2021年劇団☆新感線41周年春興行
Yellow⚡新感線『月影花之丞大逆転』
製作発表
作:中島かずき 演出:いのうえひでのり
出演:古田新太 阿部サダヲ / 浜中文一 西野七瀬
河野まさと 村木よし子 山本カナコ 中谷さとみ 保坂エマ 村木仁 / 木野花
【東京公演】 2021年2月26日(金)~4月4日(日) 東京建物Brillia HALL
【大阪公演】2021年4月14日(水)~5月10日(月) オリックス劇場
劇団☆新感線がこのコロナ禍に対抗した「密にならない、短い上演時間で、新感線らしい、観たお客様が元気になる作品」を創るべく生んだ“Yellow/新感線”の第一弾となる公演『月影花之丞大逆転』の製作発表会見が、1月25日(月)に行われた。【撮影:田中亜紀】
命名の由来は、新幹線を安全に走行させるために点検や診断を行う黄色い新幹線であり、走行の希少さから、見た人は幸福になるとも言われている、ドクター・イエロー。
コロナ禍でも劇団☆新感線を求めてくれるお客様へ笑顔を届けるべく、笑い満載の公演を行う。
演目の『月影花之丞大逆転』は1996 年、2003 年に上演された『花の紅天狗』のスピンオフ作品として中島かずきによる書き下ろし作品。18年ぶりに木野花の爆発的なテンションの月影花之丞が登場する。
【会見】登壇したのは、作の中島かずき、演出のいのうえひでのり、出演する古田新太 阿部サダヲ、浜中文一、西野七瀬、木野花。 タイトルロールの月影花之丞を演じる木野花は、花之丞の姿で、他の登壇者は月影花之丞Tシャツと臙脂のジャージという揃いの衣装で登場した。
後)中島 西野 浜中 いのうえ
前)阿部 木野 古田
作・中島かずき
「本作は『花の紅天狗』の続編ではありません。「月影花之丞」シリーズの第2弾です。前の公演を見なくても楽しめます。
キャストはこの皆さんを中心に10人くらいだと伺って、木野さんもいらっしゃるということで月影復活が良いのではと、いのうえと相談して決まりました。こういうことをやることに決めて3か月で書きました。
何年か前から温めていたネタがいくつかあり、書くのは楽しかった。僕の手の中には月影がいた。木野花さんに書かされたような感じです。手の上に木野さんが居て、こう書くなよといわれているように。ドキュメンタリーですよ。
2時間、新幹線がつっぱしるような、あっという間に終わるような芝居だと思います」
演出・いのうえひでのり
「去年の秋頃に2021年の春公演をどうすると話あったときに100人規模の公演は厳しいと。楽しい芝居がやりたいとなったときに、木野さんがキャストにいたことが大きいのですが、月影しかないんじゃないかと、ある種のマストです。
18年ぶりに稽古していますが、まったく変わらない。楽しい稽古場です。面白い芝居になると思います。
ミュージカルではないのですが、無理やりミュージカルをいれているところがあるので、楽しんでいただけるのではないかと。ネタが古いといわれているので、40歳以下の方にわかるように、某家庭教師のCMに使われている国民的アニメなんかがネタ元としてはフューチャーされていることは匂わせておいた方がいいかなと思っています」
古田新太
「稽古中ですが、何が面白いのか、まだわからない状態です。混沌とした稽古場です。稽古場を見せるのが一番面白いのではないか。出来上がったものがどうなるかは、お楽しみということで。
木野先生が全く段取りを覚えられない。全然違うことを言い出す。僕はジイジという役なのですが、バアバといいだす。書いてない台詞を言い出すんです。(笑)」
阿部サダヲ
「笑いに特化した舞台をやれるのは楽しい。古田さんと木野さんの掛け合いが楽しい。
木野さんが力業というセリフを太っ腹という変えて言ったのが面白かった。木野さんには先生というイメージがあって、すごくちゃんとした方だと思っていたら、休憩時間が終わったときに勝手にトイレに行ったりするから「どういう人なんだろう」と。それ見た古田さんが「自由!」とつっこんだり、楽しい稽古場です」
浜中文一は初めて劇団新感線に参加する。
「初めての新感線で、稽古についてはいろいろな人に聞いていたが、思っていたより楽しくやらせていただいています。
新感線は動くからキツイときいていたが、意外と僕は全然動いていないくて、古田さんと阿部さんが動いていて申し訳ないなという気持ちがあります。(稽古が始まって)ずっと笑っています」
