Open Close

『朗読劇 #ある朝殺人犯になっていた』インタビュー 須賀健太「SNSの便利さ・身近さと怖さをしっかり伝える新感覚の朗読劇」

「朝、目が覚めると、自分が女児ひき逃げ犯だという噂が SNS 上に広がっていた!」という誰にでも起こりえる現代の恐怖を描いた小説「#ある朝殺人犯になっていた」が、1 月29日(金)から、ステージングと生演奏、映像を使用した新感覚の朗読劇として上演される。

脚本・演出を原作者の藤井清美が手掛け、須賀健太、山崎大輝/赤澤遼太郎(Wキャスト)、美山加恋/ 宮澤佐江(Wキャスト)、真凛、馬渕英里何、山崎裕太、松本利夫(EXILE)という魅力的なキャストが出演。

新宿のこくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロで上演されると同時に、誰もが好きなときに好きな場所から観劇することができるバリアフリー型オンライン鑑賞の実現を目指した公演として、視覚障害・聴覚障害の方を対象とした“手話同時通訳” “生音声”を組み込んだ生配信やアーカイブ配信も行われ、一歩も二歩も進んだ演劇としても提供される。

今回Astageにご登場頂くのは、映像作品に舞台にと活躍する須賀健太。本作では、ひき逃げ犯にされてしまう“売れない芸人・浮気淳弥”役で主演をつとめる。
本作の魅力と共に、作品のテーマにもなっているSNSについても思いを語ってもらった。

0113あるはん取材写真

 

―原作をお読みなられて、いかがでしたか?
面白かったです。すごく身近な題材で、謎解き要素もあってスピード感がある。どんな朗読劇になるのか、想像するのも楽しかったです。

―須賀さんは映像でも舞台でも活躍されていますが、朗読劇は須賀さんにとってどんな感じでしょうか?
朗読劇は難しいですね。映像も舞台も、どれも難しいのですが、朗読劇は台詞の比重が重いので、噛めないというプレッシャーが大きくて。

―最近は朗読劇のイメージもずいぶん変わってきたようですが、今回はまた、いろいろな工夫があるようですね。
まだはっきりはわからないのですが、今回は朗読劇といいつつ、動きがあり、生演奏があり、映像表現もあるアグレッシブな作品になりそうです。僕が以前出演した朗読劇「俺とおまえの夏の陣」でも走り回りながら台詞をしゃべりましたが、今回も舞台劇に近い作品になりそうです。加えて、朗読劇ならではの読み聞かせる部分もあると思うので、その両立が面白くなりそうだなと感じています。
そして、今回は生演奏があるのが、僕としてはとても嬉しいです。これまでの経験から、生演奏は作品に寄り添ってくれる力がとても大きいと感じています。芝居は毎日変わっていく部分があります。生演奏の音楽は同じコード進行でも芝居の変化と一緒に少しずつ変わっていくんです。演じていて、より深く作品の世界観に入れるので楽しみです。

―それは観客にとっても見る度に発見がありそうですね。今回はキャストも7人。Wキャストを入れると9人。朗読劇では多いですね。
そこは僕も驚いています。見え方がどうなるのか、そこも楽しみのひとつです。
出演者のお名前を聞いて、お一人ずつの個性から、「誰がどの役か?」を考えつつ原作を読んだのですが、SNSでの表現などをどのようにするのだろうかと想像するだけで楽しくて、稽古に期待しています。
そしてWキャストで組合せも多いので、僕も毎回、新鮮な気持ちでやらせてもらえるのは楽しみですし、それぞれのキャストの魅力や組合せが違うことで生まれる面白さを表現できたら幸せだなと思います。

