3月1日(金)より銀座 博品館劇場にてミュージカル「Red Hot and COLE」が開幕。初日公演に先駆け、前日2月28日にフォトコールと囲み取材が行われた。コール・ポーターの音楽のおしゃれな音楽にのせて、主演の屋良朝幸はじめ、鈴木壮麻、彩吹真央ら総勢8名の歌とダンスが優雅に華麗に披露された。囲み取材には、屋良朝幸、鈴木壮麻、彩吹真央の3名が登壇。鈴木と彩吹の、屋良への絶大なる信頼が明かされた
彩吹真央 屋良朝幸 鈴木壮麻
「ブロードウェイ・ショウケース」シリーズは、ブロードウェイで活躍し、アメリカのポピュラー音楽史に多大なる足跡を残したソングライターと、その名曲をたっぷり紹介するレビュースタイルのステージの第3弾。
今回は、名曲♪「ビギン・ザ・ビギン」やミュージカル『キス・ミー・ケイト』等で知られる作詞作曲家コール・ポーターの生涯を綴り、彼の楽曲から26曲が歌われる。
フォトコールで披露されたのは
おしゃれな ♪Night and Day
屋良が子供用のピアノで伴奏し、ペアダンスが美しい ♪I’m aGigolo
パワフルなダンスと歌、
そして屋良が圧巻のコンテンポラリーダンスを披露する
♪Ridin’High&Red,Hot and Blue のメドレー、
披露されたのは3曲のみだったが、ダンスと歌が怒涛のように続いた。公演中に披露されるのは26曲。その音楽に身をゆだねれば、至福の時間を過ごせそうだ。
また屋良はコンテンポラリーダンスで、絶好調の時期に落馬によって人生の岐路をむかえたポーターを表現。圧倒的な熱量を客席に届けた。
【囲み取材】
―初日前日ですが、仕上がり具合は?
屋良:こちらがお尋ねしたいです。稽古中はいろいろ悩みましたが、今日、フォトコールでお見せして、自分の中で何か開いたものがあったので、楽しみになりました。
鈴木:さっき、ともくんのパフォーマンスを舞台袖で見ていて、「おっ、変わった。すごいところにいったぞ。クリエイティブなところにシフトアップしたぞ」と思い、「それを見習って頑張ろう」と思いました。
彩吹:(屋良の)ダンスを私たちが後ろから見守っているというイチオシのダンスシーンがあるのですが、一段も二段も上って行くやらっちを感じることができたので、初日大丈夫だと思いました。
―屋良さんの呼び方は2通あるんですか?
屋良:「やらっち」と「ともくん」とあります。統一してくれないかなと思っています。(笑)
―完璧に打ち解けていますね。
彩吹:ファンの方はなんと呼ぶの?
屋良:「やらっち」です。稀に「ともくん」。
―悩んだのはどんなところですか?
屋良:コール・ポーターがつくるの音楽は僕にとって難しいメロディで…歌っていて気持ちよくない。それも試行錯誤していくうちに自分の中に落ちてきて、ポーターの性格が歌詞やメロディになっていると自分の中におりてきて、楽しくなってきました。楽曲もとても多いので、歌い上げるところが苦戦しました。
―鈴木さんと朝吹さんは何役やるのですか?
鈴木:8かな?かぞえたことないけれど
彩吹:5役です。
鈴木:パーターの人生を描く作品で、屋良朝幸が芯がぶれない主役なので、やりがいがあると思ってやらせてもらっています。
屋良:みなさんの引出が本当に多くて。出てくるキャラクターが本当に違う。そこも観どころだと思います。
彩吹:やらっちが「踊るのがすごく嬉しい」と思いながら踊っているのが感じられて嬉しかったです。
鈴木:振付にとても時間がかかっていたよね。一小節一小節に魂込めながら振付しながら、脇で見ていてワクワクしました。
屋良:映像でも見ていたので、自分が最高の振付の方で踊れて嬉しかったです。
彩吹:ポーター自身がどんな人かは知りませんでしたが、稽古で私の中のポーターはやらっちしかいないくらい。やらっちとポーターの境目がなくなるくらいポーターとして生きていました。その背中をみながら、私たちも役作りがしやすかったかなと思います。
ミュージカル「Red Hot and COLE」の公演は3月1日(金)~17日(日)まで銀座・博品館劇場にて上演。その後、大阪・森ノ宮ピロティホールにて3月21日(木・祝)、 静岡・富士市文化会館ロゼシアター 大ホールにて3月24日(日)、愛知・刈谷市総合文化センターアイリス 大ホールにて3月27日(水)に上演予定。