イギリスを代表する喜劇・笑劇作家 Ray Cooney(レイ・クーニー)の傑作『It runs in the family』が10年ぶりにパルコ劇場に登場する。
9月20日(土)の初日を前に、19日(金)に囲み取材とプレスコールが行われた。
【囲み取材】
登場したのは、主人公モーティマー医師を演じる錦織一清と、「父は死んだ」と信じて育ったモーティマーの息子レズリー役の塚田僚一、そしてレズリーの母ジェーン役 はしのえみ の三人。
「初のパルコ劇場。嬉しい!」と喜びを表した錦織。最近では演出家としての活躍めざましいが、今回の父親役については「まず、理想のお父さんBEST40に入りたい」
その錦織の「背中についていきます」と言う塚田は「やるなら、とことんやりたいと、このヘアスタイルにしました。体ひとつで挑戦します!」とやる気をみなぎらせた。
はしのは「今回、私は愛人!本妻キャラだと思っていたのに…」と、初の愛人役に戸惑いを見せながらも新たなチャレンジを楽しんでいるようだ。
【物語】
舞台はロンドン、とある大病院の医師談話室。時はクリスマスの3日前。
医師デ-ヴィッド・モーティマー(錦織一清)は、愛妻ローズマリー(瀬戸カトリーヌ)とともに順風満帆なエリートコースを歩んでいる。そして、約1時間後には権威ある記念講演でのスピーチを控えている。その講演会でのスピーチは、サーの称号を得るほどの名誉ある重責であった。
ところが、そこへ18年ぶりに元・看護婦で愛人でもあったジェーン(はしのえみ)が彼を訪ねてくる。実は二人の間には18年前に子どもができており、その息子・レズリー(塚田僚一)が父親を探しにこの病院に来ていると告げたから、さぁ大変!
同僚の医師ヒュ-バート(酒井敏也)やクリスマスの余興に夢中の後輩医師のマイク(土屋裕一)、とぼけた病院患者ビル(綾田俊樹)、厳格な婦長(池谷のぶえ)や看護婦(岡村さやか)、はたまたレズリーを逮捕にきた警官(福本伸一)を巻き込んで、大騒動が次から次にわき起こる。
しかも記念講演の時間は刻々と迫ってくる…。果たしてデーヴィッドはこの場を切り抜けて、無事講演を成功させることができるのか?! ジェーンは求める父の愛を獲得できるのか?
日本でも20年ほど前に加藤健一事務所が『パパ・アイ・ラブ・ユー』の邦題で上演、2004年にはパルコ・プロデュースで上演した話題作。個性あふれる登場人物たちを追いかけて客席もハラハラ・ドキドキ。ついつい爆笑させられてしまう傑作舞台だ。
錦織一清や酒井敏也といったベテランの演技と、エネルギッシュにぶつかる塚田僚一ががっぷり組んで、キュートな母親役のはしのえみが花を添える。
個性あふれるキャストたちが、観客の目を舞台に釘づけにする2時間となる!
【公演情報】
公演名称: 『イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー ~パパと呼ばないで~』
公演期間: 2014年9月20日(土)~10月13日(月・祝)
会場 :東京・パルコ劇場
出演者: 錦織一清 塚田僚一(A.B.C-Z) はしのえみ 瀬戸カトリーヌ 酒井敏也 他
(仙台・新潟・名古屋・大阪公演あり)