黒澤明監督の名作『七人の侍』(1954年公開)から50年を記念して、2004年にフルデジタル・アニメーションでリメイクされたGONZOによるアニメが「SAMURAI 7」。3Dアニメと2Dアニメを組み合わせたハイブリッド映像と、時代を未来に設定した長髪にピアスやコートを着たサムライなどの新たな人物像と世界観は、世界中で話題を呼んだ。
この『SUMURAI 7』が2015年1月17日ミュージカルとなって、2015年1月17日に初日の幕をあける。
12月16日に公開稽古が行われ、 1幕ラストのメインテーマ を一曲披露し、囲み取材も行われた。
メインテーマ「侍」は、様々な背景を持つ7人が金にも名誉にもならないにもかかわらず、命を懸けた戦いへと向かおうとする場面で歌われる。この1幕ラストのメインテーマ を歌うのは、カンベエ役の別所哲也。経験値の豊富さと人間的な大きさが魅力のカンベエらしくスケールの大きさと力強さを感じさせてくれる別所哲也の歌だ。
その背後で6人の侍が殺陣とダンスを融合させて見せる。見得を切るようにポーズを決める。稽古着で、すでにこのかっこよさ!舞台本番への期待が高まった。
囲み取材では、まず演出の上島雪夫が「見たことのない時代劇ミュージカルを作りたい。アニメならではのダイナミックさを生かし、原作の良さを残してミュージカルにする」と高い志での演出意図を説明。

負け戦ばかりだったという軍師カンベエ役の別所哲也。「侍が何に向かっていくのか。男くさい仲間と作っていきます。日本のミュージカルが深いものだと思ってもらえるように…」

矢崎広「侍になりたい青年、カツシロウ役。もがき苦しみ成長するカツシロウと共に、もがき闘っている最中です」

古川雄大は「二刀流で7人で最強と言われるキュウゾウ役」 その剣をふるう速度は『神速』と言われるが「神に近づけるか、挑戦したい」

やりの名手、カンベエの古女房的存在、シイロージ役の野島直人「男同士の友情を感じて欲しい」

のんびりした性格のヘイハチ役の永山たかし「一見ニコニコ。何のために生きるのか、隠している部分をどれだけ伝えられるのか、繊細に作っていきたい」

かつては戦のプロだったが、大道芸人になっていたゴロベエ役の黒須洋壬「海外に認められる日本初の作品に」

写真右 映画では三船敏郎が演じたキクチヨ役の大澄賢也「あの時代の日本男子の熱さ、肉食系なところを大事に作り上げたい」
「若い人が見ても素敵に思える新しいものをつくる」と熱く語った上島。初日が今から待ち遠しくなった。
【公演情報】ミュージカル『SUMURAI 7』
公演期間:2015年1月17日(土)~25日(日)
劇場: 天王洲 銀河劇場
原作 : 黒澤 明 監督作品「七人の侍」より
演出・振付:上島雪夫
音楽: 佐橋俊彦
出演: 別所哲也/矢崎 広/
古川雄大 野島直人 永山たかし 黒須洋壬 大澄賢也/
入来茉里/根本正勝 市瀬秀和 杉崎真宏
URL:http://www.nelke.co.jp/stage/mu_samurai7/
主催:ネルケプランニング/銀河劇場
問い合わせ:ネルケプランニング TEL:03-3715-5706