3月29日(金)よりDDD青山クロスシアターにて舞台『BLUE/ORANGE』が絶賛上演中だ。初日前にはフォトコールと囲み取材が行われた。
千葉哲也 成河 章平
「BLUE/ORANGE」は、ロンドンの精神病院での、1人の精神病患者と2人の医師の24時間を描く物語。
2000年にイギリスで上演されるやその鋭い視点が大きな反響を呼び、2001年にはウェストエンドで上演、2005年にはBBCでドラマ版が放映。
日本では2010年に初演され、当時も出演した成河は、第18回読売演劇大賞優秀男優賞を受賞した。
権力、エゴ、人種の偏見をめぐる現代の人間の戦いを、手に汗にぎる会話劇で抉り出す傑作の上演となる。
翻訳を手掛けるのは、米国アクターズスクールに演出を学び、数々の演劇賞を受賞している小川絵梨子、そして、初演時に演出と研修医・ブルース役を務めた千葉哲也が、再演も演出を手掛けるとともに、俳優としてはロバート医師を演じる。初演では境界性人格障害患者の青年・クリス役を演じた成河が、この度の再演では研修医・ブルース役を演じ、若手実力派・章平が、青年・クリス役を演じる。
STORY
ロンドンの精神病院。境界性人格障害のために入院していたアフリカ系の青年クリスは、研修医ブルースによる治療を終えて退院を迎えようとしている。しかしブルースには気がかりなことがあり、退院させるのは危険だと主張していた。上司のロバート医師はそれに強く反対し、高圧的な態度で彼をなじる。納得のいかないブルースはクリスへの査定を続け、器に盛られたオレンジの色を問う。彼はそのオレンジを「青い」と答えた――。
<登壇者コメント>
ブルース・フラハーティ役/成河
この作品は飾りに飾ったショーアップさせた作品ではなく、3人芝居の会話劇なので、ずっと舞台上でも稽古をしているような感覚です。実際の稽古場でも、千葉さんが舵を取ってくれ、ディベートができていました。
目には見えないけれど、三つ巴の合戦のような関係性があって、公演によって今日はこの人、別の日にはこの人に共感、なんてこともあるかもしれません。客席のつくりが、はさみ舞台になっていて、すごく密な空間なので、お客さんが一番楽しめるんじゃないかな。
ロバート・スミス役/千葉哲也
演出家は、あれこれ指示をするものではなく、俳優が持ち出したものを整理する役目だと思っています。稽古場でみんなで持ち寄って試行錯誤してきました。また、英語から日本語への翻訳ってすごく難しいんです。でも小川絵梨子さんの新訳は読んでいて分かりやすく、作品の根としてもある権力や人種差別は、日本でも通じるものがあります。用語や難しい言葉も多いですが、お客さんにはそこだけに気を取られないように、その時の彼らの表情をしっかり感じてもらいたいです。
クリストファー役/章平
成河さんも仰ったように、舞台上でずっと稽古しているようで、初めての感覚です。クリストファーは淋しがりやで自分の置かれている環境をいろんな人に認めてもらいたいと思っています。成河さんと千葉さんは、僕が稽古の中でいろんなことを試したり、何をやっても成立させてくれるんです。お二人にはそんな絶大な信頼と安心感があります。また、はさみ舞台に実際に立ってみて、そこに“存在する力“を貰えたような、エネルギーを感じています。セリフの中でのお気に入りは「ブルーオレンジ」です!
公演タイトル 「BLUE/ORANGE」
作 Joe Penhall
翻訳 小川絵梨子
演出 千葉哲也
出演 成河 千葉哲也 章平
公演日程 2019年3月29日(金) ~ 4月28日(日)
会場 DDD青山クロスシアター
チケット料金 7,800円(全席指定・税込) ※未就学児入場不可
主催・製作 シーエイティプロデュース
WEBサイト 《Stage Gate》 https://www.stagegate.jp/
公式twitter @BLUEORANGE2019
お問合せ チケットスペース 03-3234-9999
★アフタートークショー開催決定!
【開催公演】
●4月7日(日)13:00公演後
●4月14日(日)13:00公演後
●4月21日(日)13:00公演後
【登壇者】成河、千葉哲也、章平
※登壇者は変更になる可能性もございます。予めご了承ください。