8月19日(木)より29日(日)までBunkamura シアターコクーンにて、上演される戸塚祥太、内博貴、能條愛未、矢島舞美らが出演する舞台『フォーティンブラス』の公開ゲネプロと取材会が、初日前日の18日に行われた。
「フォーティンブラス」は、シェークスピアの代表作ハムレットの中にたった2回だけ登場するノルウェーの王子の名前。この「脇役」にスポットライトを当てて、横内謙介が俳優の視点から1990年に書き下ろした本作は、演劇人たちの内面をリアルに掘り下げた名作舞台としてこれまでに繰り返し上演されてきた。
今回は、この傑作舞台を中屋敷法仁が演出。フォーティンブラス役をA.B.C-Zの戸塚祥太、対立するハムレット役を内博貴が演じ、能條愛未、矢島舞美、富岡晃一郎、納谷健、吉田美佳子、新原武、吉田智則という演劇人たちと熱い舞台を作り上げた。
【ゲネプロ】場所は、大スター黒沢正美(内博貴)主演の舞台『ハムレット』。人気はあるものの、横暴で陰険で、素行も悪い黒沢。脇役の俳優たちは、もちろん
オフィーリアに抜擢されたバラエティタレントの刈谷ひろみ(能條愛未)さえも黒沢にうんざり。楽屋は最悪の雰囲気。
黒沢に真っ向から意見をしたのは、端役のフォーティンブラス役の羽沢武年(戸塚祥太)
だが、黒沢はつけあがるばかりだった。
内の俺様スターぶりは、取材会での自ら「振り切った演技」という言葉どおりの大迫力。しかも「単なるおバカなスターではない」という貫禄(キラメキ)が、漂うのが恐ろしくもある。
主演が最悪でも全力を尽くそうとする脇役たち
新人俳優の岸川(納谷健)と石田(吉田美佳子)
墓堀り役の田野倉信と3人で夜更けまで舞台で愚痴っていると、突然フォーティンブラスの父を名乗る幽霊(吉田智則)が現れ、武年にハムレットへの復讐を誓わせようとする。
なんと、その幽霊は岸川(納谷健)の死んだ父だった…秘密を知るのは、誰だ?!
戸塚は単なる端役俳優から、次第にリアルな人物像を表していく武年を丁寧に躍動的に演じる。
フォーティンブラスはハムレットへの復讐を遂げることができるのか?
いや、そもそも、舞台「ハムレット」は公演を成功させることができるのか?
岸川と幽霊となった父に隠された物語とは?
演劇あるあるも込められているようなリアルさと、ファンタジーが混在。観客をズンズンと引き込んでいく。演劇と演技に魅入られた俳優たちの情熱がほとばしり、観客にも演劇の力や魔法を信じさせてくれる作品となっている。
【取材会】登壇したのは戸塚祥太、能條愛未、矢島舞美、内博貴、中屋敷法仁(演出)。
矢島舞美 能條愛未 戸塚祥太 内博貴 中屋敷法仁(演出)
中屋敷が「この作品は俳優の魂が出る作品」と言う本作。
戸塚は「芝居への愛情をしっかり持っている故にゆがんだものも持っている」と演じる武年役を説明。
珍しくヒール役を演じた内は「あなたのサミー役です。むちゃくちゃ振り切ってやらせて頂いています」「凄まじいパワーを使います」と言いながらも「やったことのない役なので幸せです」
そんな内について同じ年で「気心の知れた仲」だという戸塚は「スイッチが入る内を一番の特等席で見られる」「圧倒的主役の感じがある」と評する。
「バラエティタレントで女優に目覚めていく役」の能條愛未、「劇場の主と言われるおばさん女優役」という矢島は、戸塚と内がケンカを始めて、矢島や納谷が泣いてしてしまったエピソードを披露。実は戸塚と内による、納谷の誕生日サプライズだったのだが、あまりに真に迫ったケンカで、戸塚と内が♪「ハッピーバースデー」と歌い出しても、場が凍り付いたままだったそうだ。
最後に戸塚は「稽古を乗り越えてきたのも小さな奇跡だと思います。このような時期に何かを信じて、劇場に足を運んでくださるお客様の前でステージに立てるのは、このような仕事をしている役者にとって、とても幸せなことだと思う。幸せをかみしめながら、且つ、観てくださるお客様に何かを届けられるように最後の最後まで、このチームで小さな奇跡を起こして行きたいと思っております」と取材会を締めくくった。
『フォーティンブラス』
■会場:Bunkamura シアターコクーン
■期間:2021年8月19日(木)〜 29日(日)
■作:横内謙介
■演出:中屋敷法仁
■出演:戸塚祥太(A.B.C-Z)/能條愛未 矢島舞美 /富岡晃一郎 納谷健
吉田美佳子 新原武 吉田智則 /内 博貴
■料金(仮):S席10,500円 A席8,500円 コクーンシート5,500円
※全席指定・税込
※コクーンシートは特にご覧になりにくいお席です。ご了承の上、ご購入ください。
パンフレット付き
S席12,500円 A席10,500円 コクーンシート7,500円
※パンフレット付きを購入した方のみ当日会場にてお渡し
■公式サイト:https://fortinbras2021.com