古川雄大主演 馬場ふみか 浜中文一出演の舞台『シラノ・ド・ベルジュラック』が2月7日(月)に東京・東京芸術劇場 プレイハウスで開幕する。初日に先立ち6日にゲネプロと取材会が行われた。東京公演は20日(日)まで。その後、2月25日(金)~27日(日)に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TT ホールにて上演される。
古川雄大が10年ぶりにストレートプレイに挑むこの「シラノ・ド・ベルジュラック」。
古川が演じるのは、17紀フランスに実在した詩人にして、剣豪、自由と勇気を愛するシラノ。エドモン・ロスタン作の戯曲で、大きな鼻のコンプレックスに悩みながらも、一人の女性を慕い続けた永遠の愛の主人公となり、1897年に初演されて以降、世界各地で上演が繰り返され、幾度となく映画化・ミュージカル化されてきた名作だ。
今回上演されるのは、2019年秋~2020年までロンドンのプレイハウス・シアターでジェイミー・ロイドの演出によって上演されたマーティン・クリンプ版。ミニマムな衣装と舞台セット、ラップやボイスパーカッションで気持ちを綴る…といった現代的な脚色による全く新しい「シラノ・ド・ベルジュラック」となった。谷賢一が翻訳・演出を手掛けた。
【ゲネプロ】
デカイ鼻をからかわれるシラノ(古川雄大)だが、誰もが認める文才と、高い教養と剣の腕を誇り、多くの友人をもっていた。
そのシラノが恋したのは、幼き頃には親しく遊んだ従妹のロクサーヌ(馬場ふみか)
シラノがその恋を打ち明けようとしたとき、ロクサーヌは美少年クリスチャンに一目惚れしていた。
シラノはロクサーヌとクリスチャン(浜中文一)の仲を取り持ち、クリスチャンに代わりロクサーヌに愛の手紙を送り続けるのだが…。
【取材会】
谷賢一 馬場ふみか 古川雄大 浜中文一
初めの挨拶で「谷さんにかできない、ここでしかできないものができたと思います」と自信をのぞかせた古川。「大変だろうと思っていましたが、谷さんのプランが常に楽しみで、それにしっかりついていきたいとやってきました」
古川は開幕したばかりの北京オリンピックに対比させて「東京芸術劇場では言葉の熱い戦いを繰り広げたい」と熱い決意を語った。
「こんなにたくさん本読みをしたのは初めて。何回も読んでいく中で、人物や背景を読み解いていった先の立ち稽古だったので、ひとつひとつの言葉の裏にある意味を理解しながらの稽古で新鮮で、いい時間でした」とヒロインを演じた馬場。
「お稽古をがんばったので、それを皆様に観て頂きたい」とも述べた。
「僕が最初から出来過ぎで10日位お休みを頂いて」(実はコロナ感染のためだった)と笑わせた浜中。「(そんな僕を)温かく迎えてくださって、本当にありがたかったし、楽しい稽古でした」と感謝も伝え、稽古場に最後まで残って稽古している古川を「本当に尊敬します。僕にはできない」
「こういう状況ですが、楽しく観て忘れてもらえるように一生懸命やりたいと思います」
谷は「言葉を手掛かりにして、想像力を共有することができたらいいなと思っているので、ぜひ劇場に足をお運びいただければと思っております」
シラノ・ド・ベルジュラック
作=エドモン・ロスタン
脚色=マーティン・クリンプ
翻訳・演出=谷 賢一
出演
古川雄大
馬場ふみか 浜中文一 大鶴佐助 章平 堀部圭亮
銀粉蝶 他
東京 2月7日(月)~20日(日) 東京芸術劇場 プレイハウス
2⽉7⽇(月)はプレビュー公演(P)
チケット料金:通常/10,500 円 プレビュー/9,500円(全席指定・税込)
大阪 2月25日(金)~27日(日) COOL JAPAN PARK OSAKA TT ホール
チケット料金:11,000 円(全席指定・税込)
公式サイト: https://www.cyrano.jp/