キキ役を第8回「東宝シンデレラ」オーディション審査員特別賞を受賞した井上音生、ト ンボ役を那須雄登(美 少年/ ジ ャ ニ ー ズ Jr. )が演じる大人気ミュージカル「魔女の宅急便」本日、3月25日(木)初日を迎える。
前日24日に取材会とゲネプロが行われた。
原作「魔女の宅急便」は児童文学作家・角野栄子氏が 1982年〜2009年の27年間に渡り執筆した全6巻の児童書。1989年にスタジオジブリが宮崎駿監督でアニメーション映画化し大ヒットした。
1993年〜1996年には蜷川幸雄氏演出のもとミュージカル化され、2014年には実写映画化、2016年には海外イギリスでも上演された。
そして2017年、岸本功喜氏の脚本による新演出のミュージカル版が誕生し、上白石萌歌をキキ役に迎え大ヒット。2018年には、キキ役に福本莉子で再演され、今回が3年ぶりの上演となる。
横山だいすけ 生田智子 那須雄登 井上音生 白羽ゆり 藤原一裕
今回キキ役に抜擢されたのは、2016年 第8回「東宝シンデレラ」オーディション審査員特 別賞を受賞した井上音生。2018年に映画「嘘を愛する女」で女優デビューし、2019年 には「魍魎の匣」で初舞台を踏んだ。本作品がミュージカル初挑戦。
「演出家の岸本さんから歌だと思って歌わないで」とアドバイスをもらったそう。「緊張感せずに堂々と歌いたい」と述べた言葉通り、ゲネプロでは初ミュージカル出演とは思わせない見事な歌を披露した。
キキの相手役となるトンボ役には、ジャニーズJr.の美 少年のメンバーとして活躍する那須雄登。前回の本作公演で出演した大西流星から「演出家さんは優しいよ」との教えてもらっていたそう。メンバーからは「なす、可愛いじゃん」と言われたとも教えてくれた。
昨年は、ドラマ「姉ちゃんの恋人」(関西テレビ)にも出演するなど俳優としても活躍の場を広げている那須は、本作品が所属事務所公演以外の舞台初出演。「外部舞台は初めてで、たくさんのアドバイスをいただいた。なんて幸せなんだろう、ずっと稽古が続けばいいなと思っていた」と笑顔を見せた。
キキの母である“コキリ”役は生田智子、キキの父“オキノ”役は横山だいすけは、再演からの続投。
心配と寂しさとを抑えながら離れてキキを見守る父母の心情が、ひしひしと伝わる演技を見せてくれる。
キキが居候するコリコの街のパン屋 のおかみさん“おソノ”役は、元宝塚歌劇団星組・雪組トップ娘役の白羽ゆり。
おソノの 旦那さん“フクオ”役には、お笑いコンビ『ライセンス』の藤原一裕。ふたりも再演からの続投。キキとトンボを見守る包むような優しさにあふれていた。
「フライングは、恐怖心もない」と井上。堂々のフライングは、本当に魔法のようで、物語世界へ引き込んでくれた。
続々登場する個性あふれるキャラクターたちを、確かな歌と演技力をもつ俳優陣が演じ、会場は時に笑いに、拍手にあふれた。
公演は、28日(日)まで新国立劇場、その後名古屋、大阪にて上演。
ミュージカル「魔女の宅急便」
■出演:井上音生 那須雄登(美 少年/ジャニーズJr.)
生田智子 横山だいすけ 藤原一裕(ライセンス)/白羽ゆり 他
■原作・監修:角野栄子(『魔女の宅急便』福音館書店刊 )
■脚本・ 演 出・振付:岸本功喜 ■作曲・音 楽監督:小島良 太
■振付 : 舘形比呂一 ■美術: 池田ともゆき ■音響: 遠藤宏 志 ■照明:日下靖順 ■映像: 吉光清隆
■衣裳 : 十川ヒロコ 牧角綾乃 ■ヘアメイ ク:田中エミ ■舞台監督:岩崎健一郎
【東京公演】2021年3月25日(木)~28日(日) 新国立劇場 中劇場 <7公演>
【名古屋公演】2021年4月10日(土)~11日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール <4公演>
【大阪公演】2021年4月15日(木)~18(日) メルパルクホール大阪 <7公演>
料金
東京・大阪公演 全席指定 10,500円(税込)※未就学児童入場不可
名古屋公演 S席 10,500円 / A席 8,000円(税込・全席指定)※未就学児童入場不可
■お問合せ:東京・名古屋公演 サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00~15:00)
大阪公演 キョードーインフォメーション 0570-200-888(月~土11:00~16:00 日曜・祝日休み)
■公式HP: http://www.musical-majotaku.jp/