大竹しのぶ主演の舞台『ピアフ』が2月24日~3月18日 日比谷シアタークリエを皮切りに大阪・福岡で上演される。1月13日に製作発表が行われ、出演する 大竹しのぶ、梅沢昌代、中河内雅貴、竹内將人、山崎大輝が登壇した。
山崎大輝 中河内雅貴 大竹しのぶ 梅沢昌代 竹内將人
2011年の初演から5回目となるピアフを演じる大竹しのぶ。
「節目があるとは思わず、次があるとは思わないで私たちはいつもやっているので、2か月の本番があるとしても、『今日1回だけ』と毎日やっているので、無我夢中でピアフの人生を3時間生きるということしかないです。ただ経験を重ねただけ、愛の深さはわかるかなと思います。
ただ年を取る分だけ若い人との年の差が激しくなって、とてもすいませんという感じです。うちの息子より若いんですもの でもいいや、ピアフもそうだったんだもの。
(5度目の公演で新しいものは?)新しいものは何もなく、新しい気持ちでやる。歌をもっとさらに上手に歌いたいなと思いがあります。そこでがんばらなくては。
いつも舞台をやっていて教えられていることがすごくあって、“あたしが歌うときはあたしを出すんだ。全部まるごと”という台詞があって、一瞬一瞬に全部愛をささげるという生き方には台詞を言いながら教えられていると思います。それでいながら、やりながら孤独を抱えています。孤独と愛との繰り返しという感じです。
ピアフを歌っているときはお客様にではなく、天に向かってうたっているような錯覚があって、それが愛の賛歌だなと思います」
初演からピアフの親友トワーヌ役を演じる梅沢昌代
(役を離れての大竹との関係は) ピアフとトワーヌのようにしょっちゅう会うわけではないのです。でも今はLINEのやり取りをよくしますが、結局しのぶちゃんが電話をかけてきて、電話で長話をしています。そんなにべったりした関係ではないです。(大竹が「私はべったりしています」と言って、笑いが起こる)
ピアフと最も熱い恋をしたボクサー、マルセル役中河内雅貴
マルセルは妻子がいながらもピアフを心を寄せて愛し合っていた。奥さんにも打ち明けられないこともピアフには信頼して打ち解け合い、互いに支え合い、独りぼっちでなくなる瞬間が大切な温かい愛としてあったのではないかと、台本を読んでいても感じました。魂と魂が深い、真剣で純粋なところで絡み合う、愛し合った人たちという感じでしょうか。
ピアフによって見いだされ、偉大な歌手となるイヴ・モンタン役の竹内將人
ピアフは皮肉な人生だと思います。一人の男性を愛し、いろいろな苦しみがなかったとしたら、遥か遠くの国でミュージカルとなるまでになったのかなと思いますし、苦しんだ分だけその感情が唇に乗って、お客様に届いたのかなと思います。
愛した男性たち無しに伝説的なピアフはなかったのかなと思います。
20歳下のピアフの最後の恋人テオ・サラボ役の山崎大輝
愛の力はすごいもので、テオが結婚したのが26歳の時で、僕が今26歳。僕のこの時に、あれだけの病にかかっているかなり年上の方を愛して、僕が病を治すといっていたようで、その心意気。それを稽古に入る前から考えていました。まとめますと愛の力はスゴイ!
ボクサー役の中河内は「人様にお見せできるように体づくりはやってきました」、モンタン役の竹内は「このお話を頂いた時に、僕が声楽を専攻していたので、カンツォーネを歌うイヴ・モンタンかなと思っていたらイヴ・モンタンだったので古巣に戻る感じです」、山崎は「大竹さんとデュエットをやらせて頂くので、そこにむけて頑張っています」と意欲満々。
物語の深さや音楽劇としての聞きどころもますます増えそうで、楽しみな舞台となりそうだ。
『ピアフ』
作:パム・ジェムス
翻訳:常田景子
演出:栗山民也
出演:
大竹しのぶ、梅沢昌代、彩輝なお、中河内雅貴、上原理生、竹内將人、山崎大輝、川久保拓司、前田一世、たかお鷹、松田未莉亜
<東京公演>
日程:2022年2月24日(木)〜3月18日(金)
会場:日比谷シアタークリエ
お問合わせ先:東宝テレザーブ 03-3201-7777
<大阪公演>
日程:2022年3月25日(金)〜3月28日(月)
会場:森ノ宮ピロティホール
お問合わせ先:キョードーインフォメーション 0570-200-888
<福岡公演>
日程:2022年4月1日(金)〜10日(日)
会場:博多座
お問合わせ先:博多座電話予約センター 092-263-5555
公式サイト:https://www.tohostage.com/piaf2022/