新橋演舞場5・6月に上演される三宅裕司を座長とする「熱海五郎一座 新橋演舞場シリーズ第8弾 東京喜劇『任侠サーカス〜キズナたちの挽歌〜』の製作発表記者会見が、3月7日(月)に行われ、熱海五郎一座のレギュラーメンバーの三宅裕司 渡辺正行 ラサール石井 小倉久寛 春風亭昇太、そして交互出演となる東 貴博 深沢邦之と、今作のゲスト出演者の浅野ゆう子と塚田僚一(A.B.C-Z)が登壇。
作品の楽しさを思わせるにぎやかで愉快なトークを繰り広げた。
【登壇者】
後)深沢邦之 春風亭昇太 ラサール石井 小倉久寛 東 貴博
前)渡辺正行 塚田僚一 浅野ゆう子 三宅裕司
2004 年に旗揚げした「伊東四朗一座」の東京喜劇を伝承すべく、三宅が中心となって2006 年に旗揚げした“伊東”ならぬ“熱海”、“四朗”ならぬ“五郎”で「熱海五郎一座」。
アドリブや一発ギャグなどの瞬間芸ではなく、練り上げられた台本で笑わせ、そして最後には感動させる作品を作ってきた。
新橋演舞場に劇場を移してのシリーズ第8弾となる今回、描くのはアクロバットもありの、任侠モノ。な
ゲストの浅野ゆう子は、2013年に出演しシリーズ2度目となる出演。
そしてA.B.C-Zの塚田僚一は、演舞場シリーズとなって初の男性ゲストだ。
座長の三宅は「趣味は入院、特技・退院」を口癖とするも「去年の五月に70になりました。見えないでしょ」と開口一番、笑いを獲得。
「この2年ぐらい、エンターテイメント業界は大変なことになっている。でも、中止にした公演は一度もない。延期になったことが一度あるけれど、すべての公演ができている。非常に運の強い男だ。」と誇りつつも「生の舞台に行く習慣が、もし消えてしまったら、どうしよう」という不安もあったそう。でも「この機会を頂いて、稽古場から爆発できるような楽しい作品を作ろうと思っています」
「この熱海五郎一座は、爆笑の連続で最後に感動させる。それは変わっておりません。そこに音楽とダンス、アクションシーンとかいろんなものがはいってくる。劇場に来て、ひとつの笑いをみんなで共有する楽しさ、生の舞台のすばらしさを伝えなきゃと今回こそ思っている公演はない」と固い決意を表した。
ラサール石井は10年前に熱海五郎一座で浅野ゆう子と共演した際に、本番中に浅野と話をしていて出るべき時より前に舞台に登場してしまったという失敗談を披露。
春風亭昇太は「(司会の紹介を受けて)このメンバーの中では一番人間国宝に近いといわれている春風亭昇太です(復唱)。確かに、このメンバーの中では一番近いと思っているけれど、落語業界の中ではそうでもない(笑)。 いつかは男性のゲストが来るんだろうと思っていたら、塚田くんだった。お芝居の打ち上げが大好き。女優さんがいっぱい来て華やか。落語会の打ち上げはどんよりしている。(コロナ禍で)今回は何を楽しみにしていいか…そんな思いをお客様にぶつけて、たくさん笑って頂きたい」
浅野ゆう子は「50歳を迎えたときに、お客様に笑っていただくことをさらに勉強させて頂きたいという気持ちになり、熱海五郎一座の作品を何本か拝見させて頂き、おじ様方が真面目に笑って頂くということに取り組んでいらっしゃる姿と座長のセンスが素敵で、11年前に三宅さんとある番組でご一緒した時に楽屋の突撃して出して頂きたいと直訴し、ゲストで出して頂き楽しい時間を過ごさせて頂きました」と本シリーズとの縁を明かし「今回は大好きな新橋演舞場さんの舞台。大切に大切にしたい」と意気込みを語った。
塚田は「お話を頂いたときは、本当に嬉しくて。ステージに立つのが本当に好きなので、やるからには全力で、そしていろんなことを吸収していきたいと思います。熱海五郎一座はたくさんのファンもいらっしゃるので、その名に恥じぬようにここ(胸)に刻まれるようにしっかりやりたいと思います」
三宅から紹介された見どころは「塚田くんの身体能力が発揮される。アクロを使ったギャグを期待している」さらに「SETからは個性があって人相が悪い奴でキャスティングした」とのこと。
そこで司会から塚田に「アクロをつかったギャグを」と無茶ぶり。それを受けて男らしく立った塚田はこのポーズ。
「浅野さんの組の若頭」役の渡辺正行も、司会からの「渡辺さんもできるそうで」との更なるむちゃ振りに応えて同じポーズに挑み、危うくひっくり返りそうに。しかし塚田に「わざとだから」と言われて、渡辺も「計算です。これが(笑いの)腕です」と言い張って、また笑いを呼んでいた。
三宅座長によれば「スゴイ恋愛もある」とのこと。誰と誰が恋愛するのか?? 初日を期待して待ちたい。
新橋演舞場シリーズ第8弾『東京喜劇 熱海五郎一座』
日程:2022年5月29日(日)~6月26日(日)
会場:新橋演舞場
出演・構成・演出:三宅裕司
出演:渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博(交互出演)、深沢邦之(交互出演)
ゲスト出演:浅野ゆう子、塚田僚一(A.B.C-Z)