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『劇走江戸鴉~チャリンコ傾奇組~』製作発表記者会見 井上瑞稀、橋本涼、武田玲奈

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10月5日(土)~27日(日)に新橋演舞場、11月2日(土)~10日(日)に大阪松竹座にて上演される『劇走江戸鴉(げきそうえどがらす)~チャリンコ傾奇組(かぶきぐみ)~』の製作発表記者会見が、8月27日(火)に都内で行われた。
脚本・演出の横内謙介と、出演する井上瑞稀、橋本涼、武田玲奈が登壇した。

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横内謙介 橋本涼  井上瑞稀 武田玲奈

本作は、元禄時代の大坂に実在し、講釈や浄瑠璃等にも多くのインスピレーションを与えたといわれる「雁金五人男」を題材に、“庶民が主役の時代“を生きる若者たちをダイナミックに描いた、2013年に『元禄チャリンコ無頼衆 浪花阿呆鴉』として大阪新歌舞伎座で初演された演目を、ブラッシュアップ。物語の舞台を江戸に移し、公演名も新たに上演する。

井上瑞稀が演じるのは、同心の手先として街の浄化作戦の任にあたる布袋和右衛門。
橋本涼は、荒くれものの集団「江戸鴉」の雁金弾七を、武田玲奈は数右衛門の姉・お露を演じる。

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井上瑞稀は「昨年に引き続き新橋演舞場、そして大阪松竹座の舞台に立てることを本当に 嬉しく思っています。ただ1つ、僕は自転車がすごく苦手なのが不安ですが、精一杯頑張らせていただきます」と挨拶。「昨年自転車で転びまして、 それから2度と自転車には乗らないと決めた直後だったんですが、お仕事なので全力をかけて」と明かしていた。
その井上の数右衛門役は、初演ではお露の兄役だった。
横内は「お会いした時に、瑞稀は弟の方が絶対活きる。これは直感で。これは間違いないと思います」と、弟へと変更を決定。
その理由について、横内は「(井上と)色々と喋ってる時にちょっと大人しいじゃないかな、舞台大丈夫かなと思っていたら、『いや、仕事なら絶対やります。普段の時からそのエネルギーは出さない』と言われて、『真のプロだ』と思って、頼もしいなと。 見た目が可愛らしいけれど、その中に根性みたいなものきらめいた時に面白くなるんじゃないかな。だからあえて弟役にして、守られてるようなふりをしながら、男がその中でも育って爆発する。一番振幅の大きい役に」と井上への期待を膨らませていた。

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橋本涼は「所属事務所主催ではない舞台に出演するのが初めてでワクワクしています。瑞稀と一緒にステージに立てるのがすごく嬉しい。雁金が族のボス、総長ということで、そのお芝居を考えるのが、今からすごくワクワクしております。皆さん優しいので、いっぱい甘えて教えてもらいながら 素敵な舞台を作っていきたいなと思っております」と挨拶。
その橋本の雁金弾七役について、横内は「豪胆な若者。族のリーダーです。(井上と橋本は)ほぼ同い年だそうですが、これだけキャラが違うので、その違いをすごく鮮明にしていただいて、(橋本には)筋の通った男気のある族のリーダーでありながら、武田さん演じるお露と純愛のような、若い暴走族の荒れた姿の中に忘れられた青春の美しさみたいなものを描きだせたらいいなと思っています」と述べ、「太く短く生きる若者の生き方を描く」「映像などを使わず、生身の人間のすごさで見せる」作品にするとして「大阪からの(再演へ時間がかかった)悲願達成に最大限、力を尽くしてすごい舞台にしようと思っています」と意気込みを明らかにした。橋本は自転車での宙乗りをするとのこと。

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「初めて新橋演舞場で演じられるということで、とても光栄で、とても嬉しく思います。客席の1番後ろまでパワーを届けられるように頑張りたいと思っております」と挨拶した武田玲奈。横内からは「大きな存在感を持っている。美しさの中に役者としての表現力が備わるとスケールの大きな舞台女優さんになるのではないと。今回は没落した武家の娘役で、弟が真人間になってくれることを祈りつつ苦労して一家を支えるが、実はすごい秘密を持って生きているという複雑な役。その美しさの中にはかなさと強さを表現してもらいたい」と期待されていた。

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東京:10月5日(土)~27日(日)新橋演舞場
大阪:11月2日(土)~10日(日)松竹座
脚本・演出:横内謙介
出演:井上瑞稀、橋本涼
武田玲奈、押田岳、富本惣昭、オレノグラフィティ、山本亨、浜中文一、山口馬木也
公式HP:https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/202410_enbujo/