世田谷パブリックシアターが、りゅーとぴあ(新潟市民芸術文化会館)との共同主催企画として行う、白井晃演出による、イタリアの現代演劇『住所まちがい』の詳細が発表された。出演する仲村トオル 田中哲司 渡辺いっけい 朝海ひかると、白井晃のコメントも届いている。宣伝美術:近藤一弥 宣伝写真:二石友希
『住所まちがい』はミラノ・ピッコロ座の座付作家ルイージ・ルナーリが 1990 年に発表した作品で、現在までに世界 20 か国以上で翻訳上演されている。
白井晃(上演台本・演出) コメント
本作は、それぞれが住所を間違って同じ部屋に居合わせた 3 人の男性が、話し合いを重ねるも余計に混乱し、自分たちがどこにいるのか分からなくなる、そこに謎の女性が登場し――という喜劇仕立ての物語です。
最初は遠慮し合っていた 3 人が、次第に自分の肩書や地位を利用して自己主張を始め、いがみ合う過程で、人間の本質や滑稽さが赤裸々に盛り込まれた非常に面白い会話劇です。仲村さんと田中さんは久々に、渡辺さんと朝海さんは初めてご一緒しますので、とても楽しみにしています。
仲村トオル(社長役)コメント
『偶然の音楽』(05 年、08 年)、『オセロ』(13 年)という2作品で白井さんの演出を受けましたが、稽古場で日々、「ああしてみよう、こうしてみよう」と試して、高みを目指していく。ご本人がいらっしゃらないところで、白井晃の“あきら”は、あきらめないの“あきら”だ、と僕は言っていました(笑)。稽古場ではたくさん“間違える”ことで、より良い作品に近づいていくと感じていますが、皆さまには、この芝居を観たことは“間違いではなかった”と思っていただけるように頑張ります。
田中哲司(教授役)コメント
映画やドラマの時に使っている日常会話とは違い、この作品は翻訳劇のため少し不条理な感じで難しいのですが、だからこそやりがいがあると思っています。白井さんとは『溺れた世界』(04 年)以来で、「昔と何も変わってない」と言われるんじゃないかと緊張しますが、それ以上に楽しみが大きいです。難しい戯曲だからこそ役者の底力が出ると思いますし、4人の役者のぶつかり合いをぜひ見ていただきたいです。頑張ります。
渡辺いっけい(大尉役)コメント
若い頃に白井さん主宰の「遊◉機械/全自動シアター」の芝居を見て、「なんてオシャレなんだ!」と憧れたのを鮮烈に覚えています。かなり粘る演出家だとお聞きしているので、稽古場で試行錯誤することになると思いますが、望むところですね。この作品は予想がつかない展開で、油断して見ているととんでもないところに連れて行かれるので、白井さんと一緒にいい塩梅の落としどころを探して、皆さんを面白い場所にお連れしたいと思います。
朝海ひかる(謎の女性役)
白井さんの作品は、アーティスティックできれいなビジュアルと、生々しい感情をぶつけ合う人間ドラマの対比がすごく好きで、今回出演できるのがとても楽しみです。この作品は、大人の男性が自分の築き上げてきたものを盾に言い合うてんやわんやが面白く、時にばかばかしく、ほろ苦く、そして生と死や人間が抱えるいろいろな問題もビビッドに描かれています。そこに私が演じる女性がどう関わっていくのか、楽しみにしていてください。
りゅーとぴあ×世田谷パブリックシアター
「住所まちがい」
【原作】ルイージ・ルナーリ
【上演台本・演出】白井晃
【出演】仲村トオル 田中哲司 渡辺いっけい 朝海ひかる
【日程】 2022年9月26日(月)~10月9日(日)
【会場】世田谷パブリックシアター
【チケット料金】(全席指定・税込)
一般:S席(1・2階席)7,500円 A席(3階席)5,500円 ※他高校生以下、U24など各種割引あり
【チケット一般発売】2022年7月24日(日)
【チケット取り扱い】
世田谷パブリックシアターチケットセンター 03-5432-1515(10~19時)
世田谷パブリックシアターオンラインチケット https://setagaya-pt.jp/
【お問合せ】 世田谷パブリックシアターチケットセンター 03-5432-1515(10~19時) https://setagaya-pt.jp/
【主催】公益財団法人新潟市芸術文化振興財団 公益財団法人せたがや文化財団
【企画制作】りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館
【後援】 世田谷区
【ツアー公演情報】
豊橋:2022年10月13日~14日 穂の国とよはし芸術劇場PLAT主ホール
兵庫:2022年10月22日~23日 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
松本:2022年10月29日 まつもと市民芸術館 主ホール
新潟:2022年11月2日~3日 りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館・劇場