Broadway Musical「IN THE HEIGHTS イン・ザ・ハイツ」東京公演が、4月17日(土)から28日(水)まで上演される。東京公演初日に先駆け、取材会と公開ゲネプロが行われた。
【公開ゲネプロ】登壇したのは…
主人公・ウスナビ役をWキャストで演じるMicro(Def Tech)と平間壮一。
もう一人の主人公であるウスナビの幼馴染・ベニー役の林翔太と東啓介(こちらもWキャスト)。
ベニーの思い人ニーナ役の田村芽実、ウスナビの片思いの相手ヴァネッサ役の石田ニコル、ウスナビの従弟で雑貨店を手伝うソニー役の阪本奨悟
東啓介 石田ニコル 平間壮一 阪本奨悟 Micro 田村芽実林翔太
7年前にもウスナビ役を演じたMicroは「すっかり生まれ変わった『イン・ザ・ハイツ』です。これが本当の『イン・ザ・ハイツ』です」と
作品への自信をのぞかせた。また「アンサンブルキャストを含めた出演者の身体能力に驚かされている」とも。素晴らしいダンスにも期待が膨らむ発言だった。
Microから絶賛されていた平間は「キャストが ちゃんと演じているが、無理なくキャラになれてる。この瞬間、この舞台でワシントンハイツ住んでいる人になれている」。全編を貫く ラップについては「 しんどさより楽しさ」。そして「自分が、主演になれたときにみんなが居心地がいいという作品をつくるのが夢だった」と語り、この作品が夢の実現となっているようだ。
初めてのダブルキャストとなった林翔太。演じるのはアフリカ系アメリカ人の「人種差別など障害を乗り越える役」。「居場所を探している若者たちの物語です。仲の良い僕らの舞台を見て、元気をもらって欲しい」
ラップについては、普段一人の練習でも、ついつい ↑ ような感じでやっているとのこと。
林とWキャストとなる東。アフリカ系アメリカ人であることを表現することの難しさを感じながらも「身体表現などで伝えようとつとめている」。「 心の距離の近さを感じてもらえる作品。観てもらったら、ハッピーな気持ちが伝染できる」と作品のエネルギーをアピール。
ワシントンハイツから奨学金を得てスダンフォード大学へ進んだ希望の星・ニーナを演じる田村。「 懸命に生きている姿が描かれています。Wキャストで俳優が変わるだけで雰囲気が変わるので、何度でも来ていただけて何度でも楽しめる作品です」
また「みんなで作るってこういうことだなと感じてします。お客様が座っている舞台は一年以上ぶりで、劇場がホーム、私の場所だと感じています。おばあちゃんになるまで劇場に立っていたい」と舞台に立てる喜びを改めて噛みしめていた。
厳しい生活でありながら、ワシントンハイツの外の世界にあこがれているヴァネッサ役の石田ニコル。映像作品やバラエティでの活躍が目覚ましいが「4回目の舞台です。ミュージカルも楽しいなと思っています」「みんなで作るこの情熱を最後まで伝えたい」
ウスナビの弟分的なソニー役の阪本。「 チーム感、居心地がよく、のびのびやらせていただいています。 この暖かさを届けていきたい」
また役が弟分的なせいだろうか、「そろそろ30歳なのですが、10代に思われて…。(年下の)東くんには可愛がっていただいています」
【ゲネプロ】
「Hamilton」で全世界に新風を贈ったブロ-ドウェイの異端児リン=マニュエル・ミランダが原案・作詞・作曲を手掛けた出世作だけに、ご機嫌な音楽に深いメッセージが込められた作品。何度でも観たくなる中毒性を生むのは、アンサンブルを含むキャスト陣の確かな歌唱力とキャラクターをしっかり印象付ける演技力。観客の目をくぎ付けにする華やかなダンスにも注目だ。
移民が多く住むワシントンハイツというマンハッタンの片隅が物語の舞台。この日のゲネプロは、ドミニカ系移民の主人公・ウスナビ役を、ミュージカル「RENT」での好演も記憶に新しい注目の実力派・平間壮一が演じる。
厳しい現実にくたびれそうになりながらも、夢と憧れを心に秘めてけなげに生きるウスナビ。
早くに両親を亡くしたウスナビを育てたアブエラ(田中利花)。迫力ある歌を聞かせてくれる。
ウスナビの相棒は、従弟のソニー。ウスナビはちょっとソニーに厳しく当たるけど、それもソニーのためだと思うから。
物語のもう一人の主人公は、ウスナビの幼馴染ベニー。この日演じるのは林翔太。(下の舞台映像ではTVドラマや映画など映像分野へも躍進する東啓介が演じている)
ベニーが恋するのは、働くタクシー会社の社長の娘ニーナ。家族の、地域の皆の期待を受けて家を離れて名門大学に進むも、奨学金だけでは足りず、いくつものバイトを掛け持ちするうちに成績が落ち、奨学金も打ち切られ、親にも黙って退学。そして戻ってきた。
ウスナビの隣でヘアサロンを営むダニエラ(エリアンナ)。そこで働くカーラ(青野紗穂)、ヴァネッサ(石田ニコル)
写真はダニエラ、ニーナ、カーラ、ヴァネッサ
誰もが人種差別や経済格差にもがいているワシントンハイツ。彼らの未来はどうなるのか?どういう心で生きていけばいいのか?
迫力ある歌声もたっぷり。公演は、4月28日(水)まで、 TBS赤坂ACTシアターにて上演。
映像は、鎌倉公演からの舞台映像です。
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Broadway Musical「IN THE HEIGHTS イン・ザ・ハイツ」
原案・作詞・作曲 リン=マニュエル・ミランダ
脚本 キアラ・アレグリア・ウデス
演出・振付 TETSUHARU
翻訳・訳詞 吉川 徹
歌詞 KREVA
音楽監督 岩崎 廉
美術:伊藤雅子/照明:吉川ひろ子/音響:松山典弘/衣裳:屋島裕樹/ヘアメイク:宮内宏明/歌唱指導:吉田純也/
演出助手:伴・眞理子/舞台監督:二瓶剛雄/舞台製作:クリエイティブ・アート・スィンク 加賀谷之輔/
宣伝:ディップス・プラネット/宣伝美術:中野淳仁/公演HP制作:メテオデザイン/版権コーディネート:東宝ミュージック
製作 アミューズ、シーエイティプロデュース、ぴあ
【CAST】
ウスナビ:Micro[Def Tech]/平間壮一(Wキャスト)
ベニー:林 翔太/東 啓介(Wキャスト)
ニーナ:田村芽実
ヴァネッサ:石田ニコル
ソニー:阪本奨悟
ダニエラ:エリアンナ
カーラ:青野紗穂
ピラグア・ガイ:エリック・フクサキ
グラフィティ・ピート:山野 光
ケヴィン・ロザリオ:戸井勝海
カミラ・ロザリオ:未来優希
アブエラ・クラウディア:田中利花
《ハイツの人々》 菅谷真理恵 ダンドイ舞莉花 SATOKO MORI 戸塚 慎 ICHI TokoLefty 東間一貴 加藤さや香
【大阪公演】 4月3日(土)、4日(日) オリックス劇場 終了
【名古屋公演】 4月7日(水)、8日(木) 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール 終了
【東京公演】
日程 4月17日(土)~4月28日(水) TBS赤坂ACTシアター
チケット料金 S席:12,000円 A席:8,000円(全席指定・税込) ※未就学児入場不可
主催 アミューズ、シーエイティプロデュース、ぴあ
公式サイト https://intheheights.jp/
公式Twitter @intheheightsjp