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五関晃一(A.B.C-Z)初単独主演舞台『奇子』開幕!!「一緒に穴倉に入ったつもりで、ドキドキ、ザワザワ、ゾクゾクしてください」

水戸でのプレビュー公演を経て、7月19日(金)から紀伊國屋ホールにて、手塚治虫原作・五関晃一(A.B.C-Z)主演の舞台「奇子」が幕を開けた。開演前に行われたゲネプロと囲み取材をレポートする。
東京公演は28日(日)まで、8月3日(土)~4日(日)には大阪公演を行う。

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演出・中屋敷法仁 五関晃一 梶原善

漫画の神様、手塚治虫は、ヒューマニズム溢れる作風の一方で、策謀や背徳といった人間の心の闇や犯罪、グロテスクで過激な表現など、そのイメージとは対照的な「黒い」作品も多く描いている。その代表作ともいえる「奇子」は、戦後の田舎社会を舞台に、少女監禁や近親相姦などを描いている。

描かれたのは、まだ暗い世相の敗戦直後の東北の農村地帯で、大地主の天外家の遺産相続をめぐる骨肉の争いと恐ろしい欲望の果てにこの世に産み落とされた、奇子を巡る物語。

初の単独主演となる五関晃一が主演を務め、天外家の次男仁朗を演じる。さらに三津谷亮、味方良介、駒井蓮、深谷由梨香、松本妃代、相原雪月花といったフレッシュな感性と個性豊かな面々、さらに、独自の存在感で深みを増す中村まこと、硬軟自在の演技力が魅力の梶原善と、実力派が揃う。

中屋敷演出は、演劇らしい手法で時間と空間を自在に操り、観客を戦後まもない青森へと引き込み、その暗く重い物語を綴っていく。

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左より)天外市朗(長男)役梶原善 奇子役駒井蓮 田波奈夫(刑事)役味方良介
天外志子(長女)役松本妃代天外伺朗(三男)役三津谷亮

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天外家の長男・市朗(梶原善)が父親に嫁のすえ(深谷由梨香・中央右)を差し出したことから、天外家の不幸は始まる。

 (右から2番目は親戚の医師役中村まこと)

そして、生まれたのが奇子(あやこ)。

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駒井の伸びやかな肢体は、特異な環境で育った奇子の常識に縛られない感性を表しているかのよう。

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その奇子をめぐり、運命が動いていく人々…。

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その先に待ち受けているのは…。 時代の大きな流れと大きな権力に抗い、自らの人生を守ろうとする人たちの姿に、時代を超えたエネルギーが宿り迫ってきた。

【囲み取材】演出の中屋敷法仁、五関晃一、梶原善が囲み取材に登場した。
五関は役柄のまま眼帯をつけて登場した。

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五関:水戸でのプレビュー公演を経験できたので、よりそこからブラッシュアップしたものをお見せできるんじゃないかと思います。(本作の出演を)初めて聞いた時には「やった!単独主演だ!」と喜びました。でも手塚さんの生誕90周年だと聞いて、原作も読ませて頂いて、どんどんいろいろなものが乗っかってきて、プレッシャーを感じてきた感じです。稽古場含め、中屋敷さん、スタッフさんキャストの皆さんに助けられました。
原作とはストーリーの進み方が違うので、より一人ひとりの欲などが押し寄せて来る感じです。最初に読んだ時には、一人ひとりが持っている欲もファンタジーを感じたくらいかけ離れている出来事だと思いました。それをリアルに突き詰めていくのは大変でした。中屋敷さんにも助けられました。
仁朗と僕が唯一重なるのは、感情を吐露しない、相談しないところだけです。そこ以外は僕は素直な優しい人間です。(ソロ活動については)メンバーには相談しないですね。前情報なく素直に楽しんで欲しいです。他のメンバーもドラマや他の仕事について相談とかしてこないです。
眼帯をつけての演技は、最初は酔ったり距離感がつかめず苦労しました。2回目からはだいぶよくなりましたが。つけていても見える眼帯など、いろいろな素材を用意していただいたのですが、透けて見えると(隣を見る時の横を向く顔の角度が違ったりするので)「ステージ上で嘘がでるのではないか」と偉そうなことを言って見えないコレを用意してもらったので、(大変ですが)文句も言えないですね。
劇場にいらっしゃるときは一緒に穴倉に入ったつもりで、ドキドキ、ザワザワ、ゾクゾクしてください。

梶原:重い作品ですね。観て下さる方がどう思って観て下さるか…。でも不安にはなりません、しっかりやっているので。
観て頂くと分かると思いますが、舞台真ん中に結構な傾斜があります。稽古場に作った時にすぐに「危ない」「角度を抑えなさい」「本番で大変なことになる」と言ったんです。でも次の日には、みんなが余裕綽々で使いこなしていて。「僕は余計なことを言ったな」と。それからは黙りました。(笑)
中屋敷:もの心ついた時には、気が付いていたら、この原作を読んでいた感じです。五関くんの良いところは文句を言わないところです。原作が熱くて、そこに僕の無茶苦茶な演出が入っているので、舞台に作り込むのは大変だと思うのですが、苦労を苦労と思わず、傍から見るとノリノリでやっているように見えて、更に五関くんなりの解釈が入っている。アーティストとしてやっていてくれているなと思っています。「出来ないだろうな」と思っていても、どんどん更新していくので、見ていて楽しかったです。
こんなに好きな原作を、こんなに好きな俳優で僕の好きな演出でやってくれているので、夢を見ているようです。

東京公演は28日(日)まで、8月3日(土)~4日(日)には大阪公演を行う。

手塚治虫生誕90周年記念事業  パルコ・プロデュース
舞台『奇子(あやこ)』
原作:手塚治虫 上演台本・演出:中屋敷法仁
出演:
天外仁朗(次男)・・・  五関晃一(A.B.C-Z)

天外伺朗(三男)・・・   三津谷亮
下田波奈夫(刑事)・・・ 味方良介
奇子 ・・・   駒井蓮
天外すえ(長男の妻)・・・ 深谷由梨香
天外志子(長女)・・・   松本妃代
おりょう ・・・   相原雪月花

山崎(親戚の医師)・・・  中村まこと

天外市朗(長男)・・・   梶原善

■水戸公演■2019年7月14日(日)・15日(月・祝)終了

■東京公演■
公演日程=2019年7月19日(金)~7月28日(日)
会  場=紀伊國屋ホール
入場料金=8,500円(全席指定・税込)
※未就学児のご入場はお断りいたします。※営利目的の転売禁止。
お問合せ=パルコステージ TEL:03-3477-5858(月~土 11:00~19:00/日・祝 11:00~15:00)
http://www.parco-play.com/

■大阪公演■
公演日程=2019年8月3日(土)~4日(日)
会  場=サンケイホールブリーゼ
入場料金=8,500円(全席指定・税込)
※未就学児のご入場はお断りいたします。※営利目的の転売禁止。
お問合せ=キョードーインフォメーションTEL:0570-200-888(10:00~18:00)
http://kyodo-osaka.co.jp