役柄へ挑む。
「稽古時間の8割は大東」と古田に言われた大東駿介は、「古田さんに付き合ってもらうという形で。ご迷惑をおかけしました」。
その大東について、古田が一番指導したのは「変な顔をするシーン。新橋演舞場なのに顔芸で笑かそうとしている」
見どころは「大東くんのがんばりと年寄の頑張りが面白い。この二人がズダボロにされるのを楽しみにして欲しい」と古田。 「遊園地のアトラクションみたいな芝居になってます。是非体感してほしい!」
【ゲネプロ】
さすがの いのうえ歌舞伎、劇団☆新感線だ。
始まりは派手な大立ち回りから舞台の大転換。
隠し技もガンガン飛び出し、目を引き付けて離さない。
正義の盗賊から恋心を内に秘めた一途な男…古田新太が見せてくれる。
人情や笑いはもちろん、世知辛さもペーソスもにおわせる。
伏線も張り巡らされているに違いない・・・・巧みな倉持裕作品に胸躍る。
悪役は憎々しく…
たたみかける物語の後半へとうねりが盛り上がっていく。
劇団☆新感線春興行
いのうえ歌舞伎《黒》BLACK
『乱鶯』
【作】 倉持 裕
【演出】 いのうえひでのり
【出演】 古田新太
稲森いずみ 大東駿介 清水くるみ
橋本じゅん 高田聖子 粟根まこと
山本 亨 大谷亮介
《東京公演》
日程 2016年3月5日(土)~4月1日(金)
会場 新橋演舞場】
1等席 13,000円 2等席 8,500円
3階A席 6,500円 3階B席 3,500円
桟敷席 14,000円(桟敷御膳付桟敷席:17,000円/ チケットぴあのみで取扱い)
(全席指定・税込)
《大阪公演》4月13日(水)~30日(土)
《北九州公演》5月8日(日)~16日(月)