大地真央、花總まりのW主演で2020年10月11月に上演される『おかしな二人』の製作発表が、9月22日(水)の行われた。大地真央と花總まりは本作が初共演だ。
花總まり 大地真央 潤色・演出:原田諒
本作はニール・サイモンのコメディ「おかしな二人」がロングラン上演、映画化・ドラマ化と大ヒットしたことから生まれた「おかしな二人・女性版」。大地真央が“無精者”のオリーブを、花總まりが、“病的なまでに几帳面”なフローレンスを演じる。
作品の面白さについて、潤色・演出の原田諒は「ニューヨーカーの独身主義を描いたスティーヴン・ ソンドハイムの『カンパニー』にも共通する既婚、未婚、離婚歴にはとらわれない個人の個性、独人主義。その一抹の寂しさはあるものの逞しく生きていく様を描いていくところ」と紹介。そして「大地さん、花總さんの生き方、生き様も反映しながら演出していきたい。今回は70年代のポップでサイケな時代に設定しているが、今の時代に合ったテンポの作品にしていきたい」と演出ポイントを説明した。
演劇界きってのコメディエンヌといわれる大地は「コメディというものはそれほどやっていないと思いますが、どんな作品にもコメディ要素を入れたいという感じで、どんなに悲劇でもクスッと笑える部分を大事にしてきたところはあると思います。今作はニール・サイモンの喜劇ですが、その裏にある人間ドラマを大事にしたい。私が演じるオリーブがどう生きて感じて生きているのかということを大切にしていきたい。結果的にそれが「とっても変だな…」と喜劇に見えればいいかなと思います」と取り組む心構えを語った。
一方の花總は「コメディ作品に出たことがないのでは…と思うのですが、宝塚の時に『ある晴れた日に』ディジーという変わった女の子を演じさせていただいたことがあるくらいです。最近は歴史上の重い作品で、毎日神経をすり減らすような役どころをさせて頂いてきた。今回はやったことないような役柄で、自分を爆発させたい。台本をいただいてセリフの多さに口が回らないので、訓練していかねばと思っています。大先輩の大地さんとご一緒させて頂けるので、それだけで幸せです。こんなに傍で勉強させて頂ける機会もないと思うので、お稽古を楽しみにしています」と意気込みも十分。
さらに「女性のお客様からみて、ちょっと共感できる、おかしな二人に見えたらいいなと。コメディは難しいと思いますが、気負わず、テンポを大切にひたすら大地さんについてがんばっていきたい」と話し、新たなる花總まりを期待させてくれた。
ストレートプレイとなる本作だが、劇中でも歌う場面もあるとのこと。さらに特別カーテンコールも予定されており、大地と花總が一緒に歌唱。全出演者での歌唱もありそうだ。
舞台に立つと役に徹するすごさを見せる大地と花總だが、原田によると「普段はすごくかわいらしい」とのこと。
そんなふたりの生き方、生き様を反映した「おかしな二人」は必見の舞台になりそうだ。
『おかしな二人』
作:ニール・サイモン
潤色・演出:原田諒
出演:大地真央、花總まり、
シルビア・グラブ、宮地雅子、平田敦子、山崎静代、渡辺大輔、芋洗坂係長
<東京>
10月8日(木)~25日(日) 日比谷シアタークリエ
チケット発売日 9月12日(土)
<大阪>
11月5日(木)~11日(日) 梅田芸術劇場シアタードラマシティ
チケット発売日 9月13日(日)