これまでに世界累計発行部数3000万部を超える大ヒット漫画『DEATHNOTE』。2006年に公開された映画版も日本だけでなく、アジア各地で大ヒットしたこの作品が、世界で初めてミュージカルとなる。
音楽を担当するのは、『ジキル&ハイド』等、ブロードウェイで大ヒットミュージカルを生み出し続けている鬼才、フランク・ワイルドホーン。
ブロードウェイの一流スタッフと日本のキャスト&製作陣がタッグを組み、世界へと新たなミュージカルを送り出す。
11月10日、帝国ホテルにて『デスノート THE MUSICAL』 製作発表が行われた。
製作のホリプロ堀義貴社長の「日本から世界へチャレンジする作品!」と意気込みを表明した挨拶に続き、前日に受け取ったばかりというミュージカルナンバーの披露がはじまった。
1曲目 『分岐点』 歌唱者:浦井健治&柿澤勇人 (Wキャスト)
夜神月(やがみ ライト)がデスノートの力を知り 理想の世界への強い思いと葛藤を歌う
2曲目 『Ready or Not』 歌唱者:唯月ふうか
もう一冊のデスノートを拾う人気アイドルの弥 海砂(あまね みさ)がコンサートで歌う曲
3曲目 『The Game Begins』 歌唱:小池徹平
Lが犯人を必ず見つけ出し逮捕することを誓う曲
フランク・ワイルドホーン、栗山民也、浦井健治、小池徹平、柿澤勇人、鹿賀丈史、吉田鋼太郎、 濱田めぐみ、唯月ふうか、前島亜美(SUPER★GiRLS)が登壇した。
「鹿賀丈史との『シラノ』で来日した際、帰る前に封筒を渡され、飛行機の中で開けてみると『DEATH NOTE』の資料が入っていた」と『DEATH NOTE』と出会いを語ったワイルドホーン。
彼自身は『DEATH NOTE』について全く知らなかったが、日本文化に関心をもっている息子から「何を差し置いてもやるべきだ。こんなにクールでかっこいい作品はない」と言われて息子の意見に従うことにしたそう。「日本文化がベースになった作品は初めてですが、みなさんに誇りに思ってもらえますよう努力していきます!」と誓った。
栗山民也は『ブッダ』や『オセロ』そして『マリー・アントワネット』『スリル・ミー』等を手掛け、ストレイトプレイからミュージカルまで広い分野で常に高い評価を得ている演出家。
この朝、初めて3曲聞いたというが、「これでこの作品の成功は間違いない」と断言。「ストレートプレイならなんとなく予想がつくけど、ミュージカルになる。逆に僕はとっても期待しています」「ドキドキしながら稽古を楽しみたいと思います」と期待あふれる発言を重ねた。
夜神月役のふたり浦井健治と柿澤勇人は、ともに原作ファンだったそう。
今がまさに旬の俳優、浦井は「(本作の出演依頼)話を頂いた時にはガッツポーズというか、ただただ嬉しかった。と同時に、世界中のファンのみなさんがキャラクターを愛しているが故のプレッシャーと責任を感じています」と真面目に。
一方、舞台でも映像でも活躍著しい柿澤は「映画版で夜神月を演じた藤原竜也さんにご挨拶したら『なんで俺がキャスティングされないんだよ』とおしゃっていた」とわかせ「日本だけでなく、世界各地でこの作品を上演するのが僕の野望です!」と力強く宣言した。
Lエルを演じる小池徹平は「みなさんがよくご存じの作品で注目されているので、すごく重みを感じています。人気の高いキャラであり、自分のイメージにない役で、まだ実感もわいていませんが、ミュージカルということでがんばりますので是非見に来て下さい」とさわやかに述べた。
映画でも夜神総一郎役を演じている鹿賀丈史は「(自分が演じるのは)ひょっとしたら夜神月じゃないかと思ったんだけど」と、さすがベテラン!トークも上手い。
死神を演じるのは、吉田鋼太郎と濱田めぐみ。
実力派舞台俳優としては勿論、今年はNHKの朝ドラ「花子とアン」で、仲間由紀恵演じる蓮子の夫役で出演し、大いに注目を集めた吉田は、劇団四季出身の鹿賀丈史と濱田めぐみに挟まれて座っていたが「このメンバーの中にいるアウェイ感をお察し頂けたら有難いです。歌とダンスができなくて、劇団四季を6か月でやめたのに…。運命の残酷さを呪っています。幕が開くと、僕がいるのかどうか…」と嘆いて会場を爆笑させた。
濱田は「(死神レムは)どう見ても骨ほねで人間がやる役ではないのに」と困り顔。しかし抜群の歌唱力を持つ濱田は「音楽と歌で世界観を、歌と声を舞台上に響かせて色づけできたら」と表情を引き締めた。
「ミサミサ役に決まってすごくうれしく思いました。強い意思と恋心を持っているので、それをどう表現していくのか、重点的に考えて演じられたら」と唯月ふうか。
「初めてのこんなに素敵なミュージカルに出演させて頂くので、緊張していますが、それ以上に楽しみです」と前島亜美。
囲み取材では浦井、柿澤、小池の三人が登場。浦井と小池は初共演だが、柿澤はふたりとは何度か共演している。
ミュージカル出演が3本目の小池は、夜神月役の二人とは「仲良くなっちゃいけない役。でも現場の雰囲気が悪くなるから、普段はしゃべっていいのかな・・・」といいつつ「(柿澤とは)この前ガッツリ(共演)やっていじめられたので」とジョークを放った。
それを聞いて驚いて苦笑いした柿澤は「敵役だから、今度こそいじめます!」
舞台上でのライトとLの対決に、ますます期待がもてそうだ。
【公演情報】 『デスノート THE MUSICAL』
【東京公演】
公演期間:2015年4月6日(月)~4月29日(水・祝)
公演会場:日生劇場
チケット:S席 13,000円 A席 9,000円 B席 4,000円
【全国公演スケジュール】
【大阪公演】
5月15日〜17日 梅田芸術劇場メインホール
【名古屋公演】
5月23日~24日 愛知県芸術劇場 大ホール