テレビに映画に大活躍中の俳優、東出昌大の初舞台・初主演となる舞台『夜想曲集』が、5月11日(月)品川区の天王洲銀河劇場で初日の幕をあける。
初日を翌日にひかえた5月10日、公開舞台稽古が行われた。
東出昌大は2004年にモデルとしてデビューし、その後2012年に公開された映画「桐島、部活やめるってよ」への出演を機に俳優に転向。2013年下期のNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」でお茶の間での認知度をアップし、現在は、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」に出演中と大活躍。9月26日より主演映画「GONINサーガ」も公開予定だ。
今回、東出が演じるのは才能を持つが故に苦悩する若きチェリスト(ヤン)。
旧共産圏の出身で、自分の才能を追求するために自由の国に出て活動を始め、厳しい現実と向き合う青年の役。
東出は、この役のために昨年からチェロの指導を受けて、レッスンを重ねてきたという。
【物語】
旧共産圏出身のヤンはベネツィアの広場で観光客相手に演奏をしている。
往年の歌手、トニー・ガードナー(中嶋しゅう)が広場のカフェに座っていることに気付き、彼が妻のリンディ(安田成美)のために歌うセレナーデの伴奏をつとめることになる。
トニーとの出会いをきっかけに、ヤンは自分の音楽を取り戻し始める…。
公開された場面では、整形手術を終えたトニーとリンディの会話、ヤンとチェロ教師の会話で交わされる言葉の1つ1つが、特別の重さをもって心に響いてくる。
静かに繰り広げられていく物語に張りつめた緊張感が、舞台への期待度を一層高めていた。
■東出昌大 コメント
才能を持つがゆえに苦悩するチェリストの役を演じるため、昨年からチェロの練習をしてきました。今ではチェロを弾くのがすっかり習慣となりました。このような素敵な作品で初舞台を踏むことができこの上なく光栄です。嘘ごまかしのきかない舞台での経験が、これからの長い役者人生において新たな第一歩になる気がしています。一生に一度の初舞台を悔いの無いよう、精一杯演じ切りたいと思います。
■公演概要 舞台「夜想曲集」
原作:「夜想曲集」(カズオ・イシグロ著、土屋政雄訳、早川書房刊)
脚本:長田育恵
演出:小川絵梨子
出演:東出昌大、安田成美、近藤芳正、渚あき、入来茉里、長谷川寧、中嶋しゅう
東京公演:5月11日~24日 天王洲 銀河劇場
大阪公演:5月30日~31日 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
広島公演:6月4日 アステールプラザ 大ホール
富山公演:6月8日 富山県民会館