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7/1から全国ツアー! 松平健&一路真輝 ミュージカル・コメディ『キス・ミー・ケイト』製作発表 スギちゃんがミュージカルデビュー

20170605 キスミーケイト製作発表②

写真提供:一般社団法人 映画演劇文化協会

「多くの方々にミュージカルの楽しさを知ってもらいたい」とお手頃な価格で観て頂ける″ハロー・ミュージカル!プロジェクト″が、今年も7月1日(土)から幕を開ける。
今年は松平健、一路真輝、平方元基、水夏希、川﨑麻世、ちあきしんさん、杉山英司(スギちゃん)、太川陽介という豪華キャストを揃えて、名作ミュージカル・コメディ『キス・ミー・ケイト』を13都道府県15会場で上演する。

 6月5日(月)にキャストが勢揃いして都内で製作発表が行われ、作品の魅力・見どころが紹介された。

20170605 キスミーケイト製作発表①

川﨑麻世  水夏希  平方元基  太川陽介  杉山英司(スギちゃん)  ちあきしん 上島雪夫
一路真輝  松平健

舞台衣装で登場したキャスト8名。まず、その華やかさに目を奪われた。

3年ぶりのミュージカル出演となる松平健は、8曲を歌い、踊りも芝居もたっぷりあるというハードな役柄を担う。「ショーでは新米」と謙遜するも「(自分は)時代劇のイメージが強いと思うが、ショーをやっている私を観て頂いて、ショーの楽しい世界を知って頂きたい」と自信もやる気も満々。

その松平の「素敵な大きな胸をお借りして挑みたい」と挨拶したのは、松平演じるフレッドの元妻役を演じる一路真輝。2002年2003年にも本作で同じ役を演じているが「いい意味であまり良く覚えていなくて、新作に挑む気持ちで台本を読んだ」と言う。
「別れた夫婦が仕事場で出会い、傍から見ると仲が良いのに、ついケンカになってしまう男と女のかわいいところを出せていけたら」と松平と息の合った演技を見せてくれそうだ。

14年前にも一路と『キス・ミー・ケイト』に出演していた太川陽介。一路から「変わらない」と言われたのを受けて「礼儀として、一路さんも変わらない」と言うと、一路から大目玉を食らい、笑い過ぎて口髭がとれてしまった。
「実際には全然ワイルドじゃない」「人間性でキャスティングが決まった」と舞台上での相棒となるスギちゃんこと杉山英司を紹介した。

その杉山は本作がミュージカルのデビューとなる。「大抜擢です。私をつかうなんて、ミュージカルを変えようとしているのかなと感じている」と堂々とした挨拶。太川と共に演じるギャング役について普段の「ワイルドだろぉ~」ならぬ「悪いだろうぉ~」とギャグを放ったがまったく受けず「今日はなかなか厳しい戦いになりそうです」とつぶやいて爆笑に。注目の歌唱力については「確実に上手くなっている」「飛躍的に伸びています」と胸を張ると、共演者の顔が不安げになっているようにも見えた。

男を虜にする新人女優ロイス役の水夏希は「劇中劇の『じゃじゃ馬ならし』ではモテキ到来!可愛さと色気で世の中を渡ってきた女性役で難しい」「出したことのない高い声で歌う」と見せ場も多そうだ。

ロイスの恋人ビルを演じる平方元基は「チャラい男役だが、今ぽいお兄ちゃんにならないように」と演出の上島雪夫から指示があったそう。
「(全国ツアー先では)先輩方に奢って頂いて美味しいものを食べてがんばりたい」とちゃっかりした面をのぞかせた。

『じゃじゃ馬ならし』に反応したのは、川﨑麻世。演じるのはリリーの現在の恋人役だが「私生活でじゃじゃ馬ならしをしてきた」との言葉に、記者たちも笑うに笑えず?!

歌唱指導も担当するちあきしんは「14年前にはアンサンブルとして本作に出演した。「戻って来られて嬉しい」と挨拶。スギちゃんの歌については「メロディの死守はバッチリ。ハモりのパートは練習中」とのこと。本番での出来栄えが楽しみだ。

演出・振付の上島雪夫は「正義と明日を信じていたアメリカの良き時代の作品」と本作を紹介。時代背景など、日本人にとって分かりにくい部分も「誰にでも分かりやすく楽しんでもらえるように作っていく」とのこと。

歌も踊りもたっぷりのコメディ。しかもお茶の間にもお馴染みの出演者が揃い、ミュージカル初心者にもとっつきやすい楽しみな作品となりそうだ。

公演の詳細な日程、チケット情報は
『キス・ミー・ケイト』公式WEBサイト http://hello-musical.jp/stage/kissmekate/

キスミーケイト_本チラシ_Fol

ミュージカル・演劇文化の普及を願って始まった映画演劇文化協会の″ハロー・ミュージカル!プロジェクト″
第一弾は2012年~2014年は『王様と私』(出演:松平健・紫吹淳、はいだしょうこ ほか)
第二弾の2015年2016年には『南太平洋』(出演:藤原紀香、別所哲也:太川陽介 ほか)

今年の演目『キス・ミー・ケイト』は、1948年初演のブロードウェイミュージカル。翌年トニー賞を受賞。1953年には映画化もされている名作。
日本でも1966年に宝田明&江利チエミ、1985年には立川光貴・賠償千恵子、2002年には一路真輝&今井清隆、2003年一路真輝&鈴木綜馬と、繰り返し上演されてきたヒット作。

物語の舞台は、1940年代後半のアメリカ。
フレッド(松平健)が脚本家・演出家・プロデューサーをつとめる劇団が『じゃじゃ馬ならし』を上演する。

主演女優のリリー(一路真輝)はフレッドの元妻で別れて1年。抜擢した新人女優ロイス(水夏希)も気になるが、ロイスは相手役のビル(平方元基)と良い仲。だがビルは博打好きでフレッドの名前で借金していた。
開演前の劇場にギャングが借金の取り立てにやってきた。
公演中にも関わらず、舞台裏は大騒ぎ。さて無事に公演を終えることができるのか?!
恋の行方はいかに?!