Open Close

音楽劇「クラウディア」Produced by 地球ゴージャス 開幕! プレスコール動画

音楽劇「クラウディア」Produced by 地球ゴージャスが、7月4日(月)より東京建物 Brillia HALLにて開幕した。初日に先立ち行われたプレスコールの模様を動画でお伝えする。
東京公演は7月24日(日)まで、その後7月29日(金)~7月31日(日)に大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演予定。

IMG_1534

「クラウディア」は、岸谷五朗・寺脇康文が主宰する演劇ユニット「地球ゴージャス」によって2004年初演、2005年にアンコール上演され、12万人を動員した伝説の作品。
音楽は桑田佳祐が書き下ろした「FRIENDS」ほか、サザンオールスターズの数々の名曲で綴るジュークボックスミュージカル(カタログミュージカル)。今回の上演でも、脚本・演出を手掛けるのは、前回に引き続き、地球ゴージャス主宰の岸谷五朗。今回の公演にあたり、岸谷が脚本を全面的に手を入れ、2022バージョンに更新。今だからこそ上演したい作品となってよみがえった。
東京公演は7月24日(日)まで、その後7月29日(金)~7月31日(日)に大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演予定。

プレスコールでは開幕2日目7月5日に初日を迎えるキャストたちが見どころの一部、3シーンを披露した。
出演したWキャストは、細亜羅役:甲斐翔真、毘子蔵役:小栗基裕、クラウディア役:門山葉子、 ヤン役:中河内雅貴。さらに美弥るりか、湖月わたる、他。
豪華なプリンシパルキャストキャストと実力派のアンサンブルキャストが描く“愛を禁じられた世界”の物語です。

♪「恋のジャック・ナイフ」

IMG_1193

毘子蔵(小栗基裕)

IMG_1205
織愛(美弥るりか)

IMG_1378

IMG_1335

IMG_1183

ヤン(中河内雅貴)

♪真夏の果実

IMG_1432
細亜羅(甲斐翔真)

IMG_1461

(クラウディア)門山葉子

♪「愛の言霊(こどだま)」~Spiritual Message~

IMG_1798
龍の子(新原泰佑) 神親殿(湖月わたる)

IMG_1517

IMG_1643

0701001

撮影:岩村美佳

IMG_1830

取材会レポート
取材会では脚本・演出・振付の岸谷五朗 と、 出演する大野拓朗、甲斐翔真(Wキャスト)、廣瀬友祐、小栗基裕(Wキャスト)、田村芽実、門山葉子 (Wキャスト)、 美弥るりか、上山竜治、中河内雅貴、平間壮一、新原泰佑、湖月わたると、プリンシパルキャストが登壇した。

禁じられた愛に翻弄される「根國」の剣豪・細亜羅(ジアラ)を演じる大野拓朗と甲斐翔真から挨拶が始まった。

大野拓朗は「この作品は和製シェイクスピアこと五朗さんが書かれた深くてメッセージ性の強くてロマンティックな素敵な脚本をアンサンブルのみんなが体を使って全身全霊で表現してくださって、その熱量に触発されて刺激を受けてここにいる全員がもっともっと高いところで熱を伝えていけたらいいなという思いで、珠玉のエンターテイメント作品として昇華されていると思います。ダンス・歌・殺陣、いろんなところを五感で楽しんで頂けるような、パフォーマンスも楽しんでいただける作品になっていると思います。これからケガ無く病気なく、熱い思いをお客様に伝えられるように突っ走っていきたいと思います」と熱く語った。

甲斐翔真は「言いたいことはすべて拓朗君が言ってくださったのですが、まだ地球ゴージャスの舞台に立つという実感がないくらい光栄な経験をさせて頂いております。地球ゴージャスという名のとおりに地球をゴージャスにできるように、今を生きる僕らに向けて自分たちをたたえあうような時間になればいいなと思っております」と語った。

細亜羅と対立する「幹國」の長・毘子蔵(ヒコゾウ)役の廣瀬友祐と小栗基裕は、短いがインパクトのある挨拶を述べた。

廣瀬友祐は「本日はありがとうございます」と話した後、キリリとした表情で「一生懸命がんばります、よろしくお願いいたします!」と大きな声で。
小栗基裕は「作品の中は愛が禁じられた世界なのですが、このカンパニーは五朗さんはじめスタッフ、出演者のみなさん、本当に愛にあふれたチームで、その愛の力がお客様に届くように全力でがんばりますので、よろしくお願いいたします」と一礼した。

タイトルロールなるクラウディアを演じるは、田村芽実と門山葉子(Wキャスト)
田村芽実は「今日に至るまで自分のすべてこの作品と役に捧げてやってきたつもりです。
あとはカンパニーのみなさんと心を一つにして作品をお届けするだけだと思います。千秋楽までみんなで突っ走っていけるようにがんばりたいと思います」と思いをあふれさせるように話した。

