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絢爛豪華 祝祭音楽劇『天保十二年のシェイクスピア』【動画】囲み取材

2月8日(土)から日生劇場にて絢爛豪華 祝祭音楽劇『天保十二年のシェイクスピア』が幕をあけた。「シェイクスピアの全作品を織り込んだ」という井上ひさしの名作戯曲を、音楽を宮川彬良、演出を藤田俊太郎が担当し、高橋一生、浦井健治他の出演という豪華な布陣で描く。シェイクスピア好きはもちろん、そうでなくとも日本人だからこそ楽しめる贅沢な大人の音楽劇となった。

開幕直後の前口上から思わず拍手喝采せずにはおられない、楽しい舞台の様子を、初日前日の囲み取材で藤田俊太郎、高橋一生、浦井健治が話す様子を動画でお伝えする。

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囲み取材に登壇した藤田俊太郎、高橋一誠、浦井健治

囲み取材の後、当日夕刻にはゲネプロも行われた。

日生劇場の広い舞台の両脇には字幕が登場し、幕開けの天保の庶民代表・隊長(木場勝己)の前口上から大活躍。井上ひさしならではの同音異義語をふんだんに含んだ弾むリズムの台詞廻しを堪能するのに、字幕は効果抜群!いつもは静かなゲネプロの客席が爆笑!拍手喝采!

日本語の面白さにウキウキした直後には、宮川彬良のゴキゲンな音楽が鳴り響き、楽しいダンスに乗せられて、気がつけば江戸時代末期の下総国清滝村へとタイムスリップ。
村で豪勢を誇る鰤の十兵衛(辻 萬長)の跡継ぎ選びへと話しは進む。

鰤の十兵衛は、美辞麗句を並べ立てて父親に取り入ろうとする長女・お文(樹里咲穂)と次女・お里(土井ケイト)ではなく、父を真心から愛する三女・お光(唯月ふうか)に身代を譲ろうと思っていたのだが、お光はおべっかのひとつも言えず、家を出るハメとなってしまった。

それから年月は流れ、天保十二年。
お文とお里が角突合せ勢力争いを続ける清滝村に、醜い顔と身体、歪んだ心を持つ佐渡の三世次(高橋一生)が現れた。この争いに付け込んで漁夫の利を得ようとたくらんだ三世次。一発触発の種を巻く…。
そこに父親の死を知ったお文の息子・きじるしの王次(浦井健治)が帰って来た・・・。

さて、ここまででシェイクスピア作品の登場は一体いくつ?誰がハムレット?・・・などと考えるもよし!井上ひさしの台詞に笑い続けるもよし!
はたまた、『ロミオとジュリエット』はどう織り込まれるのか?…想像するもよし!

なんとシェイクスピアの37作品を織り込んで、見事な心理サスペンス!コメディ!音楽劇!
さらには天下の悪役・佐渡の三世次を演じる高橋一生の毒と、浦井健治演じる王次の「ピュアさ」に酔うもよし!

そしてそして、唯月ふうか、辻 萬長、阿部裕、玉置孝匡、章平、木内健人、熊谷彩春、梅沢昌代、木場勝己という芸達者の変化(へんげ)・変身、樹里咲穂、土井ケイトの悪女ぶりにもうならされること請け合い。

傑作の呼び声に相応しい絢爛豪華 祝祭音楽劇『天保十二年のシェイクスピア』。

東京・日生劇場での公演は~2月29日(土)まで。その後、2020年3月5日(木)~3月10日(火)には大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。
東京公演については、前売りチケットは完売ですが、当日券は若干数ありとのこと。
お見逃しなく!

絢爛豪華 祝祭音楽劇『天保十二年のシェイクスピア』
作:井上ひさし
音楽:宮川彬良
演出:藤田俊太郎
出演:高橋一生、浦井健治、唯月ふうか、辻 萬長、樹里咲穂、土井ケイト、阿部裕、玉置孝匡、章平、木内健人、熊谷彩春、梅沢昌代、木場勝己 ほか
※辻萬長の「辻」は一点しんにょうが正式表記。
<東京公演>
日程:2020年2月8日(土)~2月29日(土)
会場:日生劇場
<大阪公演>
日程:2020年3月5日(木)~3月10日(火)
会場:梅田芸術劇場メインホール
作品HP https://www.tohostage.com/tempo/