―今回は生配信もありますね。
怖いですね。(笑) ただ、劇場にお客様もいらっしゃるので、生配信といっても客席の延長線上に配信を見てくださる方がいるという感覚なので、劇場のみの場合と作品の届け方には違いはなく、そこへの気負いはありません。
感染症の拡大があったからですが、業界全体で取り組みが進んで、より多くの方に見てもらえるように間口が広がったのは良いことだと思うので、生配信やアーカイブで一人でも多くの方に届けば嬉しいです。

―SNSは須賀さんにとっても身近ですよね。
僕はSNSで発信する機会が多い職業だと思います。SNSだけが取り上げられて、そこだけがすべてになってしまう怖さもわかるので、その点は感情移入しやすいと思います。今回は芸人を演じるので、その方が僕にとっては挑戦かなと。芸人としてのシーンを面白く見せられたらと思います。

―須賀さんはYouTubeでもチャンネルを持っていらっしゃいますね。須賀さんご自身のアピールもしていただきたいので、ご紹介頂けますか?
「すがチャンネル」という須賀健太公式YouTubeチャンネルです。毎週1本は新作を挙げるように心がけて絶賛公開中です。いろいろな企画があり、一番素に近い須賀健太をご覧頂けると思います。男女問わずに楽しんで頂けるチャンネルになっているので、幅広い方に見て頂きたい!そしてチャンネル登録をお願いします!この記事をお読みになったら、最低ふたり以上には紹介して頂いてドンドン広げて頂きたいです。今は「目指せ、登録者数10万人!」です。よろしくお願い致します!

―SNSによって俳優というお仕事も変わってきていると思いますが、そういう点も含めて俳優・須賀健太さんはどういう将来を描いておられますか?
僕は、ファンの方たちとコミュニケーションを取りたいと思ってTwitterを始めたので、根本にあるのは、ファンとのつながりの場所だと思っています。そこは大切に続けていきたいという思いと、僕の一面を知って頂く場でもありますが、それがすべてだと思われないように余白を心掛けてSNSをつかっていきたいと思っています。やはり僕の出演している作品を見て頂きたいと思うので、SNSの須賀健太で完結しないようにしたいです。

―では、最後に本作の魅力を改めてご紹介ください。
SNSの便利さ・身近さと怖さが、しっかり伝わる作品です。身近だからこそ、共感してもらえる作品ですので、あまり構えずに、気楽に見て頂けると思います。気楽にという点では配信もあるので、劇場でも配信でも見て頂けたら嬉しいです。よろしくお願い致します!

Print

朗読劇 #ある朝殺人犯になっていた
原作 藤井清美『#ある朝殺人犯になっていた』(発行元:U-NEXT)
脚本・演出:藤井清美
音楽:二本柳一明
美術:原田 愛
音響:長野朋美
照明:阿部康子
衣裳:西原梨恵
映像監督:佐藤俊広
演出助手:守屋由貴
舞台監督:鈴木 拓

出演者
須賀健太

山崎大輝 赤澤遼太郎(Wキャスト)
美山加恋 宮澤佐江(Wキャスト)
真凛

馬渕英里何
山崎裕太

松本利夫(EXILE)

日程:2021 年1 月29日(金)~2 月7 日(日) 全 14 回公演(予定)
会場:こくみん共済 coop ホール(全労済ホール)/スペース・ゼロ
料金:¥6,000(全席指定・税込)
※未就学児入場不可。
※本公演のチケットは主催者の同意のない有償譲渡が禁止されています。
※やむを得ず出演者変更となった場合でも、他公演へのお振替、払い戻しはいたしかねます。ご了承のうえ、 お申込みください。
※U-NEXT にて生配信あり(2月6日13:00/18:00)。詳細後日発表。
※THEATRE for ALL にてアーカイブ配信(バリアフリー)あり。詳細後日発表。
公式HP  https://horipro-stage.jp/stage/aruhan2021/#stage

公演の最新情報については、公式HPで確認をお願い致します。

IMG_2561

『朗読劇 #ある朝殺人犯になっていた』須賀健太チェキ プレゼントはこちらから!!