ミュージカル『イノサン Musicale』記者会見

ミュージカル『イノサン Musicale』(11月29日～12月10日、ヒューリックホール東京)の記者会見が6月24日（月）に都内で行われた。
会見には、出演する古屋敬多・梶裕貴・武田航平・太田基裕・浅野ゆう子と、演出の宮本亜門ら製作スタッフが登場した。

深沢桂子　太田基裕　古屋敬多　浅野ゆう子　横内謙介
梶裕貴　　MIYAVI 　宮本亜門　武田航平

今作は、実在したフランス革命の死刑執行人サンソンを坂本眞一が描いた歴史大河漫画『イノサン』をミュージカルにする。
主人公の処刑人の妹マリー・ジョセフ・サンソンと兄シャルル・アンリ・サンソンを中島美嘉と古屋敬多がW主演で演じる。

演出：宮本亜門
今年癌の宣告があった後にこのお話を頂きました。今までやったことがない2.5次元ですが、「2.5次元でないものを」とプロデューサーが言ってくれてしまったので、「だったらやらせてください」と決まりました。名作を崩さず、横内さんが台本をやると書いてあったので引き受けた仕事です。
実は原作者とお会いしたから引き受けました。漫画を超えたアートだと思っていましたが、坂本さんと奥様とお会いしてショックを受けました。坂本さんは現代の日本の女性に対する差別に怒りを持っていらした。その怒りを『イノサン』にぶつけた。本当は生々しかったと思うのですが、日本でフランス革命を描くと美しく描いてしまう。それを坂本さんがそれを打ち崩している。それに敬意を表し、それを具体化するとどうなるのか？非難ではないのですが小池修一郎さんバージョンにはならない。ある意味生々しい現実的なもの、研究書から紐解いていったリアルなフランスの感覚を舞台に入れることができるのか。そういうチャレンジ精神を持ちつつスタッフが集まってきました。

脚本： 横内謙介
僕も昨年末くらいに話を頂きました。（笑）『ワンピース』は歌舞伎だと思ってやっていましたので、今回は正統な2.5次元に挑戦しようと思っていた矢先に宮本亜門という名が沸いてきたので、「これは2.5次元を超えよう」と考えました。「2.5次元にとどまらせては面白くない」と勝手に思いました。フランス革命も女性が気にはなるけれども女性がいたことさえあまり描かれてないという感覚があります。今も医学部の女性への点数の問題も、本作のマリーに通じることなんだと思います。

音楽監督・作曲：深沢桂子
ブロードウェイのミュージカルを日本に持ってきた時の音楽監督をたくさんやっていました。今はオリジナルのミュージカルを作っていました。ギターが好きで、MIYABIさんが大好きでしたので、今回一緒に仕事ができることが光栄です。
これから作っていきますが、ロックな感じでいければと思います。それは時代性と、それだけ差別されながら生きていながら「最悪」といいながら、バンバン男の人を切っていったマリーのたくましさが音楽の中で表現しつつ、MIYAVIさんと作っていけたらと思っています。

楽曲提供：MIYAVI
宮本亜門さんの熱い思いと原作の世界観が強烈だったので、正直、僕が何ができるのか迷ったところもあったのですが、登場人物それそれの信念にかけるパッションを音楽で表現したいと思い関わらせていただきました。

シャルル-アンリ•サンソン：古屋敬多(Lead)
この『イノサン』という素晴らしい原作の素晴らしさを体現できるようにがんばります。シャルルは過酷な時代背景の中、死刑執行人という一家に生まれ、壮絶な人生を送った方です。よりリアルに演じていけたらと思っています。常に美しさを意識しながら、憑依していけたらと思います。

アラン•ベルナール：梶裕貴（Wキャスト）
原作が美しく残酷な世界に感動し、人の気だかさを感じました。ミュージカル初挑戦なので責任を感じつつ緊張をしていますが、全力で頑張っていきたいと思います。アランはフランスとアフリカの混血の青年で、その髪や肌の色は18世紀のフランス社会において異質に映る存在だったと思います。演じる上でも大きな要素だと思います。その中でもアランは誇り高く、信念をまっすぐ貫く青年で、共感できる部分のある男だとおもいます。そこを大切に真摯に演じていければと思います。

アラン•ベルナール：武田航平（Wキャスト）
梶さんとWキャスト、同じ年、ミュージカル初挑戦同士ということで不安いっぱいの中、ふたりで頑張っていきたいと思います。
過酷な人生ですが、意外とアランは夢や希望を歌いながら時代と戦っていく選択をした男だと思います。観客がこの世界に入って頂きやすくなる役だと思うので、純粋な気持ちで堂々と演じられるように頑張りたいと思います。

ルイ-オーギュスト(フランス国王ルイ16世)：太田基裕
豪華スタッフ・キャストのみなさんと作品をつくることができて幸せです。がんばっていきます。絶望しながらも、フランスを変えていこうと格闘しもがき続けた人物です。この耽美な世界の2332

アンヌ-マルト：浅野ゆう子
サンソン家の祖母役です。宮本先生とご一緒させて頂けますこと、心から嬉しく思っております。ミュージカル出演は30数年ぶりです。自分でも衝撃的ですが、しかもロックミュージカルだと聞いて、さらに衝撃を受けております。どうぞよろしくお願いいたします。

古屋敬多とW主演でありながら会見に出席が叶わなかったマリー・ジョセフ・サンソン役の中島美嘉は「『イノサン』との出会いはふらっと立ち寄った本屋で「きれいな絵だな」と思い、全巻買いをしたところからでした。その後、番組でずっとお会いしたかった坂本先生との対談も叶い、『イノサン』musicaleのお話も頂き、私の大好きなマリー・ジョセフ・サンソンを演じさせて頂けること、とても光栄に思っています。初めてミュージカルに挑戦させて頂くので、緊張もしていますが、全力で頑張らせて頂きます」とコメントを届けた。

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ミュージカル『イノサン Musicale』
11月29日～12月10日　ヒューリックホール東京)
脚本： 横内謙介
演出：宮本亜門
音楽監督・作曲：深沢桂子
楽曲提供：MIYAVI
出演：
中島美嘉　古屋敬多(Lead)　梶裕貴/武田航平　小南満佑子　荒牧慶彦
鍵本輝(Lead)　多和田任益　貴城けい
前山剛久　佐々木崇　林明寛　太田基裕　浅野ゆう子
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