元宝塚トップスターたちが勢揃いしてブロードウェイの超人気作品、セクシーでスタイリッシュな『CHICAGO』を上演するという夢のような公演が、宝塚歌劇100周年を記念して実現する。全キャストが宝塚OG。世界初となるこの公演、すでに11月の東京公演は前売完売!12月の東京凱旋公演が決定している。
制作発表は華やかな歌唱パフォーマンスで幕を開けた。
ヴェルマ・ケリー役の和央ようか・湖月わたる・水 夏希の「ALL THAT JAZZ」。ロキシー・ハート役の朝海ひかる・貴城けい・大和悠河の「ROXIE」、そして男性ビリーを演じる峰 さを理・麻路さき・姿月あさとは「ALL CARE ABOUT」を披露。いずれも稽古が始まったばかりとは思えない迫力のパフォーマンスだ。
質疑応答では、まず演出の吉川 徹が監獄を舞台に展開する本公演を「清く正しく美しくありません!」と紹介して爆笑を引き起こす。それでも「女性のかっこよさ、美しさの見本市になります」とアピールしてファンをほっとさせた。
登壇者の中で最年長、峰が「すみれコードは気にしないで」と吉川に言えば、麻路は「現役とは違う、深いものを出せたらいい」と人生を投影した演技に意欲をみせた。
稽古は始まったばかりで、ブロードウェイとの契約で稽古着も黒のみという徹底ぶりだそう。「これは次の100年につながること」と姿月。湖月が「汗と涙と筋肉痛まみれの稽古」と言えば、朝海は宝塚ではありえない台詞としてロキシーの「あっ!おしっこ!」という台詞を例に挙げた。
貴城は「本番が楽しみ!」と笑顔をいっぱい。 水は「世界の『CHICAGO』ファミリーとつながると思うとドキドキ」。大和は「男役同士だったのに…」と在団中とは違った新鮮な感覚を楽しんでいるようだ。
囲み取材では和央に結婚の時期についての質問が飛び出した。和央は「今年は『CHICAGO』で精一杯なので。(婚約者のワイルド・ホーン氏の)スケジュールを見ながら、結婚できたらいいですね」と先輩たちの前で照れながらもしっかりと答えていた。
【STORY】
ロキシー・ハートは自分を捨てようとした愛人を殺害し、投獄されてしまう。監獄でロキシーを待っていたのは、悪徳敏腕弁護士ビリー・フリンの力でメディアの注目を一心に集めているヴェルマ・ケリーをはじめ、自分たちの罪を正当化し、出獄を願う女囚たち。
女看守ママ・モートンの手引きでビリーの協力を得たロキシーは、ヴェルマに代わり、”シカゴで最もキュートな殺人犯”、正当防衛の悲劇のヒロインとして一躍スターダムへと登りつめる。
新たなスキャンダルを追いかけるメディアの注目を取り戻そうと、ヴェルマはロキシーに結託しないかともちかけるが、ロキシーは自らの妊娠をでっちあげ再び話題を独占し、調子に乗ってビリーも解雇してしまう。
囚人仲間に絞殺刑が下るや否やあわてて呼び戻してきたロキシーに、ビリーは「裁判や世間なんて、全てショーさ。あんたには超一流のスターがついている」と安心させ、ロキシーはお腹の子供を盾にまんまと正当防衛を勝ち取るのだが…。ロキシーとヴェルマが追い求め、手に入れたものとは…。
【公演情報】ブロードウェイミュージカル『CHICAGO』 宝塚歌劇100周年記念 OGバージョン
11月 1日 (土) ~ 11月 9日 (日) 東京国際フォーラム ホールC
11月 19日 (水) ~ 11月 30日 (日) 梅田芸術劇場 メインホール
12月5日(金)~12月7日(日)刈谷市総合文化センター大ホール
12月 10日 (水) ~ 12月 19日 (金) 東京国際フォーラム ホールC
出演:
≪ビリー・フリン(トリプルキャスト)≫
峰 さを理 麻路さき 姿月あさと
≪ヴェルマ・ケリー(トリプルキャスト)≫
和央ようか 湖月わたる 水 夏希
≪ロキシー・ハート(トリプルキャスト)≫
朝海ひかる 貴城けい 大和悠河
≪ママ・モートン(ダブルキャスト)≫
初風 諄 ちあきしん
≪エイモス・ハート≫
磯野千尋
ほか
公式HP: www.CHICAGO2014.jp