放送作家として多くのヒット番組を担当。映画・ドラマの脚本や、舞台の作演出でも活躍する鈴木おさむの、2014年に書籍化された話題作『美幸』を、鈴木浩介と大島優子の2人芝居でおくる「美幸-アンコンディショナルラブ-」。制作発表が、2月10日に行われた。
挨拶した鈴木おさむは、2人のキャストについては「『鈴木と大島で苗字で選んだのですか?』と聞かれますが、けっしてそうではありません」と笑いをとりつつ「2人の役者としての力量。浩介くんはとても器用で、いろんなお芝居をしています。大島優子さんはAKBを卒業してから舞台・映画とか出られていますが、この2人のこれまで開けたことがない役者としての引き出しを、僕は開けられるのではないかなと思っております」「無償の愛をテーマに観た方にたくさんのインパクトと、自分は人を本気で愛したことがあるのかなと考えてもらえるような作品になればいい」と語った。
鈴木おさむから今回は5役を演じると紹介された鈴木浩介。「役者としての引き出しに行き詰っているところなので、鈴木おさむさんに是非自分の引き出しを開けて頂けるよう、全力でがんばりたいと思います」と挨拶し、会場をドッと沸かせた。
大島優子は「2人芝居ということで、正直不安だらけでございます。どういう風にやっていくのかとか、美幸を演じるのですが、過去いじめられていた役でもあり、無償の愛を貫くところでも、私に愛を語れるのかとずっと自問自答しながらやるのだなぁと思っています。ここは2人ということで、ライバル同士とも思いつつ、仲間同士とも思いつつくらいついていきたいなと思っています」と正直さのあふれる挨拶をした。
Astageからの「これまでの舞台で大変だった舞台と、その舞台に比べて今回の大変さをどのくらいですか?」という問いに、鈴木浩介は「これまでで大変だった舞台…瞬間的に思いつくのは首しか出てない舞台」とこのポーズで、またも会場を沸かせ「体の自由がまったく利かなくて大変だったなと思いますが、今回は全身ちゃんと出ていますし、ただ2人芝居をちゃんとやるのは初めてなので、舞台上にいるは大島さんと僕だけなので、僕の脳味噌がストップしてしまったら、大島さんがなんとかフォローしなければいけないという…ご迷惑だけはかけたくないですので、そのプレッシャーはスゴイです。なんとか大島さんの足をひっぱらないようにがんばりたいと思います」と大島の顔を見た。
「舞台上の小物の出ハケ(出し入れ)も、経験値の高い浩介くんにやってもらう」という鈴木おさむの発言に、鈴木浩介はひきつり、大島優子は「よかったです~。私まだ青二才なんで」と笑顔をみせた。
その大島は自身のラジオ番組に出演した鈴木おさむからオファーをもらったが「ずっとやってみたいと思っていたが、舞台に立つという恐怖の方が大きかった。まして2人となると分量も多いし、時間も長いし、スキもない。それをできるのかどうか、できないかもしれないと思ったけれども、秋元康さんにかつて「無理をしろ」と言われたのです。自分に負荷をかけることをしないと成長しないと教えられたことがあったので、妥協したりとか、惰性だとひとつも成長できないと思いましたので、受けさせて頂きました」と真剣な表情で一気に話した。
大島は純粋な愛のために復讐へと走る女性を演じ「人生で一度も言葉にしたことがない」という衝撃の言葉を台詞で発するそうだが、それがどんな言葉なのか?
再三のリクエストにも、鈴木おさむも大島優子も教えてくれなかった。
2人の生み出す濃密な舞台、鈴木浩介の1人5役、そして大島優子がどんな『美幸』を見せるのか…見どころ満載の舞台となりそうだ。
鈴木おさむ劇場『美幸-アンコンディショナルラブ-』
東京公演 2016/5/12(木)~5/24(火) 本多劇場 全15回
入場料金 指定席 7,500円 ※全席指定・税込 ※未就学児入場不可
チケット発売日 2016年2月20日(土) 午前10時
お問合せ SLUSH-PILE. 03-5779-8366
大阪公演 2016/5/27(金)~30(月) サンケイホールブリーゼ
入場料金 指定席 7,500円 ※全席指定・税込 ※未就学児入場不可
チケット発売日 2016年2月20日(土) 午前10時
お問合せ ブリーゼチケットセンター 06-6341-8888(11:00~18:00)