夏の恒例となった志村けん一座公演も今年で9回目。7月10日の初日を前に天王洲アイル銀河劇場にキャストが勢揃い。囲み取材と公開稽古が行われた。
【囲み会見】
「バカ殿様」に出演しない いしのようこを除く全員がお馴染みの「バカ殿様」の衣装で登場。一瞬で華やかで和やかな雰囲気となった。
まず、志村けんに意気込みを尋ねると「稽古で疲れてしまって…。平均年齢高いから」と、のっけから爆笑させてくれた。3年連続での参加となったいしのようこは「毎年志村さんと顔を合せるとは思ってもみなかった。女優としては…」とちょっと困り顔。周囲から「名コンビ復活ですね」の声がかかると、いしのは「コンビ組んだことないです!」と完全否定。またまた大爆笑となった。
初参加となる池田夏希が「バカ殿様を見て育ちました。稽古はまるでTVを見ているようでした。今も緊張で逃げ出したいです」とコメントすると、志村が「僕も毎日緊張しているんですよ。顔が白くてわからないでしょうけれど」。
「バカ殿様」で家老を演じて26年になるという桑野信義は「メイクなしでも自然に演じられるようになりました~」 志村けん一座で9年目となるダチョウ倶楽部と共にに息のぴったりあった笑いを見せてくれそうだ。
【公開稽古】公演は2幕4場。上演時間は幕間休憩20分をはさんで約3時間を優に超える。1幕はお馴染み「バカ殿様」と「コントライブ」。2幕は志村けんの三味線独奏と人情芝居『一姫二太郎三かぼちゃ』という豪華ラインナップだ。
まずは1幕1場、「バカ殿様」から。TVですっかりお馴染みとはいえ、ライブは迫力が違う!どこまでが台詞か?どこからがアドリブなのか? TVでは見れないお客様いじりも最高!この勢いは体感するしかない!そして次々に繰り出されるコントは、ひたすら笑わせてもらいました!後から振り返ってみると、なぜだか少し懐かしい気持ちがして、笑いながら癒されたかも…。これぞ生の笑いのパワーだ!
2幕はぐっと心に迫る真剣勝負。芸人としての志村けんの真面目さと心意気を感じる舞台。夏の暑さを忘れて、心から泣いて、笑って。楽しい一日を過ごしにおいで下さい。
【公演情報】志村けん一座 第9回公演『志村魂~一姫二太郎三かぼちゃ~』
東京公演 7月10日(木)~13日(日) 天王洲銀河劇場
明治座公演 8月21日(木)~24日(日) 明治座
*地方公演あり(新潟、福井、名古屋、岡山、長崎、金沢)
【脚本・総合演出】ラサール石井
【出演】志村けん、ダチョウ倶楽部、いしのようこ、磯山さやか、みひろ、池田夏希、坂本あきら、桑野信義 ほか