城田優が演出を手掛けるミュージカル『ファントム』が、 本日11月9日に東京・ TBS赤坂 ACTシアターで幕を開ける。前日に行われたWキャストの加藤和樹&愛希れいか&廣瀬友祐出演のゲネプロの模様を動画を中心にお伝えする。(囲み取材の模様(動画あり)はこちらから)
ファントム(エリック)役 加藤和樹
クリスティーヌ役 愛希れいか
城田優が演出を手掛けるのは、ミュージカル『アップル・ツリー』に続き2回目だが、初の大劇場での演出。しかもファントム役でも出演するという重責を担う。
しかし、2014年にファントム役を演じた城田にとって、この作品は知り尽くした、しかも深い思い入れのある作品。
それだけに城田優がこれまでに感じ考えてきたアイデアをふんだんに織り込で作りあげた。
客席中央の演出家席でゲネプロの始まりを待つ城田優
ガンストン・ルルーの原作も、ミュージカルとしても映画としてもよく知られている「オペラ座の怪人」の物語を、怪人の目線から繊細に描いたのが、本作ミュージカル『ファントム』。
「オペラ座の怪人」で描かれた恋・愛・音楽・芸術に加えて、母子の愛、父息子の葛藤まで描く。
動画では、加藤和樹、愛希れいか、廣瀬友祐、エリアンナら、キャストの素晴らしい歌声を中心にお届け。
写真では、城田優演出ならではのネタバレを避けつつ、美しい場面をお届けする。
これまで「オペラ座の怪人」ありき・・・であったかもしれない『ファントム』を、城田演出は丁寧に再構築。その演出は、城田優の脳内・・・いや、ハートの中を覗き見るような感覚すら覚える。
初めて「ファントム」を観る人にはストレートに感動が届き、本作をよく知る人には新鮮な感動と多くの驚きを届けることだろう。
華やかな場面は、とびきりゴージャスに美しく
名場面もロマンチックに
そしてミステリアスに
シャンドン伯爵役 広瀬友祐&クリスティーヌ役 愛希れいか
愛希れいか得意のダンスも優雅で美しい
加藤和樹の演技力がファントムの哀を光らせる
ファントムの目線から描くことで、人間的な感動を呼ぶ反面、怪人のミステリアスな要素が薄れる宿命を背負ったミュージカル『ファントム』だが、城田演出はより深い心情表現と耽美的ともいえる美を贅沢に加えた。サスペンスとアクションも新たな見どころとなり、何重にも楽しめるエンターテイメントに仕上がった。
ファントムの数々の(?)仮面の美しさにも、是非ご注目頂きたい。
赤坂アクトシアターでの公演は、12月1日(日)まで。その後、大阪・梅田芸術劇場大ホールにて12月7日(土)から12月16日(月)まで公演。
ミュージカル『ファントム』
脚本:アーサー・コピット
作詞・作曲:モーリー・イェストン
演出:城田優
出演:加藤和樹/城田優(Wキャスト)、愛希れいか/木下晴香(Wキャスト)、 廣瀬友祐/木村達成(Wキャスト)他
https://www.umegei.com/phantom2019/
東京公演 2019年11月9日(土)~12月1日(日) 赤坂アクトシアター
大阪公演 2019年12月7日(土)~12月16日(月) 梅田芸術劇場メインホール