浜中は、古田から「芝居がうまく、信頼できる。こんなきれいな顔してて、たぶん変態だと思う」とも言われていた。
今作が初舞台となる西野七瀬。
「舞台稽古は未知の世界だったのですが、すごく楽しんで、居心地の良い場所だと昨日くらいに思いました。初日とかは緊張して誰の目も見れず、ストレッチすらガチガチでしたが、昨日の稽古くらいでようやくなれてきたのかもしれないと思いました。本番まで1か月くらいあるので、さらに馴染めるようにというか、楽しめるといいなと思っています。
初日の稽古で古田さんにもっと声を張った方がいいよと言って頂いて、いのうえさんにも言われて、言われないようにしなきゃと思っています。頼れる先輩方々の中の末っ子で、とても楽しいです」
「花之丞をやろうとすると、木野花が崩壊していく感じ」とコメントしていた木野花。
「DVDで拝見した18年前からお姿が変わらない」といわれて「DVDは小さいから。おおざっぱにこんな姿ですから」と笑って「よもやもう一度(月影花之丞を)やれるとは思いませんで、すっかり忘れていて、花之丞になるのに四苦八苦しています。(オファーが来た時は)『シメタ!』と思いました。初演再演とやり残したことがあったから、今回はリベンジだと稽古場に臨んでいますが、いのうえさんの段取りがどんどん厳しく増えていく。大変で毎日泣きたい気分です」と話し、苦労をしている様子がうかがえた。
作品については「これは喜劇なのですが、全編笑いなのですが、歌も踊りもあって、演劇愛が根底にあって、演劇愛が最終的に立ち上がってくるような(作品です)。あと、劇団の力。客演の方々が新人として入ってくることになっていて、そういうところがとてもリアル。面白いのだけど、私は時々自分のいうセリフを「深いな」と思いながらやっています。このバカバカしい芝居を本気出してやったら、昭和のにおいがあるんだけど、いい芝居になるんじゃないかと思いながら。問題は私だなと。私がいのうえさんの段取りを、いかに自分のものにするかと、必死に稽古しています。
今回は立ち回りもなく、楽なはずなのにいのうえさんのダメ出しが雪崩のように情け容赦なしに押し寄せてくる。本番がどうなるか、今はよくわかりません」
その段取りの覚えについては、浜中と西野の二人は「立ち位置などの覚えが早い」といのうえ。それを受けて古田が「アイドルと小劇場の(違い)」と古田がつっこむ。
木野は「そんなのできない」というのは口を避けても言いたくないが、体はできてない。私が勝手に追い込まれています」と大変な思いをにじませた。
最後に、古田からの公演を楽しみしているファンへ「昨年は劇団の公演が2本飛んでしまい、さみしい思いをしました。劇団の公演として木野先生とサダヲ君とぶんとななちゃんとくだらないことを一生懸命に考えています。みなさん、ぜひがっかりすると思うので、高い金を払ってがっかりしに見に来てください」とのメッセージを最後に、会見が終了した。
2021年劇団☆新感線41周年春興行 Yellow ⚡新感線『月影花之丞大逆転』
作 中島かずき
演出 いのうえひでのり
出演 古田新太 阿部サダヲ/浜中文一 西野七瀬
河野まさと 村木よし子 山本カナコ 中谷さとみ 保坂エマ 村木仁/木野花
公式サイト http://www.vi-shinkansen.co.jp/yellow/
東京公演 2021年2月26日(金)~4月4日(日) 東京建物Brillia HALL
*2021年1月7日発令の緊急事態宣言を受けて、夜公演の開演時間を変更あり。
チケット一般発売 2021年1月30日(土)am10:00
チケット料金 S席\14,000/SD席\14,000/AD席\11,000/ヤングチケット\2,200(全席指定・税込)
お問合せ サンライズプロモーション東京 0570-00-3337 (平日12:00~15:00)
※本公演は、政府発表の新型コロナウイルスによるイベントの開催制限等の見解に基づき、販売いたします。各席種によって収容率が異なります。
【大阪公演】 2021年4月14日(水)~5月10日(月) オリックス劇場
チケット一般発売 2021年3月7日(日)am10:00
チケット料金 S席\14,800/SD席\14,800/AD席\11,000/ヤングチケット\2,200(全席指定・税込)
お問合せ キョードーインフォメーション 0570-200-888(11:00~16:00/日・祝日は休業)
企画・製作 ヴィレッヂ 劇団☆新感線