ミュージカル『エリザベート』が初日を翌6月7日に控えて囲み取材を行った。2015年2016年とエリザベートを演じた花總まり、トートを演じた井上芳雄とルキーニを演じた山崎育三郎、2016年からルキーニを演じる成河、そして今回からエリザベート役を演じた愛希れいか、トート役を演じる古川雄大と6名が舞台衣装で揃った。
成河 古川雄大 愛希れいか 花總まり 井上芳雄 山崎育三郎
成河:僕は2度目の出演ですが、帝国劇場で3カ月公演はまだやっていないので、謙虚な気持ちで頑張っていきたいと思います。当日券は前日の18時から東宝テレザーブで発売です。是非みなさま、ご利用下さい。(笑)
古川:とても今、緊張しています。僕は2012年に初めてルドルフをやらせて頂いて、今回この作品には4度目なのですが、20102年以上に緊張しています。でも2012年には感じられなかった楽しみという気持ちもあるので、3カ月、長いですが楽しみながら、トートのことだけを考えていろんなことに挑戦していく毎日を過ごしたいと思います。
愛希:今は緊張の気持ちが大きいのですが、今できるすべてをかけて精一杯つとめていきたいと思います。
花總:私は今は緊張感でいっぱいです。長丁場の公演なので、体力を保ちつつ最後まで一生懸命頑張りたいと思います。
井上:僕はデビューが19年前のこの『エリザベート』でした。当時も人気作品ではありましたが、どんどん大きな作品になったんだなとヒシヒシと感じています。3カ月帝劇でやらせて頂ける、たくさんのお客様が待っているというのも感じるのですが、僕たちは一公演一公演真摯に伝えるということを毎日やりたいと思っています。
デビューが19年前のこの日、この『エリザベート』ルドルフ役だった井上芳雄が拍手を受けて・・・
井上:たまたま19年前の今日が初日だったんです。19年もこの仕事を続けられて嬉しいなと。その時はカーテンコールで号泣しました。嬉しくて。次の日も、その次の日も、しばらく号泣しました。それくらい夢が叶って幸せだ、うれしいなと。今回も、明日かな?号泣すると思います。嘘ですけれど。(笑)
山崎:僕は三度目のルキーニ役なのです。今回もう一度ゼロから今の自分が大事にするものと向き合ってきたのですが、そうするとまた違った景色が生まれ、新しいメンバーも入ってきたので、新鮮な気持ちで挑めます。そして、これが最後という気持ちで挑みたい。成河君が笑っていますが、成河くんともいろんな芝居の話ができて深まったのではないかと思っています。
愛希:(花總さんからアドバイスは?)一緒にお稽古をして一緒に作らせて頂くという感覚があって、それがとても新鮮で学ばせて頂くことが多かったです。同じ時に同じ役をさせて頂けるのはとても感動しました。
花總:日本初演以来、長くお客様に愛されてきた作品なので、それを受け継いでいく部分もあるし、さらにキャストによって作品をもっといろんな色に変えることができたらいいなと一致団結してがんばっています。今回もみなさまに愛して頂けたらいいなと思っています。
愛希:稽古場からこれだけ進化し続けられる作品ってすごいなと感じるので、自分もどんどん深めて先に先にいけたらいいなと思っています。
井上:トートはWキャストで衣装が違います。古川くんとはまったく違います。
古川:素敵な衣装をつくって頂きました。小池先生も衣装チームの方もこだわりを持って、何回も直しをして下さって大変でしたが、僕が大変ということはみなさんも大変だったと思います。僕もタトゥーを着ていますが、全然見えていませんね。
古川:今回トートとして初めて参加するので緊張感がありますし、誰もがやりたいトート・ルキーニになれた喜びもすごくありますので、期待を裏切らないトートを演じられたらと思っています。
成河:リーバイさんが新たにショーをつくるにあたって重厚感を与えるようになど、いろいろな変更が加えてくださったので、僕たちも新鮮な気持ちでクリエイトできました。本作をよく観てこられたお客様も、新しい重厚な世界を楽しんで頂けたらと思います。
井上:ウィーンで生まれたミュージカルですが、日本で独自の進化を遂げていると思います。この東宝版だけでも3バージョン目で、毎回キャストも変わっています。今回も新しいキャストがいて、ルドルフも新キャストが2名います。新しいスターも生まれると思います。日本独自の進化を遂げている作品だと思いますので、期待して見て頂きたいと思います。20年近くやっている僕としては、日本人のスタイルが良くなったなと思います。僕も20年前にはスタイルがいい方だったのですが、古川くんや愛希さんとか、あたらしい人たちはどんどん…。その進化も見て頂きたいです。
山崎:中身がちょっとずつ変わっています。もともと難しいメロディがさらに変わったりして、20年近くご覧になっているファンの方が「間違えたんじゃないの?」と勘違いされるくらい変わっています。常に進化し続けるミュージカルは、あまり無いと思います。『エリザベート』は時代ごとに変化していくのが魅力のひとつだと思います。
ミュージカル『エリザベート』
日程:2019年6月7日(金)~8月26日(月)
会場:帝国劇場
脚本/作詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽/編曲:シルヴェスター・リーヴァイ
演出/訳詞:小池修一郎
出演:
エリザベート役:花總まり/愛希れいか(Wキャスト)
トート役:井上芳雄/古川雄大(Wキャスト)
ルイジ・ルキーニ役:山崎育三郎/成河(Wキャスト)
フランツ・ヨーゼフ役:田代万里生/平方元基(Wキャスト)
ルドルフ役:京本大我(SixTONES)/三浦涼介/木村達成(トリプルキャスト)
ルドヴィカ/マダム・ヴォルフ役:未来優希
ゾフィー役:剣 幸/涼風真世/香寿たつき(トリプルキャスト)
エルマー(ハンガリー貴族)役:植原卓也
マックス(エリザベートの父)役:原 慎一郎
ツェップス(新聞の発行人)役:松井 工
リヒテンシュタイン(女官長):秋岡美緒
ヴィンデッシュ(精神病患者):真瀬はるか
<アンサンブル>
朝隈濯朗 安部誠司 石川 剛 奥山 寛 川口大地 後藤晋彦 佐々木 崇 白山博基 田中秀哉 福永悠二 港 幸樹 山田 元 横沢健司 天野朋子 彩花まり 池谷祐子 石原絵理 伊藤典子 彩月つくし 七瀬りりこ 原 広実 松田未莉亜 安岡千夏 山田裕美子
<トートダンサー>
乾 直樹 五十嵐耕司 岡崎大樹 小南竜平 鈴木凌平 谷森雄次 楢木和也 渡辺謙典
公式サイト:https://www.tohostage.com/elisabeth/
当日券:東宝テレザーブ