一方の門山葉子は「いよいよこの作品をみなさまにお届けできるのだと、とてもワクワクドキドキしています。作品を作っていく中で、五朗さんはじめスタッフ・キャストみなさん、みんなの愛を感じて、私は初日を迎えるまで頑張ってこれたと思います。その私たちの愛がみなさまに届くように、心に何か残るような作品をお届けできたらと思っております。よろしくお願いいたします!」と元気に明るい声を響かせた。

「幹國」随一の女戦士・織愛(オリエ)役美弥るりかは「実は4年前に地球ゴージャスさんの舞台を初めて観劇させて頂いた際に岸谷さんと寺脇さんの楽屋にご挨拶に伺ったことがあり、絶対覚えていらっしゃらないと思いますが、その時に『いつか地球ゴージャスで共演しましょう』と言ってくださったことがあります。そんな夢のような言葉をかけてくださったことに感激し『いつかその夢がかなうといいな』とひそかに夢を抱いておりました。その夢が叶って今日、初日を迎えられることをとても嬉しく思っています。その時の気持ちと共に、このカンパニーのみなさんと千秋楽まで頑張って参りたいと思います」と力強く挨拶した。

「根國」の長・ヤンを演じるのは、上山竜治と中河内雅貴(Wキャスト)
上山竜治は「五朗さんが熱い思いで反戦作品を作られたということで、自分も全力で戦うことで戦うことの儚さを届けていけるようにがんばります」、中河内雅貴は「世界平和と安全第一を目標にがんばります!」と役柄を想像させるまっすぐな言葉を述べた。

両国に恐れられている龍の子は平間壮一と新原泰佑がWキャスト。
平間壮一は「他の舞台をやっているときに『千秋楽ってさみしいなぁ』と五朗さんの前で言ったことがあるんです。五朗さんは『舞台は千秋楽がある、終わりがあるからいいものなんだよ』と言ってくださって、なるほどなと、千秋楽だけじゃなく、一日、一日が終わっていってしまうものだと捉えると一公演、一公演を全力でやらなきゃいけないんだと、今回、五朗さんの顔を見て改めて思いました。『クラウディア』という世界観が一日、一日、終わってしまうという寂しさを抱えながら一つひとつの台詞を大事にして、この公演期間を全力で挑みたいと思っています」と柔らかな口調で語った。
新原泰佑は「こうして初日が迎えられたことを、とても嬉しく思っております。今、僕の右側にいらっしゃる素敵なみなさまと、さっきまで踊っていらっしゃったみなさま、そしてスタッフのみなさまと一公演、一公演大切に作り上げられたいいなと思っております。よろしくお願いいたします」と深々と頭を下げた。

物語の世界を司る神・神親殿(カシンデン)を務める湖月わたるは、「稽古場でこの作品の持つパワー、意味をひしひしと感じながら、18年前客席で受けた感動を何度も思い出しました。今回、稽古場で汗と筋肉痛と戦いながら、私は残念ながら戦っていませんが(笑)、劇場に入って、こんなに素晴らしいセット、照明、素敵なコスチュームをまとわせていただいて、たくさんのエネルギーを得て、本日の初日よりお客様に何かを得て頂けるように心を込めて演じていきたいと思っております」と終始笑顔を浮かべて挨拶した。

地球ゴージャス主催、脚本・演出・振付を担当する岸谷五朗は「つくづく役者ってすごいなと思っています。このメンバーをはじめに会ったときから見ていて、役を背負って、その役とひと月以上対面して、役を背負う役者はこんなにかっこよく、人間として二倍も三倍も輝くんだと客観的に日々感じて、そして今日、初日を迎える今、感動しています。
演劇は総合芸術だと言われていますが、この作品は美術・照明・映像・音響・この素晴らしいBrillia HALLという劇場と、総合芸術だと感じさせてくれる作品です。
18年前に僕も演じましたが、1日2回公演ができない芝居で、たぶん美弥さんとわたるさんは1日2回やることになりますが、逃げ出さないように!他のキャストも、素晴らしい人たちが集まってくれて、この『クラウディア』という作品が生まれ変わりました。そして新しいものになりました。2022年、今こそ発表しなければいけない作品だと思っています」とかみしめるように語った。

