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“tetsutaro produce”の『風の音聞こえず、鈴音が落ちる』ゲネプロと囲み取材

役者・演出家・脚本家の新里哲太郎がプロデュースをする舞台“tetsutaro produce”の第五回公演となる『風の音聞こえず、鈴音が落ちる』が、10月3日、下北沢 小劇場 B1にて開幕。その初日公演を前に、ゲネプロと囲み取材が行われた。

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殺人を犯し死刑執行が直前に迫った父とその二人の息子、そして彼らをとりまく人々の心理に迫った本作。作・演出の新里は、「三年ほど前から、裁判物を書いてみたいと思っていたのですが、その頃から、自分がもし犯罪者だったら、もし犯罪者の身内だったらと真剣に考えるようになったんです」とこの作品を書いたきっかけを明かし、「犯罪に陥ってしまう人の心をわかってあげたいというよりも、こういうことがあるから犯罪が起こるんじゃないか――というようなことを、本気で書きたいと思い、挑戦しました」と本作への思いを語った。

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犯罪者の息子二人のうち、弟役の山沖勇輝は、「リアルを追求したくて、実際に死刑執行を待つ方の記事を読んだりもしました。この役をやってみて、改めて生きていくことの大変さを感じ、同時に、自分のなかにあるストレスが実は、人生、前に進んでいくために必要なものでもあるんじゃないかと思いました。重たいものを背負っている役ですが、背負っているものを舞台上で思いきり出していけるよう、毎日戦いながら、精一杯演じたいです」と強い意欲を見せた。

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その弟に寄り添う恋人役の福久あや香は、「犯罪者の息子である彼に対して、どう接していくか。気を遣いすぎてもいけないし、優しさの出し方について考えています。後半は犯罪被害者遺族になってしまうシリアスな部分もあるのですが、前半は恋人をどうやって笑顔にするかということを大事にしたいと思っています。重いテーマのなか、私の役はにこにこしていることが多いので、皆さんにひっぱられないようにしたい」と笑顔で話した。

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死刑執行を待つ父を演じる宮下雄也は、「コンプレックスの塊のような役ですが、すごく共感できるせりふがあるんです。攻めたテーマ……攻めたという言葉は好きではないのですが、この作品がどうお客様に届くかが楽しみです。必ず胸にささるような言葉や仕草があると思います。生身の人間が、熱量出して、ハートで勝負して、舞台の上で生きている、その生き様を見てほしい」と目に力を込めた。

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兄弟の兄も演じる新里は、最後に「重い作品ですが、笑っていただけるシーンもあります。人生、泣いて笑って怒って、ですから。その感情を全部さらけ出して、役者もお客様も一緒に心を動かせる空間にしたい。お客様にも一緒に舞台をつくりに来ていただきたいです」と話した。

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公演は、 下北沢 小劇場 B1にて8日まで。
【チケット代】
プレミアム(前列2列 特典付き)¥5,700
一般自由席¥4,700 / 一般当日 ¥5,200

【キャスト】
山沖勇輝
篠原功・宮下雄也・福久あや香・田中翔
橋本仁・金子さやか・三本美里・たくぽん・小林宏樹・川﨑珠莉
新里哲太郎

 
【公演スケジュール】
10月3日(水)   19:00
10月4日(木)14:00  19:00
10月5日(金)     19:00
10月6日(土)14:00  19:00
10月7日(日)14:00 19:00
10月8日(月・祝)12:00 – 16:00