舞台『淡海乃海』開幕！ゲネプロ＆取材会レポート

小川優（ジャニーズJr.）の初の単独主演作　舞台『淡海乃海－現世を生き抜くことが業なれば－』が5月20日(金)に東京ドームシティ シアターGロッソにて初日を迎えた。開幕前に取材会とゲネプロが行われた。公演は5月29日(日)まで。

小宮孝泰  内海光司　小川優  賀集利樹 武田智加

原作の『淡海乃海』シリーズは、イスラーフィールの小説家デビュー作で、日本最大級の小説投稿サイト「小説家になろう」の歴史ジャンルでは2016年に年間1位を獲得している転生時代劇の人気作品。書籍版は累計70万部を突破（電子書籍含む）し、書籍化以外にもこれまでに、コミカライズ、オーディオブック化、そして二度舞台されている。
今作では、舞台『ヨルハ』シリーズや、舞台『キューティーハニー』を演出した松多壱岱が演出を手がけ、新宿村LIVEで上演した初演版の舞台を大胆にアレンジ。家を守るために命を懸ける男たちの心理と、それに翻弄される女たちの姿と、そこに輝く愛を描く熱い舞台に作り上げた。

【取材会】演出の松多壱岱は「稽古は順調で、すらすらといっぱい稽古で、繰り返す度に深くなったと思います。昨年8月からマッピングの設計をやってきて、準備してきた甲斐のある表現になっていると思います。すごいエンターテイメントを楽しんでいただけたらと思います」と自信をのぞかせた。

小川優：子供に50歳の「俺」が転生してくるので、相手によって子供、大人を見せる場面がちりばめられています。そしてそこから成長していく姿までお見せしていきたいと思っています。初の座長としては、何をしたらいいのか、いまだにわかっておらず、周りに相談したけれど、内海さんからは「特別に何かをしなくてもいい。頑張ってできることをやって、まっすぐ最前線を走って、みんなをついてこさせたらいい」と言われて「かっこいい先輩だ！」と思いました。普段は全く緊張しないタイプなのですが、二日くらい前に本番で刀を抜いたらすごく短い刀だった夢をみて、それからからちょっと緊張しています。今も口の中はカラカラです！

武田智加：私が演じる小夜は純粋無垢ですが、時代の動きのためにただまっすぐには生きられない。感情の動きが出る役なので、感情の変化をや小夜らしさを出していけたらと思っています。こうした舞台に出るのが初めてなので、とても緊張しています。スタッフ・キャストのみなさんとたくさん作ってきたものをお届けできるように頑張りたい。

小宮孝泰：実在の六角義賢を演じます。信長の前に琵琶湖の南を制していた一番大きな領主で、登場人物の中ではずる賢くたくましく生きています。でも時代の中ではそうしていくしかない。家を守るために、個人の感情を押し殺しています。どこが本音なのか、わからない人ですがそのあたりを見て頂きたいと思います。

賀集利樹：浅井久政を演じます。かつて勉強したときには暗愚な領主を評価されていましたが、近年では再評価されている人物です。戦は得意ではなかったかもしれませんが、内政・外交で評価されてきているので、これまでの暗愚な久政とは違う久政をお届けできたらと思います。戦国時代では皆、家のために正義として戦っていました。竹若丸が主人公ですが、それぞれの家に焦点を変えて見ると、また面白い見方になると思います。

内海光司：ひとりだけこんな格好ですが、僕が演じる「俺」は歴史好きな50代の小説をサラリーマンで、戦国時代の竹若丸に転生して、歴史と現代人の知識を駆使して生き抜いていきます。ほかのキャストとは、絡むことなく、竹若丸とだけのやり取りです。

小川から「内海さんは自分は人見知りだというけれど、フランクに話してくれて、みなさんにヤクルトを配って、ジャニさんみたいになって、仲良くなっている人も多かったので、人見知りだというのは信じられません」と言われて苦笑いを見せた内海。さらに「優しいお兄ちゃんみたい」と言われて、小川に「頑張ってね。みんな、ついていくよ！」と声をかけた。

【ゲネプロ】

近江の小領地・朽木にわずか二歳で当主となった朽木元綱【幼名・竹若丸】（小川優　右）。
彼の中身は、歴史好きな現代の日本人の「俺」（内海光司　左）だった。

竹若丸は「俺」の知識で国を豊かに努める。その才気に惹かれ、鞍馬の忍びが朽木に仕え

民にも次第に慕われていくのだが…

時は戦国。近江も群雄割拠。隣国は大国の六角氏　六角義賢（小宮孝泰）

六角氏の一の姫　小夜（武田智加）

さらに浅井氏　長政・久政（三浦海里 ・賀集利樹）もいる。そこで小国の朽木氏がどうやって生き抜くのか？！

朽木が小国ながらどこも手出しができないのは、将軍足利義輝（一洸）が朽木に滞在しているから。

まずは「俺」に従い、軍資金をため始めた竹若丸。だが朽木にも時代の荒波が迫っていた。

ファンタージーを時代の熱の上にちりばめ、そして時に笑いも入れて、一気呵成、休憩なしの2時間20分。続編が楽しみになる舞台です。お見逃しなく！

『淡海乃海－現世を生き抜くことが業なれば－』
会　場 ： 東京ドームシティ　シアターGロッソ
日　程 ： 2022年5月20日(金)～29日(日)
原　作 ： イスラーフィール
『淡海乃海　水面が揺れる時～三英傑に嫌われた不運な男、朽木基綱の逆襲～』（TOブックス刊）
イラスト ： 碧風羽
漫　画 ： もとむらえり
脚　本 ： 西瓜すいか
演　出 ： 松多壱岱
映　像 ： ダイナモピクチャーズ
出　演　　： 小川優（ジャニーズJr.）
三浦海里、西川俊介、堀田竜成、高木トモユキ
武田智加(HKT48)
龍人、五十嵐拓人、長月翠
植村颯太、大塚晋也、中島明子
小宮孝泰
長尾卓也、向野章太郎、鈴木翔音
一洸、剣持直明
三浦修、高野亜沙美
仲万美
賀集利樹
内海光司
アンサンブル
林宏樹、北村丈、早川勇平、岩瀬和樹、竹田直央、園木祥太、石倉和樹、田中雅士
コピーライト ： ©Israfil / TO Books.

公演に関するお問い合せ ：info@tokyo-stage.com
公式サイト ：www.afumi-stage.jp