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「毎日、命をけずって」大竹しのぶ主演 舞台『ピアフ』囲み取材&ゲネプロ

2012年の初演で読売演劇大賞最優秀女優賞(大竹しのぶ)、芸術選奨文部科学大臣賞(演出:栗山民也)等を受賞。4回目の上演となる今回も大きな注目を集めている大竹しのぶ主演の舞台『ピアフ』が、11月4日(日)初日を迎えた。
開幕に先立ち3日(土)に行われた囲み取材とゲネプロの模様をお届けする。

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彩輝なお 大竹しのぶ 梅沢昌代

2012年に初演、2013年2016年に続き4回目の再演となる舞台『ピアフ』が、11月4日にシアタークリエで4回目となる再演の幕を開けた。台詞が歌になるミュージカルとは違い、大竹しのぶがピアフを演じ、ステージに立つピアフとなってピアフの楽曲15曲を歌い上げる。
シアタークリエでの東京公演の前売りは即日完売と、大きな注目を集める(当日券販売あり。詳細はHP:https://www.tohostage.com/piaf2018/)なか、 公演を控えた大竹しのぶと、初演から出演している梅沢昌代、彩輝なおが囲み取材に登場した。
宮原浩暢、上遠野太洸、川久保拓司、大田翔、上原理生、駿河太郎、辻萬長も出演。

【囲み取材】

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「明日からというのが信じられない。みんなと力を合わせて新しい気持ちでがんばりたい」と口火を切った大竹。
梅沢も「全員野球で頑張りたいと思います」、彩輝も「力を合わせてがんばります」。
「息はぴったりですね?」と聞かれて、3人は返事も同時に「はい!」。

大竹が「4回目という方がプレッシャーは大きくなって、前よりも絶対にいいものを出さなきゃいけない。前はあの時ベストだった。今がベストなんだと思えるようにしたいと思っています」と高い志を明らかに。

男性出演者は辻萬長が初演から出演しているが、彼以外は今公演が初出演。
そのあたりについては大竹が「女三人で『男ども、しっかりしろや~』みたいな感じでやってます」と言うと、梅沢と彩輝も笑顔で頷いた。

また10月10日に発売された大竹しのぶによるピアフ楽曲のアルバム「SHINOBU avec PIAF」も発売された。
「CDは一曲一曲で、また舞台とは違う感じです」「ピアフの歌は何十年も前の歌なのに、全然古くない。悲しい歌でも力強いので、聞いていて勇気がもらえる。ピアフの歌は皆に愛されるんだと思います」と大竹。
舞台とは違う曲もCDには入っている。

来年1月には大竹がピアフを歌うコンサート「SHINOBU avec PIAF」も行う。
すでに兵庫公演では追加公演も発表され、こちらも注目を集めているのだが「今はこれから行うゲネプロで頭がいっぱい」と大竹。続けて「梅ちゃんが言った言葉で『一日一日命を賭けるまではできないけど、命を削る』ぐらいのことは毎日やっている感じ」といえば、梅沢が「お芝居は完成はないから、4回目でもまたがんばらないと」とフォロー。完璧なチームワークを見せてくれた。

【ゲネプロ】
貧民街で生まれ、親に捨てられ、路上で歌いながら、命をつないでいたピアフ。ナイトクラブのオーナーに声を掛けられ、スターへの道を駆け上っていく。

01_0324「私の回転木馬」歌唱

だが、彼女の心が求めていたのは、愛…。恋人は才能を見出したイブ・モンタンや…

01_0526マルセル・セルダン(駿河太郎と)

ボクサー・チャンプのマルセル・セルダン(駿河太郎)と。 大竹は駿河の父、鶴瓶とも共演・ラブシーンを演じたことがあるが、今回は息子の駿河とも。

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シャルル・アズナブール(宮原浩暢)と ピアフの愛の深さに胸締め付けられる

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短く見える幸せな時も、病に身も心も蝕まれた時も、歌うピアフ

02_0477「水に流して」歌唱

02_0440テオ・サラポ(上遠野太洸)と

最後の恋人、テオ・サラポ(上遠野太洸)と。ふたりのデュエットの美しさは愛の輝き。

光が大きいゆえに影も大きく暗いのか・・・ピアフの人生をたどり、その心の底から湧き出るように歌われる歌の数々に揺さぶられる。

舞台『ピアフ』東京公演はシアタークリエにて、12月1日まで。その後、広島、香川、大阪にて上演。

大竹しのぶ ピアフコンサート「SHINOBU avec PIAF」
関西公演
2019年1月17日(木)兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
2019年1月18日(金)兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール(追加公演)

東京公演
2019年1月25日(金)Bunkamuraオーチャードホール

名古屋公演
2019年2月3日(日)日本陶業特殊市民会館ビレッジホール