凛とした美しさと確かな演技力で数多くの映画やドラマで活躍し、愛され続けている女優、中谷美紀の5年ぶりの再演となる舞台『猟銃』が、4月2日から開幕。
そのゲネプロが公開された。
【初日前会見】
「魂を込めて大切に三役を演じて参りたいと思います」という中谷の挨拶で会見が始まった。
舞台後方、暗闇の中で演技するロドリーグ・プロトーは、「中谷美紀さんは素晴らしい女優で、言葉は分からないけれどたくさんの感情をもらっています」と話し、中谷と腕を肩を叩き合った。
演出のフランソワ・ジラールは「ロドリーグと中谷のアーティストとしての成長を見届けることが出来て感謝の気持ちでいっぱいです」と語り、また中谷については「真の女優としての才能をお持ちで、自分をコントロールできる素晴らしい自制心をお持ちだ」と絶大なる信頼を寄せている様子がうかがえた。
5年ぶりの再演は「衣装やセットの保管料もかかるからとプロデューサーに言われて」と苦笑いしたが「初演の時には台詞を操ることに必死でひとり芝居という意識だった。今回は裸電球1灯か2灯の暗がりの中で、ロドリーグさんと対面でお稽古する中でふたりでお芝居をしているのだと教えて頂きましたし、ロドリーグさんの目を仕草を見ることで、私の感情もより深く醸成された気がして初演よりもより深い感情で演じることができています」と5年の成長を語った。
【公開ゲネプロ】
中谷は1人で妻、愛人、愛人の娘を演じる。一度も舞台を降りることなく、変化(へんげ)する女人を見事に見せてくれる。
またその変化を支える舞台装置も素晴らしい。
選び抜かれたと言葉とセットが、ひとつの空間に異なった時空に生きる女を3人生み出す。
観る者も心を研ぎ澄まし、その空間に滑り込んで生きることができる舞台『猟銃』。
<公演概要> 「猟銃」
◆スタッフ
原作/井上靖 翻案/セルジュ・ラモット 日本語台本監修/鴨下信一
演出/フランソワ・ジラール 美術/フランソワ・セガン 衣裳/ルネ・アプリル
照明/デイヴィッド・フィン 音響/アレクサンダー・マクスウィーン
企画製作/株式会社パルコ USINEC
◆キャスト
中谷美紀 ロドリーグ・プロトー
◆公演日程
2016年4月4月2日(土)~4月24日(日) パルコ劇場
■問い合わせ先:パルコ劇場 03-3477-5858 http://www.parco-play.com
<新潟公演>
2016年5月4日(水・祝)りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場
<京都公演>
2016年5月7日 (土) ~2016年5月9日 (月) ロームシアター京都 サウスホール
<愛知公演>
2016年5月14日 (土) ~2016年5月15日 (日) 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
<兵庫公演>
2016年5月21日 (土) ~2016年5月22日 (日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
<北九州公演>
2016年5月27日 (金) ~2016年5月29日 (日) 北九州芸術劇場 中劇場
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