9月8日にシアタークリエで4度目の再演の幕を開けた『RENT』。そのポスターヴィジュアルを撮影したレスリー・キーの人気写真集「SUPER」シリーズとコラボした「SUPER RENT」が公演プログラムとして発行された。これが縁となり、撮影協力という形で「RENT」と「OUT IN JAPAN」がコラボ。シアタークリエで1ヶ月間に渡る写真展が実現し、9月11日にオープニングイベントが行われた。
「OUT IN JAPAN」とは、日本のセクシュアル・マイノリティにスポットライトを当てて、多彩なポートレートを様々なフォトグラファーが撮影し、5年間で1万人のギャラリーを目指す、カミングアウト・フォトプロジェクト。「RENT」からは4月に公開した♯001の1枚目のポートレートにエンジェル役として初舞台に出演中のIVANと、ソニンが応援フォトに参加。♯002では演出家のアンディ・セニョール Jr.が参加している。
この日は本フォトプロジェクトに参加した2人が司会を担当してイベントが始まった。
登壇したのは、本プロジェクトですでに230人の撮影を終えたレスリー・キーと「RENT」出演中のエンジェル役 平間壮一、モーリン役 ソニン。
「来年の春までに千人を撮りたいと決まり、色々な人、スタッフの協力ですでに1/4を撮りました。いろんな所で、いろんな人にこの「OUT IN JAPAN」を見てもらいたい、知ってもらいたい。今回こんな豪華な(シアタークリエという)場所で、41公演、毎回600人が見るのでほぼ2万5千人に見てもらえるので、ここに飾る意味がすごくあると思っています。2万5千人のお客さまがご覧になって、何かメッセージを受け取ってくれたらいいなぁと思っています」と喜びあふれる表情でレスリー・キーが挨拶。写真の撮影時間は人によって違うそうだが「撮影は1分も3分も10分もすべて時間ではない。自分の目と気持ちで、その人の姿とアイデンティティを深く認識して切り取った写真」だと説明し「私の方が勇気をもらった」と感謝を伝えた。
『RENT』でドラッグクイーンのエンジェル役を演じている平間壮一は「『RENT』に関わることでたくさんの愛を学ぶことができました」と挨拶。「僕の中でエンジェル役が始まったのは、レスリーさんとの撮影の時から。ドラッグクィーンの仕草やポーズ、衣装が初めてでどうしていいか分からなかったのですが、レスリーさんから『腰に手をあてて』『お尻出して』と指示を頂いて『こういうふうに女性のラインを出していくんだ』と学びました」「撮って頂くだけで感謝なのに、お芝居に関しても全部教えてもらい、すごく勉強になりました」と秘話を明かした。
「LGBTフレンドリー ソニン」と自ら言うソニンは、「『RENT』プログラム撮影が♯001と同じスタジオで行われており、スタジオに足を踏み入れて鳥肌がたったのを覚えています。スタジオに張ってあった写真を見て、レスリーのレンズを通して皆さんの人生があふれてきて、番組などを通してLGBTに関わってきたことに誇りを感じました」と感動も新たにした表情を見せた。
『RENT』のチケットは、すでにほぼ完売している、会場のシアタークリエに問い合わせすれば、公演チケットがなくても写真展を見ることができる。
写真展の開催期間は『RENT』公演最終日の10月9日まで。
問い合わせ先は シアタークリエ TEL:03-3591-2400