世界中で大ヒットしたティム・バートン監督の映画『ビッグ・フィッシュ』〈2003年)を原作にした感動のミュージカル『ビッグ・フィッシュ』が11月1日に幕を開けた。前日10月31日に初日前日の囲み取材とゲネプロが行われた。
ROLLY 夢咲ねね 浦井健治 川平慈英 霧矢大夢 藤井隆
主たるキャスト12名がフル稼働。
川平:ストーリー性が濃密になりました。そこを楽しんで頂けたらと思います。家族ぽい12人…13人が、リスペクトをしつつ、べたべたせず助け合って励まし合っていいチームです。
左)川平: ほら吹き父ちゃんのエドワードを演じます。息子のウィル(浦井)とバチバチやります。日生劇場からシアタークリエになって、より濃密な空間で最高の仲間と一緒に初日を迎えられることを光栄に思います。早くみなさんにお見せしたいです。
右)霧矢:エドワードの妻でありウィルの母親を演じます。愛する家族と仲間たちに、また再会できて幸せです。この喜びをを客席のみなさまにお届けしたいと思っています。
浦井:明るいにぎやかな家庭に育てられた息子ウィルをやらせて頂きます。
川平:(この再演から)僕以外の他のみなさんは、何役もやります。有難味満載のステージになりました。
観ていたら「あ、あれ、もしかしたら健ちゃん?」「あ、霧矢さん?」ってなります。何回か観て頂かないと!
浦井:そうですね、答え合わせしてもらって。
川平:発見探しが面白いですよ。もう、霧矢さんの豹変ぶりが!!これは是非とも客席で!涙ぐましい総力戦!!蘭々さんがすごいダンサーです。
浦井:夢咲さんは、花嫁で出てくる時は、激しく踊った後なのでぜーぜーしています。(笑)
夢咲ねね:この作品にもう一度挑戦できることがすごくうれしいのですが、初演よりもキャストの人数が少なくなり、出演者全員が目まぐるしいくらいにいろいろな役をやらせて頂いて、初演とはまた違う作品に生まれ変わっているので、たくさん見て頂きたいなと思っています。
藤井:川平さん演じるエドワードを子供の時からやっかんだりいじめたりするドン・プライス役を演じます。気が早いのですが、今回、濃縮版で成功させて、是非また再再演を初演のメンバーでやれたらいいなと願っています。
ローリー:キャロウェイ・サーカス団長のキャロウェイ役です。この作品はあなたの物語です。見る人全員の物語です。観る前と観た後で、あなたの人生が変わると思います。
川平:前回も同じことを…(笑)。すばらしい!テーマは変わりません。愛です!
霧矢:私が歌う1曲(が新曲)です。家族の父と息子に挟まれた母の心境が、よりはっきりと描かれているかなと思います。
浦井:もう1つの新曲は、我々(川平×浦井)のバチバチのシーンで、水の流れを演じる藤井さんも登場されます。
川平:水の妖精です。(笑)
藤井:水の概念です。
浦井:親子の隔たりを芝居と歌で、演劇的に白井さんが仕上げて下さった新曲。より深いところでの家族の絆や愛が、いったん亀裂が入ったからこそ生れ出てくるんではないかと思います。
物語
エドワード・ブルーム(川平慈英)は、昔から自分の不思議な体験を大げさに盛って話し、聴く人を魅了して得意になっていた。
息子のウィル(浦井健治)は、幼い頃には好きだった父の話が、大人になるにつれ素直に聴けなくなり、やがてあることを機に2人の間には深い溝が出来てしまう。
ある日、母サンドラ(霧矢大夢)から父が病に倒れたと聞いたウィルは身重の妻・ジョセフィーン(夢咲ねね)と共に家に戻る。
そして、ウィルは知るのだった。父が本当に伝えたかったことを…。
ミュージカル『ビッグ・フィッシュ』
脚本 ジョン・オーガスト
音楽・詞 アンドリュー・リッパ
演出 白井 晃
出演 川平慈英 浦井健治 霧矢大夢 夢咲ねね
藤井 隆 JKim 深水元基 佐田 照(Wキャスト)佐藤誠悟(Wキャスト)
東山光明 小林由佳 鈴木蘭々 ROLLY
公式HP https://www.tohostage.com/bigfish/
東京公演 シアタークリエ 2019年11月1日(金)~28日(木)
愛知公演 刈谷市総合文化センターアイリス 2019年12月7日(土)~8日(日)
兵庫公演 兵庫県散る芸術文化センター阪急中ホール 2019年12月(木)~15日(日)
『ビッグ・フィッシュ』6月28日に行われた取材会の模様はこちら
『ビッグ・フィッシュ』10月16日に行われた稽古場取材の模様はこちら