6月に上演を控えた話題の舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』の製作発表が、5月17日(火)に劇場となる赤坂アクトシアターにて行われた。
作品の世界観を感じさせるステージに、オーディションを通して選ばれたプリンシパルキャストが勢揃い。オーディションでの思い出や、これまでの稽古での感想と、スケールの大きな唯一無二の本作の見どころを語ってくれた。
後)エハラマサヒロ 竪山隼太 榊原郁恵 高橋ひとみ 中別府葵 早霧せいな
前)演出補コナー・ウィルソン 藤田悠 福山康平 藤原竜也 石丸幹二 向井理 門田宗大 斉藤莉生
本作は、 舞台のために書き下ろされた8番目の物語でハリー・ポッターの19年後を描いている。 これまでに英国ローレンス・オリヴィエ賞9部門、 米国トニー賞6部門を含む60以上の演劇賞を世界中で獲得している大ヒット作だ。
今回の日本公演は無期限のロングラン公演で、赤坂アクトシアターとその周辺を作品の世界観に作り替え、演劇の枠を超えた、テーマパークにいるように物語に没入する公演を作り出す。
大人になったハリー・ポッターを演じるのは、この三人
藤原竜也 石丸幹二 向井理
藤原竜也:4月の頭から稽古が始まり、すでにひと月強。優秀なスタッフに導かれながらしがみつき食らいついたいた稽古でした。普通の演劇ならもう幕が開く時期なのでしょうが、理想とするハリーを完成するためにもうひと月、共に走りながら頑張っていきたいと思っています。
オーディションでは、今までの演劇人生とはちょっと違う、またすごい作品に出せてもらうんだと抱負を抱いた記憶があります。
石丸幹二:オーディション前にニューヨークで観て、こんなにお客様が盛り上がる作品があるんだと思いました。稽古をしてみて、それはスタッフチームの力強さとレベルの高さで、僕らもプロの技の競い合いの中に飛び込んで稽古をしています。劇場に入ると一瞬で魔法の世界にとびこめるので、私たちもそれを表現できるように精一杯頑張っていきたいと思います。
ハリーの印象は映画のイメージが強いですが、この作品では19年時が経っておとなになって魔法賞の企業戦士になったハリー。子供が思春期になって思春期のこどもと向き合えないおとおうさん。共感してくれるといいなと思いながら、息子に厳しいお父さんです。
魔法三昧です。いろいろな魔法がありますが僕が一番気に入っているのは、変身魔法です。説明できないのですが客席で体感してください。
向井理: 稽古場では想像できなかったことが劇場でたくさん起きますし、稽古期間が足りないくらい深い演劇になっています。
演劇としては魔法はひとつの大きなテーマになりますが、19年後の世界で登場人物が生身の人間としてちゃんと立っていられるようにお芝居を作っていきたいと思っています。そうすれば人間として受け取ってもらえることがあるのではと思っています。一回や二回ではわからないたくさんの仕掛けと謎と人間関係が隠されていますので、劇場で生を体験していただきたいと思います。
オーディションは最初は映像を送ったので実感がなかったですが、対面になって「これをやってみてください」となって、僕としては楽しもうと。こういう経験は久しぶりなので、まったく僕のことを知らないひとに見てもらえるのはも日本ではなかなかないことで、結果はどうあれ楽しかったです。貴重な体験をさせてもらったなと思っていました。
魔法はいっぱいありすぎて、数分に1回でてくるので、ひとつ言うとしたら劇場全体です。ある時になるとどの席にいても必ず体感できるイル―ジョンになっています。怖くもあり、面白くもあり、舞台ならではの、映像では絶対体感できないイルージョンが一番印象的です。
マクゴナガル校長役は 榊原郁恵 と 高橋ひとみ
榊原郁恵:この作品が他と違うのは、一言でいうとこの作品に掛けるスタッフのものすごい愛です。世界ではいろいろやってきますが、アジアでは日本が初めての公演。この作品が好きなので、一人でも多くの方にこの素晴らしさを伝えたいので一緒に頑張りましょうと、私たちにもすごい愛を感じます。昨日の劇場入りでは「お客様と同じ気持ちで入ってください」といわれ、私たちも一瞬でスタッフたちに魔法をかけられました。スタッフさんが作り上げてきた愛を、私たちが受け止め、それをまたみなさんにお伝えできる舞台だと思います。
60歳を超えてロングランへの挑戦はとんでもなくて、必死なんです。みなさんのパワーに乗せられてここまでやってきましたけれど、自分をちゃんと見つめなおしてできることをやろうと、公演に穴を開けることなく一番いい状態にもっていくために、とにかく食べようと思っています。
