東出昌大主演・岩松了が嫉妬を描く『二度目の夏』本日開幕!! 下北沢の路上で地道にチラシ配りも

7月20日（土）より東出昌大主演・岩松了作・演出の『二度目の夏』が本多劇場にて幕を開ける。初日に先立ち19日（金）にフォトコールと会見が行われた。

後）菅原永二　片桐はいり　水上京香　清水葉月
前）岩松了　東出昌大　仲野太賀

今回、岩松了が書き上げたのは、湖畔の別荘を舞台に、ある夫婦（東出昌大、水上京香）と夫の親友（仲野太賀）、そして彼らの周りの男女が繰り広げる愛と嫉妬、大人のための恋愛劇。

嫉妬という自らの感情に押しつぶされ、追い詰められ壊れゆく主人公の「夫」を東出昌大が、「夫」の親友を演じるのは、今、勢いのある俳優のひとり、仲野太賀が演じる。
「妻」役には、舞台『ピカソとアインシュタイン～星降る夜の奇跡～』でも華麗な役変わりを見せた水上京香。
さらに独特の存在感を持つ清水葉月に、舞台経験豊富なベテラン俳優菅原永二、バイプレーヤー片桐はいり、そして作・演出の岩松了も出演する。

プレスコールで披露されたのは、冒頭の一幕。

湖畔の別荘に妻・いずみ（水上京香）を残し、出張に出た田宮慎一郎（東出昌大）は、友人の北島健吾（仲野太賀）にいずみの話し相手を頼む。

だが長年田宮家に勤める家政婦の落合（片桐はいり）は、北島といずみの様子を見て二人の仲を疑い、慎一郎に注進する。

落合の話を笑い飛ばす慎一郎だったが…。

そして、慎一郎の秘書上野（菅原永二）と、家政婦・早紀子との間も、なにやらただならぬ関係で…。

【初日前日会見】

東出昌大：岩松組に参加できるのは、役者の誉れであり、この本多劇場で芝居ができるのは「いよいよか」という思いがあります。気負うところもありますが、全力を出し切れればと思います。
（岩松演出で有名な千本ノックについては）何回も同じことができるのは、非常に鍛えられるなと思いの中、やっておりました。脚本の解釈も「これって、こういうことでしょう」と決め付けられない事象の連続なので、稽古を重ねる度に新たな発見がありました。新たに生まれて死んでいくサークルの中で毎回スリリングで新鮮な稽古だったように思います。（「どんな嫉妬をしましたか？」という問いに答えて）今回、満席の日もありますが、まだチケットが残っている日もあるという話から、「そういえば、太賀、俺たちSNSをやってないものね」と話しました。SNSをやってないから（公演が）知られていないのか、そもそも人気がないのか…。「やったらもう少し知ってもらえるのかな」「でもやってないし」と言いながら、下北沢の路上でチラシ配りをやりました。「そうした地道なチラシ配りを今後もやるしかないね」と。嫉妬というかヤキモキの原因は全て自分にあるのですが「そういうことができないから地道にやっていくしかないな」と思う次第です。

仲野太賀：岩松さんの戯曲で演出で本多劇場に立てる喜びを、今感じています。明日から初日です。稽古をがんばってきたので、良い状態に持って行けたらと思います。一ヶ月半ほど、地方もまわりますので、少しでも多くの方に観に来て頂けたらと思っております。

水上京香：岩松さんをはじめとする素敵な方々と、憧れでもある本多劇場で舞台ができるのは、本当に嬉しいことだと日々感じています。明日初日を迎え、お客様に見て頂いて作品が出来上がると思うので、たくさんに見に来て頂ければと思っております。

清水葉月：稽古でたくさん重ねてきたことがありますが、劇場に入って場当たりをして、まだまだ新しい発見であって、すごく面白い脚本で、これからどんどんブラッシュアップしていくと思うので、たくさんの方に観て頂けたらとおもっています。

菅原永二：岩松作品への参加が初めてです。お客様がどんな感想をもたれるのか、楽しみにしております。是非たくさんの方に観て頂きたいです。

片桐はいり：私が岩松さんの舞台に出演するのは15年ぶりですが、その間も岩松さんの舞台は観てきましたが、今回は岩松さんの舞台にはあまりない種類の作品が出来上がったのではないかと思います。最初は台本が出来ていなかったので、推理小説を読むがごとく出来てくる台本を楽しみに読みまして、戦慄が走りました。なかなか無いような芝居ですので、お楽しみにご覧くださいませ。

岩松：今回は当初からプロデューサーと嫉妬の話を書くと話し、東出さんとは初めてご一緒しますが、東出昌大と使って嫉妬の話…と考え、周りのキャスティングを考えこういう形になりました。嫉妬はドラマになりやすい感情だと思いますが、オセロのような直接的な嫉妬よりも嫉妬を感じる心がある・ないあたりでとどめた話にしたい。それで人間のわからなさを突き詰められるような気がした。東出さんの印象が内面に人間の分からなさを抱えた人物のように思っていたので、そのテーマを東出さんに託し、大好きな太賀くんやはいりさんに参加して頂いて初めての菅原くんや清水さんと色合わせのようなことがあった。脚本を書くのは大変だったのですが、稽古している皆の姿を見ていると結構報われるような気持ちになり、明日初日を迎える状況でワクワクしています。

M＆Oplaysプロデュース　『二度目の夏』
作・演出：岩松了
出演：東出昌大、仲野太賀、水上京香、清水葉月、菅原永二、岩松了、片桐はいり
東京公演:2019 年 7 月 20 日（土）～8 月 12 日(月・祝)本多劇場
福岡公演:2019 年 8 月 17 日（土）、18 日（日）久留米シティプラザ ザ・グランドホール
広島公演:2019 年 8 月 20 日（火）JMS アステールプラザ 大ホール
静岡公演:2019 年 8 月 22 日（木）静岡市民文化会館 中ホール
大阪公演:2019 年 8 月 24 日（土）、25 日（日）梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
名古屋公演:2019 年 8 月 27 日（火）、28 日（水）日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
神奈川公演:2019 年 9 月 1 日（日）湘南台文化センター市民シアター
■M＆Oplays 公式ホームページ：http://www.morisk.com/