イプセン劇詩の傑作が2015年初夏、壮大なスケールで蘇る!
ノルウェーの国民的劇作家ヘンリック・イプセンの傑作劇詩「ペール・ギュント」を白井晃構成・演出。
内博貴、藤井美菜、加藤和樹、前田美波里という豪華キャストで上演される。
2014年4月から演出家・白井晃をアーティスティック・スーパーバイザー(芸術参与)として迎え、新たな展開をみせているKAAT神奈川芸術劇場が、この7月、ノルウェーの国民的劇作家ヘンリック・イプセン
傑作劇詩「ペール・ギュント」を白井晃構成・演出で上演する。
注目の出演者は、近年舞台作品に立て続けに出演し、舞台俳優としてのキャリアを重ねている内博貴、2012 年より韓国へ進出するなど、女優として活躍の場を広げている藤井美菜、ドラマ・映画・舞台に出
演、さらにアーティストの顔も持つ加藤和樹、圧倒的な存在感と華やかさで観客を虜にする前田美波里といった魅力あふれるキャストに加え、堀部圭亮、橋本淳、三上市朗ほか、個性豊かな顔ぶれが揃い、
白井晃と共にイプセンの世界へと観客を誘う。
音楽を使った舞台作品の演出には定評のある白井晃。白井の演出作品には音楽的要素はかかせないもの。
今回は、日本を代表する若手フリー・ジャズピアニスト、スガダイローが音楽を手がけ、スガダイロートリオとTyme.による生演奏でお届けする。
<公演概要> 『ペール・ギュント』
原作 ヘンリック・イプセン
構成・演出 白井晃
翻訳・上演台本 谷賢一
音楽・演奏 スガダイロー
振付 小野寺修二
出演 内博貴
藤井美菜 加藤和樹 堀部圭亮 橋本淳 三上市朗
河内大和 小山萌子 桑原裕子 辰巳智秋 瑛蓮
宮菜穂子 皆本麻帆 荒木健太朗 青山郁代
益山寛司 高木健 チョウヨンホ 間瀬奈都美 大胡愛恵 薬丸翔 石森愛望
前田美波里
公式サイト http://www.pg2015.jp
東京公演 2015年 7月 11日(土)~ 7月 20日(月・祝) KAAT 神奈川芸術劇場 ホール
チケット料金 S席 9,500円 A席 7,000円 B席 4,500円(全席指定・税込)
U24チケット(24歳以下) 4,750円/高校生以下割引(高校生以下) 1,000円
シルバー割引(満65歳以上) 9,000円
兵庫公演 2015年 7月 25日(土)・ 7月 26日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
チケット料金 1階 8,500円 2階 4,000円(全席指定・税込)
※ステージプランの都合上、2階席からは一部舞台が見えにくい場合がございます。ご了承ください。
「ペール・ギュント」あらすじ
落ちぶれた豪農の息子で、母と共に暮らしている夢見がちな男ペール・ギュントは、かつての恋人イングリを結婚式から奪取して逃亡する。
しかしイングリに飽きたら彼女を捨て、トロル(妖精)の娘と婚礼寸前まで行くが逃げ出す。
その後、純情な女ソールヴェイと恋に落ちるが、穢れないソールヴェイにふさわしい自分自身を見つける事が出来るまで、彼女を待たせたまま放浪の旅に出る。
山師のようなことをやって金を儲けた果てに無一文になったり、砂漠をさまようなど、世界各国を遍歴をした後、老いて帰郷する。
死を意識しながら故郷を散策していると、死神の使者であるボタン職人と名乗る男と出会う。彼は天国に行くような大の善人でもなく、地獄に行くほどの大悪党でもない「中庸」の人間をボタンに溶かし込む役割の職人だった。
「末路がボタン」というのだけは御免だと、ペール・ギュントは善悪を問わず自分が中庸ではなかったことを証明しようと駆けずり回るが、誰もそれを証明してくれず、ペールの人生の無意味さを気づかせただけだった。
疲れ果てたペールはずっと待っていたソールヴェイのもとに辿り着く…