高橋ひとみ:私もオーディションからから今日まで、夢のようで、稽古初日からワクワクしてたのしくて、丁寧に教えて頂いて愛していただいていると実感しています。昨日もびっくりするような本物の魔法をたくさん見せていただいて、まだそれがたくさんあるのだと思うとワクワクして、この年になって、こんなにワクワクドキドキさせてもらえて本当に幸せです。いのちある限りここにいたいと思います。マクゴナガル校長として皆さんの母として、なぜか安心してもらえる存在になれるようにがんばります。
ハーマイオニー・グレンジャー役は中別府葵と早霧せいな。
中別府葵:スケールの大きさが他と違います。劇場を専用劇場に丸ごとかえてしまうのもそうですし、セットも演出もこれまでに見たことがない大がかりなものですし、無期限ロングランというのも、関わる人の数もすごくて、これほど大きな作品が日本ではこれまでになかった、今後もなかなかない作品だと思いますし、多くの皆さんに見て頂きたいと思います。私も日本の初演にハーマイオニーとしてかかわることができて幸せだと思っています。。
早霧せいな:私がこの作品をすごいと思うのは驚きの数です。稽古が始まってから魔法の数も演出がすごくて、観ている観客だとイメージしてみていても、何度見てもフレッシュな驚きを得ているので、お客様と同じ体験や驚きを体感できることが本当に楽しみです。
笑いを起こしたのは、ロン・ウィーズリー役のエハラマサヒロ(上左)と竪山隼太(上右)
エハラマサヒロ:ロンは19年経っても変わらない愛されるキャラクターなので、そのイメージをくずさないように12㎏痩せましたた。海外のロン役をみるとすごくでかかった。痩せてよかったのかと思いましたが、みなさんの役づくり、本気度がすごいので負けていられないと思いました。
堅山隼太:向井さんにずっと「私服じゃだめだよ」と言われているんですけど、これ衣装です。(笑) すごいのはモジベーションの高さですね。ここにいる先輩方もそうですし、アンサンブルキャストもすごいんです。誰かの代わりに入れるように、ずっと昼休みも稽古している。やってみてくださいと言われると完全に演じられるし、それをみんなで拍手している。とても素敵なカンパニーです。
【プレビュー公演】
[日程]2022年6月16日(木)~7月7日(木)
[会場]TBS赤坂ACTシアター
[上演時間]3時間30分(予定) ※休憩あり
■プレビュー公演 出演キャスト ※名前の表記はアルファベット順
ハリー・ポッター:藤原竜也
ハーマイオニー・グレンジャー:早霧せいな
ロン・ウィーズリー:竪山隼太
ドラコ・マルフォイ:宮尾俊太郎
ジニー・ポッター:馬渕英里何
アルバス・ポッター:福山康平
スコーピウス・マルフォイ:門田宗大
嘆きのマートル:美山加恋
ローズ・グレンジャー・ウィーズリー:橋本菜摘
デルフィー:岩田華怜
組分け帽子:木場允視ディゴリー:福井貴一
マクゴナガル校長:榊原郁恵
【本公演】
[日程]2022年7月8日(金)~
[会場]TBS赤坂ACTシアター
[上演時間]3時間30分(予定) ※休憩あり
■出演キャスト ※名前の表記はアルファベット順
ハリー・ポッター:藤原竜也/石丸幹二/向井 理
ハーマイオニー・グレンジャー:中別府 葵/早霧せいな
ロン・ウィーズリー:エハラマサヒロ/竪山隼太
ドラコ・マルフォイ:松田慎也/宮尾俊太郎
ジニー・ポッター:馬渕英里何/白羽ゆり
アルバス・ポッター:藤田 悠/福山康平
スコーピウス・マルフォイ:門田宗大/斉藤莉生
嘆きのマートル:美山加恋
ローズ・グレンジャー・ウィーズリー:橋本菜摘
デルフィー:宝意紗友莉/岩田華怜
組分け帽子:木場允視
エイモス・ディゴリー:福井貴一
マクゴナガル校長:榊原郁恵/高橋ひとみ
安楽信顕 千葉一磨 川辺邦弘 小松季輝 前東美菜子 みさほ 扇けい 尾尻征大 岡部雄馬 織詠 大竹尚 大内慶子 佐竹桃華 佐藤雄大 篠原正志 鈴木翔吾 田口遼 田中彩乃 手打隆盛 上野聖太 渡邉聖斗 薬丸夏子 横山千穂
■チケット情報
[金額](全席指定・税込、 プレビュー公演&本公演ともに同金額)
SS席:17,000円
S席:15,000円
S席(6歳~15歳):12,000円
A席:13,000円
B席:11,000円
C席:7,000円
9と4分の3番線シート:20,000円(特典付き)
ゴールデン・スニッチ チケット:5,000円
●チケット購入はこちら(ホリプロステージ)
https://harrypotter.horipro-stage.jp/
※購入には事前の会員登録(無料)が必要
■舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』公式Webサイト
https://www.harrypotter-stage.jp