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+音楽+身体表現が大きなニュアンスを生み出す「アーモンド」ゲネプロ

開幕初日が遅れていた、2020年本屋大賞翻訳小説部門1位に輝いた韓国発のヤングアダルト小説「アーモンド」を原作にしたストレートプレイ「アーモンド」が3⽉9⽇(水)に初日の幕を開けた。ゲネプロからレポートをお届けする。公演は3⽉13日(日)まで。

本作は感情を持たず他人とのコミュニケーションに悩む主人公ユンジェが、成長していく物語を、生演奏をバックに、会話劇と身体表現を掛けあわせて綴っていく舞台。感情を持たない主人公の淡々とした台詞ともナレーションともとれる言葉に、キャストたちの全身を使っての動きと想像力を刺激する演技が大きなニュアンスを生み出し、想像力を刺激してくれる。

ユンジェと、彼の友達ゴニを⻑江崚⾏と眞嶋秀⽃が役替りのWキャストで演じる。

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ゲネプロではユンジェを⻑江崚⾏(右)が、幼い頃に親とはぐれて孤児として育ったゴニを眞嶋秀⽃(中央)が演じている。

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母と祖母と暮すユンジェ。母は祖母の援助を得て古本屋を営み、質素だが温かみのある家庭で暮らしていた。

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だがユンジェの誕生日祝いの夜、一家は突然の不幸に見舞われる。ユンジェは一人で生きていくことに。

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周りの人の助けを借りながら…

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そして様々な人と出会い、変わっていく。

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原作を読んだときには、どんなストレートプレイになるのか、想像もつかなかったのだが、見終わってみれば、原作の物語をここまで舞台ひとつに描けることに率直に驚き、読む感動とは違う、全身を包まれるような感動を感じたことにも驚いた。

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脚本・演出の板垣恭一さんの頭の中では、どこまでが計算されていて、どこからが計算以上だったのだろうか。そんな考えがよぎるほどに、7人の優れた俳優が、身体だけで生み出す魔法の舞台を、どうぞお見逃しなく。公演は3月13日(日)まで。

『アーモンド』

上演日程:2022年2⽉25⽇(金)〜3⽉13⽇(日)
会場:シアタートラム
原作:ソン・ウォンピョン (チャンビ刊)
翻訳:⽮島暁⼦(祥伝社刊)
脚本・演出:板垣恭一
出演:
⻑江崚⾏ 眞嶋秀⽃
智順 伊藤裕⼀ 佐藤彩⾹ 神農直隆 今井朋彦

公式サイト https://www.consept-s.com/almond
ALMOND
©2017 by Sohn Won-Pyung All rights reserved.
Originally published in Korea by Changbi Publishers Inc.
Japanese translation copyright ©2019 by Akiko Yajima
Japanese translation version is published by Shodensha Publishing Co., Ltd.