2021年8月13日(金)にBunkamuraオーチャードホールにて日本初演となるDISCOVER WORLD THEATRE vol.11『ウェンディ&ピーターパン』が日本初演の幕を開ける。
演出は、日本でもその手腕が高く評価されているジョナサン・マンビィ。
ウェンディとピーターパンを黒木華とHey! Say! JUMPの中島裕翔が演じる他、平埜生成、前原滉、富田望生、山崎紘菜、玉置孝匡、石田ひかり、堤真一と豪華キャストが出演する。
初日に先立ち、8月12日に取材会とゲネプロを行った。
【取材会】登壇したのは、黒木華、中島裕翔、堤真一。
堤真一 黒木華 中島裕翔
冒頭のあいさつでは…
黒木:やっと皆さんに見て頂けることになると感慨深く思います。
中島:8月10日に誕生日を迎えて、カンパニーのみんな祝って頂いてうれしくて。こうして公演ができることを、本当に感謝したい気持ちです。
堤:今の時点で、素晴らしい作品が出来上がっていると思うので、より多くの人に見て頂きたいと思います。
稽古中のエピソードについては…
黒木:和気藹々としていました。
堤:僕は一番年上で端っこに。
中島:そんなわけない。いつも笑いの中心ですよ!
堤:ジョナサンがイギリス人ですし、学校みたいですが厳しいのではなく、やりたいことを自由にやっていいという環境だったので、コミュニケーションがよくとれていたと思います。
お互いの印象について
黒木は中島の印象を「どんどんとっつきやすくなって仲良くなっていると稽古中にありました。やぱり身体能力が高くて、ピーターパンの身軽さややんちゃさを兼ね備えているので、私も(中島はピーターパンに)ぴったりだなと思ってみていました。
中島は黒木の印象を「黒木さんのもっているすべての要素がウェンディにぴったり。台詞でもありますが「かわいくて静かな顔」そのままですし、どこか勇敢でたくましいところ、ちょっぴりお茶目なとこともすべてウェンディにぴったりだと思います」
堤は中島について「ピーターパンはかっこいい。僕はよくわからなくて、ジャニーズでとか予備知識もなくお会いして、『かっこいいな、ホントかっこいい』と思って、聞いたらHey!Say!JUMPだと。『この子がセンターじゃないって、どういうことよ!』と」発言。
黒木については「華さんとは前にジョナサン(マンビー)の舞台で一緒で。今は親子(役)ですが、前は愛人ぽい怪しい女性の役でした。しっかりした演技力を持った方です。みんな若い方たちが自由にやっている。ちょっと思ったことをどんどん口にしてやっていける。それが見ていてうらやましいし嬉しい。僕らの時代は先輩の言うことを聞いてないと…という時代からどんどん変わっているのを感じます」
最後の挨拶では…
黒木:素敵な舞台になっているので、こういう状況ではありますが、観に来て下さる方は、この(見ている)間だけでも心の底から楽しんで帰って頂けたらと思います。見どころがたくさんあるので、是非劇場にこの『ウェンディ&ピーターパン』世界に浸りに来てください。
中島:エンタメの力は届くものがあると思っているので、こういう面白い作品を観て、毎日どうなるかわからないというっぷんを、ストレスを発散できるかなと思います。本当にいろいろな要素が詰まっている舞台なので、純粋に楽しみに見に来てほしいなと。千秋楽まで無事に走れたらと思います。
堤:僕が21~22歳のときに坂東玉三郎さんの「天守物語」で黒子をやっていた時に初めて「舞台にかかわろう」と思いました。なぜかというと、その空間の美しさと自由度と、こんなにぶっ飛んだ世界ができるんだと思って。その時を思い出すくらいすごいいい空間で、自由で、なんでもできちゃう空間。見るだけで涙が出ちゃう。照明や彼女が立っている姿や…。だから本当に観てほしい。
ピーターパンは子供の作品と思われますが、女性の自立についてもかかわっているし、大人の方に観てもらいです。僕は観ていて涙が止まらないです。
【ゲネプロ】
物語の始まりは、子供部屋。ピーターパンがやって来るのにぴったりな子供部屋!
できることなら、物語の進行を止めて、一つ一つの小道具をじっくり眺めてみたい…
四人姉弟の末っ子が、病であっけなく逝ってしまって…
兄弟の部屋にピーターパンがやってきて、三姉弟はピーターパンと共にネバーランドへ…。
マジカルの始まりだ!
ピーターパンは飛ぶ、走る、跳ねる、踊る…戦う、そして恋もする?中島は「歴史ある劇場で(飛べるのは、アイドル活動とは)違った景色で。アイドル活動よりも長く飛んでいる感じがします。ずっと飛んでいます。久々に飛ぶと気持ちいい」
広いオーチャードホールの舞台をネバーランドにしてしまう魔法を是非とも劇場でご覧頂きたい。
堤は姉弟の父親役とフック船長の2役で登場
堤は「私、年齢的にも58歳になりまして、立ち回りの手が覚えられない。昨日も3か所ほど、真っ白になりました。ネジがどっか行っちゃったんです」と謙遜していたが、中島と黒木から「すっごくかっこいい」。さらに黒木は「大人の男性の魅力ですよね」と。まさに!
かっこいい海賊船がドーンと登場!アクションも満載!
全キャストが立ち回りを見せる。ハラハラ・ドキドキが止まらない!
この場面については、ネタバレ無しで…。是非とも劇場にてご覧ください。
ウェンディの家族も、ロストボーイたちも、海賊たちまで、魅力的なキャラクターたち一人ひとりが、その内面・葛藤まで丁寧に描かれ、リアルな人物として鮮烈に心に残る。
勇気と元気と夢をたくさんもらって劇場を後にできそうですよ。
DISCOVER WORLD THEATRE vol.11
『ウェンディ&ピーターパン』
【作】エラ・ヒクソン(J.M.バリー原作より翻案) 【翻訳】目黒条
【演出】ジョナサン・マンビィ 【美術・衣裳】コリン・リッチモンド
【出演】黒木華 中島裕翔(Hey! Say! JUMP)
平埜生成 前原滉 富田望生 山崎紘菜
玉置孝匡 石田ひかり
堤真一
【東京公演】 2021年8月13日(金)~9月5日(日) Bunkamuraオーチャードホール
チケット料金 S席=12,500円 / A席=8,500円 / B席=6,000円(税込・全席指定)