原嘉孝主演の WBB vol.19『ウエスタンモード』が、東京・こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロにて、2021 年 12 月 21 日(火)に開幕した。
描かれるのは、アメリカ西部開拓時代を思わせる村を舞台に巻き起こる“西部アクションコメディー”。笑いとアクション満載の中に、心にグッとくるスパイスをちりばめて、12月28日(火)まで上演中だ。
開幕前に行われたゲネプロのオフィシャルレポートに加え、22日公演の観劇のレポートを加えてお伝えする。
本作は、佐野瑞稀と佐野大樹による兄弟エンターテイメントワールド・WBB の、10 周年記念公演第2弾。大樹がリーダーを務める*pnish*が 2010 年に TEAM NACS の森崎博之を演出に迎え上演した人気作『ウエスタンモード』を、WBB 版として、今回は、WBB 初参加となる原嘉孝が、主人公・ハリーを演じる。他に、冨岡健翔(ジャニーズ Jr.)、赤澤燈、佐藤永典、橋本汰斗、古谷大和、桜庭大翔、新正俊、福地教光、鷲尾昇、佐野瑞樹らが名を連ねる。
無法者たちがのさばる村に、颯爽と現れたハリーと、その相棒クレス。銃を片手に、次々とゴロツキたちを倒していく。
すると一部始終を見ていたロニという青年から、「自分たちの村にも来てほしい」と懇願される。高額の依頼金に目が眩んだハリーたちは、意気揚々とロニの村へ出向くのだが…。
原が扮するハリーの正体は、ショーマン。伝説の無法者ジェシー・ジェイムズを敬愛し、彼をモデルにしたウエスタンショーを披露していたところ、それが本物の決闘だと勘違いされ、用心棒として雇われてしまったところから物語は始まる。初挑戦のガンアクションを織り交ぜながら、お調子者だが仲間思いのハリーを演じていく原。
これまでもコメディー作品への出演経験は多く、アウトローとのチグハグなやり取りをテンポ良くこなし、観客の笑いを誘っていく。その一方、ショーを続ける本当の理由を語るシリアスなシーンでは、ハリーの心情を丁寧に表現。物語の深みがグッと増した。
冨岡健翔が演じたクレスは、夢を追うハリーとは正反対の現実主義者。そのコントラストが唯一無二の“相棒感”を引き立たせる。持ち前の身体能力を生かしたアクロバットでも舞台に華を添えていた。
赤澤燈は、自分の勘違いが巻き起こした騒動を食い止めようと、必死に村を駆け回るロニを熱演。その健気な姿にエールを送りたくなる。
鷲尾昇はハイテンションな日本人・鰐塚を
橋本汰斗はギターでショーを盛り上げるアヴェリー役を、初演から続投。
飲んだくれ男・ホーキンス役の佐野瑞樹が、ある瞬間に醸し出す迫力にも注目だ。
ノンストップで繰り広げられる西部劇コメディー。全編笑いっぱなしの 100 分だが、それぞれの誇りを胸に生きる男たちの生き様が、ラストにはさわやかな感動を呼ぶ。寒い年の瀬だが、ホットな気持ちで劇場を後にできるだろう。
22日公演の終演後にはアフタートークイベントが行われ、原 嘉孝と冨岡健翔、佐野瑞樹が登壇。本作での苦労や、本人たちも知らなかったキャスティングの秘話が明かされるなど、ここでしか聞けない濃密なトークを繰り広げられた。
本公演は28日(火)まで。アフタートークイベントも25日、26日と開催されるのでチェックしてほしい。
WBB vol.19『ウエスタンモード』
日程:2021年12⽉21⽇(⽕)〜12⽉28⽇(⽕)
会場:こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ
▶作︓*pnish* ▶ 脚⾊︓佐野瑞樹
▶オリジナル演出︓森崎博之 ▶ 演出︓佐野⼤樹
▶CAST
原 嘉孝
冨岡健翔/⾚澤 燈 佐藤永典 橋本汰⽃ 古⾕⼤和
桜庭⼤翔 新 正俊 福地教光/
⽥中翔⼤ 宮川康裕 橋本征弥 相⽥真滉/
鷲尾 昇 /佐野瑞樹
▶チケット チケット料⾦︓7,800円 (全席指定・税込)
チケット取扱︓ローソンチケット
▶チケットに関するお問い合わせ︓
サンライズプロモーション東京 0570-00-3337 (全⽇10︓00〜18︓00)
▶公演に関するお問い合わせ︓WBB事務局 info@w-b-bros.jp
▶企画・制作︓WBB ▶公式サイト︓http://www.w-b-bros.jp