小泉今日子✕小林聡美✕安藤玉恵✕夏帆が四姉妹を演じる、モチロンプロデュース『阿修羅のごとく』の上演が決定。2022年9月9日(金)~10月2日(日)シアタートラムでの東京公演を皮切りに、兵庫公演も予定している。向田邦子の名作『阿修羅のごとく』が、倉持裕の脚色、木野花の演出でよみがえる。劇場は、四方向に客席を設置し、ステージを囲む形で観るセンターステージ形式となる。
奔放に生きようとする長女・綱子を演じるのは、小泉今日子。 平和に、堅実に生きようとする次女・巻子を演じるのは、小林聡美。 女らしさを秘めつつも不器用に生きる三女・滝子を演じるのは、安藤玉恵。 自由にそして必死に生きる四女・咲子を演じるのは、夏帆。
三女に父親の身辺調査を依頼される探偵、恋人・勝又と四女の恋人・陣内を演じるのは、岩井秀人。 長女の不倫相手・貞治と次女の夫・鷹男を演じるのは、山崎一。
<コメント>
●木野花(演出)
ドラマ「阿修羅のごとく」はリアルタイムで観ていました。お茶の間という枠を超えて、日常を揺さぶられた感じで衝撃でした。“阿修羅”は誰の
中にも潜んでいると意識したのもその時です。ドラマの中で役者達が、一歩も引かずに火花を散らしている。その気にさせる何かがこの作品
にはある。それを覗いてみたい。怖いもの知らずで今回乗ってみようと覚悟しました。そして心強いことに、この挑戦に打って付けの怖いもの知
らずの顔ぶれが揃いました。
一筋縄ではいかない魅力を秘めつつ癒される、最強の四人姉妹。こんな姉妹が観たかった!
遠慮なく体当たりでぶつかっていこうと思っています。何が飛び出すかしかと見届けて頂きたい。
●小泉今日子
大好きな向田邦子作品を舞台で演じることができるなんて!生きててよかったです。
信頼している俳優たち、尊敬している演出家とともに作り上げることができるなんて!生きててよかったです。
私は 3 人姉妹の末っ子として育ちましたが、今回は長女役。長女の立場から 3 人の妹たちを眺めたとき、どんな思いが心に生まれるのか。
敏感に心を研ぎ澄まして稽古に臨みたいと思っています。
●小林聡美
もはや伝説といっていい向田邦子の「阿修羅のごとく」を、木野花さんの演出で、小泉さん、安藤さん、夏帆さんという素晴らしい俳優のか
たがたと作り上げる時間を想像するだけで、気絶しそうです。40年以上前に書かれ、これまでも何度となく映画や演劇となった作品です
が、今、この世界観をどうやって表現していくことになるのか、楽しみです。
●安藤玉恵
「木野さんの演出で、向田作品の舞台で、阿修羅のごとく、四姉妹のお話で…」最後まで話を聞かずに「やりたいです‼︎」と言った記憶があ
ります。その日から興奮しちゃって、向田さんのエッセーをめくる指にも気持ちが入ってしまっています。今まで黙っているのがツラかった(笑)。
真夏の稽古、熱くなりそうです。
●夏帆
数年ぶりの舞台で今からとてもそわそわしています。この作品のお話をいただいたときに、これは絶対にやりたい…!と胸が高鳴って、また舞
台の世界に飛び込んでみようと、覚悟を決めました。
稽古に向けて、きりりとリズムカルな向田さんの言葉たちとどう向き合っていこうかと想像する日々はとても楽しいです。
初舞台のときにとてもお世話になった木野花さんの演出のもと、頼もしい先輩方の背中を追いながら、精一杯がんばります。
●岩井秀人
ど偉い俳優さんたちと一緒に出ることになったなあと、感慨に耽っております。思えば引きこもり時代に見ていたのが「やっぱり猫が好き」でし
て、小林聡美さんの演技だか遊んでるんだか分からない自由すぎる挙動に目を回しておりました。やがて「俳優になってみたい」と引きこもり
から脱出して30年ほど経ち、こんな場に呼ばれるとは。共演者の皆さま、軒並み「どうやってるんだか分からない」人たちばかりで、俳優フェ
チとしては稽古見学だけで済ませたい心持ちですが、めちゃくちゃ楽しもうと思っております。
●山崎一
出演が決定してとても嬉しかったですね。だって、このメンバーで向田邦子さんの「阿修羅のごとく」をやるんですよ!笑
しかも演出が木野花さんですからね。今からワクワクしてます。台本を読んで感じたのは出てくるキャラクター全員が愛おしいく感じたこと。
観に来てくださるお客様もきっとそう感じてくれると思います。そうなるように、頑張ります!
モチロンプロデュース 『阿修羅のごとく』
【作】 向田邦子 【脚色】 倉持裕 【演出】 木野花
【出演】
小泉今日子 小林聡美 安藤玉恵 夏帆 ・ 岩井秀人 山崎一
【東京公演】
2022年9月9日(金)~10月2日(日)
会場:シアタートラム (〒154-0004 東京都世田谷区太子堂4丁目1−1)
※兵庫公演予定あり