字幕や映像、ナレーションを使い、ストリートとコンテンポラリーを融合させた独特なダンスで幻想的な物語を舞台上に表現し、海外からも絶賛されてきたダンスカンパニーDAZZLEが、人間国宝・坂東玉三郎の演出のもと、今までに見たことがない舞台『バラーレ』を生み出す。
11月26日赤坂BLITZにて『バラーレ』の製作発表が行われた。
製作発表はDAZZLEのダンスパフォーマンスから始まった。これまでオリジナルの音楽を使ってきたDAZZLEだが、今回はマーラー作曲「交響曲第四番」を採用。DAZZLEを主宰する長谷川達也とメンバー8人が真っ白の衣装でステージに登場し、動と静、たおやかさとスピード感、優雅さと力強さにあふれたダンスパフォーマンスを20分余り披露。会場全体がそのステージに釘づけとなった。
熱いパフォーマンスの後、演出の坂東玉三郎と特別協賛のエアウィーブ 代表取締役会長 高岡本州、主催のTBSテレビ 取締役 八木康夫が登壇した。
坂東玉三郎はこれまでも赤坂ACTシアターで鼓童とやヨーヨー・マなど、数多くの素晴らしいコラボレーションを実現してきた。今回のDAZZLEとの出会いでは「ストリートダンスから出てきたダンスグループが、世界的にレベルが高いということは聞いていましたが、拝見したらとても素晴らしい。理由なく感動したのです」とDAZZLEを絶賛。
「なにか一緒にやりたいなということで、今までのDAZZLEさんの勉強をしてきましたが、それじゃぁクラシックの音楽で踊ったらどんなニュアンスがでるのかと考えました」と選んだ曲は、バレエ音楽のストラヴィンスキー作曲「春の祭典」、マーラー作曲「交響曲第四番」の2曲と、ラストには軽く楽しいタンゴを準備するとのこと。「経済も政治も難しい時代だからこそ、舞台の開演中、現実を忘れて素晴らしい時を過ごして頂けるものを作りたい」と熱い意気込みを語りました。
DAZZLEを主宰し、振付を担当する長谷川達也は「DAZZLE結成18年になります。何者でもなかった僕たちが、いつか何者かになりたいと願いながら活動を続けてまいりました」と自己紹介。「坂東玉三郎さんのお力をお借りして、違った形になっていくのを僕たちも楽しみにしています。今まで観たことのないような舞台になると、リハーサルを進めながら感じているので、是非多くの人に観て頂きたいです」と自らも本公演に大きく期待を膨らませているようだ。
公演名称 airweave presents「バラーレ」
【演 出】坂東玉三郎
【振 付】長谷川達也(DAZZLE)
【出 演】DAZZLE
長谷川達也、飯塚浩一郎、宮川一彦、金田健宏、荒井信治、
南雲篤史、渡邉勇樹、高田秀文、宮田祐也
他、アンサンブル25名
【日 程】2015年3月7日(土)~15日(日)
【会 場】赤坂ACTシアター
【チケット】2014年12月7日(日)発売
【問い合わせ】チケットスペース 03-3234-9999