2017 年「俺節」、2019 年「忘れてもらえないの歌」でタッグを組んできた福原充則&安田章大コンビが贈る第 3 弾公演、舞台『閃光ばなし』を上演する。ヒロインに福原組初出演となる黒木華を迎える。メインビジュアルでは昭和の街並みを背景に物語のキーとなるバイクに跨る二人の姿!
物語の時代は昭和。終戦から 18 年が経った高度成長時代。
父親から受け継いだ小さな自転車屋を営む佐竹是政(安田章大)は、自分たちの暮らす街を分断する巨大な用水路の存在に悩まされていた。無鉄砲な妹・政子(黒木華)とともに後先考えずに権力に立ち向かっていく兄妹。
昭和を舞台に人間の欲望が良いようにも悪いようにも蔓延る時代を、エンターテインメントとして表現する福原充則渾身の書き下ろし&演出の舞台となる。
さらに片桐 仁 桑原裕子 安藤 聖 小林けんいち みのすけ 佐藤 B 作が脇を固める。
安田章大コメント
綺麗ごとや建前ばかりの世にあって、福原さんの描く世界には嘘臭さがない。だからこそ毎回、そばにいて刺激し合いながら、福原さんの中に芽生えたメッセージをお客さんの心にも宿らせたいという思いを掻き立てられるんだと思います。
今回の舞台について話すなかで、福原さんには「ヤスには、何か重たいものを背負わせたいんだよね」と言われました。「昭和」という、色がごちゃ混ぜの、欲にまみれた時代をまっすぐに生きる主人公を演じることで、何か皆さんの心に刺さるものがあるといいなと思います。僕自身、嘘で固められた時間と時代をただやり過ごすより、「こいつ、痛いな」と思われてもいいから馬鹿正直に生きたい、ただの人、動物のようにありたいと願っていますから。
今回ご一緒する黒木華さんには、静かな燃える闘志を感じます。一瞬で火をつけることもできれば、消すこともできる、赤い炎を灯すこともできれば、青い炎を灯すこともできる。そんな彼女となら、芝居の中で面白く暴れられるんじゃないかなとワクワクしています
黒木 華コメント
舞台は映像作品と違って編集がない分、役者の自由度が高くその日その時によって、お客さんも巻き込んで変化していくので、その面白みは初舞台からずっと変わらず、今も私の中に在り続けています。今回の舞台も、今までやったことがないタイプの役ができるのではないかとワクワクしています。
ビジュアル撮影でお会いした安田さんは、「なんでもどんと来い」といった印象で、(まだ台本はありませんが)この兄妹の関係がどんなふうに描かれるとしても、信頼を持って演じられそうな気がします。
私は「昭和っぽい」と言われることが多いので、昭和とは?と苦手意識もありますが、稽古を通じて、単に懐古するというだけではなく、今、その時代の物語をやる大きな理由を見つけ、大事に演じていきたいと思っています。
福原充則コメント
今回は、これまでの2作の経験をいったん更地にして、安田君と僕、お互いに何をやりたいのか、今、何を考えている
のかを話すところから企画をスタートさせました。
世の中にはびこる理不尽な出来事への立ち向かい方—。そんなテーマを堅苦しくなく、いかにエンタテインメントにす
るか。そして、ちゃんとお客さんに向き合いつつも、正面からではなく、突っ走る僕らの背中を見せて、後からついてきてもらえるような作品にしたいねって話をしたと思います。
安田君はフィクションに自分の本音を盛り込める人。今回もまだ隠している彼の本音、新しい顔を、役を通じて見せて
もらえるはずです。また、黒木さん演じる妹役には、僕が初めて舞台上の彼女を観た時に感じた、噴火するような激し
い印象を込めました。ちょっと複雑な兄妹の関係から、相手をどう尊重するか、もっと広くいえば人類愛を描くところにまで行きつけたらいいなと思っています。
「一生懸命やればいいってもんじゃないでしょ、大人なんだし」みたいなことは日々いっぱいありますが、安田君とのこのチームに関しては、「一生懸命やる」ことにブレはないんです。だから、どうしたら面白くなるか、一生懸命考えるつもりです。
『閃光ばなし』
<出演>
安田章大 / 黒木 華
片桐 仁 桑原裕子 安藤 聖 小林けんいち みのすけ
佐藤 B 作
稲葉俊一 今國雅彦 加瀬澤拓未 久保貫太郎 熊野晋也 後東ようこ 高山のえみ 竹口龍茶 畑中 実 葉丸あすか
石崎竜史 菊池夏野 田原靖子 永滝元太郎 長谷川仁愛 福山健介 古木将也 松永健資 松本一歩 優妃
<スタッフ>
脚本・演出 : 福原充則
音 楽 : 益田トッシュ
美 術 : 石原 敬
照 明 : 佐藤 啓
音 響 : 藤森直樹
衣 裳 : 髙木阿友子
ヘ アメイ ク : 大宝みゆき
映 像 : ムーチョ村松
振 付 : 中林 舞
バイク協 力 : マーベリックテクノロジー
アクショ ン : 渥美 博
演出助 手 : 相田剛志
舞台監 督 : 幸光順平
制 作 : 相場未江 藤本綾菜
制 作 統 括 : 笠原健一
プロデューサー : 熊谷信也
企画製 作 : キョードー東京