ここから質疑応答となった。
大野、甲斐、田村、門山には「今回の役を演じるにあたり、大事にしていることは?」という質問が出された。
大野は「まっすぐ、熱く、純粋に、というところですね」と甲斐の顔を覗き込み、甲斐と目を合わせ「この三点が大きい気がします。純粋だからこそ、気付けることがあったのかな。 真っ白なキャンパスだからこそ影響を受けやすかったし、受けられたかなと。周りのものを全部背負いながら、もらいながら、でも自分の意思を貫き通す。それは最終的に気付くというところもあるんですが、まっすぐさや純粋さがキーになるんじゃないかと僕は思っています」と話した。
甲斐は「個人的にというよりは作品全体に物語をどう届けようかというところで、愛を禁じられた世界をどうみなさまに感じてもらうか。愛が禁じられているからこそ、愛が欲しくなったりするという、五朗さんが作られたフィクションの世界だけれど他人事には思えない自分がいます。人や愛は僕らとは変わらないのに、ただ文化や思想が違う世界でこんな悲劇が起こってしまうという。そして愛の持っている可能性を感じられたらいいなと、感じてもらえたいいなと思っています」と語った。

田村は慎重に言葉を選びながら「愛のない世界で愛を知っているクラウディアですが、この作品の稽古の中で“愛=心だ”と感じています。稽古場や台本を開いているとき以外も、いろいろなことに心を動かして肌で感じることをとても大切に、世の中のいろんなことをキャッチしよう、感じようと今日まで生きてきました」と話すも、最後の口調が生真面目過ぎたようでキャスト陣からは笑いが起きた。
門山は「クラウディアがときめく心、ときめく瞬間を大切に演じたいなと思っています。もちろん、 神親殿様への愛もそうだし、この愛を禁じられた世界で愛を知った時の喜び、ときめき、その愛を知ったからこそ新たな発見があって、そこに心の高鳴りを感じた。クラウディアが感じた心の高鳴りを、ときめきを一緒に捕まえて忘れないようにクラウディアと一緒に舞台で生きられたらなと思っています」と話し、その口調に「元気!」と声が上がった。

毘子蔵役の広瀬、小栗には「2003年2004年の公演で同じ役を演じた岸谷から稽古場でかけられた印象的なことばを教えて下さい」という質問が投げかけられた。
広瀬が「役に対しての細かい指示やアドバイスはたくさんいただきましたが一番印象に残っているのは、毘子蔵が二幕後半、クライマックスに向かっていく中で、かっこよくおいしい登場の仕方をするシーンがあります。稽古場の最終通しが始まる直前だったかな、五朗さんが(僕たち)W毘子蔵に寄って来て『あそこのシーン、最高に気持ちいいぞ!』と最高の笑顔で言ってくださったのが、本当に気持ちよかったんだろうなと思いました。(笑) だから僕らもそのシーンで気持ちよくなれるように板の上で生きたいと思います」と話すと、小栗も「ね~、気持ちいいよね」と言って、広瀬と二人で頷き合った。
小栗は「僕はシーンごとにやっていく中で、毘子蔵として必要なのは何よりも長としての強さや熱量、民衆たちを率いていくパワーだと言われたので、それを忘れないために、台本の表紙にでっかく赤いペンで“エネルギーMAX”“声を大きく”と書いて常に思い出せるようにしております」と話し、その台本を見たことがあるのだろう、キャストたちの笑いを誘っていた。

宝塚歌劇団を退団して初のラブシーンに挑戦している美弥は「言われるまで、初めてということをあまり意識していなかった、言われてみて初めてだなと思いました。ですが、そのシーンがかなり必死な状況で、ラブシーンという意識があまりなかったというのが正直なところではあります。ですが毘子蔵役の広瀬さん、小栗さん、どちらも全く異なる役作りだったり、実際のおふたりの温かさだったりがすごくにじみ出ていて、おふたりともすごく素敵な毘子蔵さんを演じていらしゃるので、そのシーンもおふたりと一緒に大切に作っていけたらいいなと思っております」と広瀬、小栗と顔を見合わせながら話した。

最後に岸谷が「この『クラウディア』という作品で山本寛斎さんとも初めて仕事をし、僕にとって演劇の天使・神様となった本田美奈子さんが最後に演じた作品でもあります。新しい演劇をやるときに空を見上げて「ふたりに恥じないものをつらなきゃ」といつも自分に喝を入れ進んで参りました。素晴らしいスタッフ・キャストのおかげでいい作品になっています。是非劇場にお越し頂きたいと思います。よろしくお願いいたします」と呼びかけた。

音楽劇「クラウディア」Produced by 地球ゴージャスは7月24日(日)まで東京建物 Brillia HALL、7月29日(金)~7月31日(日)森ノ宮ピロティホールにて上演予定。

音楽劇「クラウディア」Produced by 地球ゴージャス
【出演】
大野拓朗/甲斐翔真(Wキャスト)  廣瀬友祐/小栗基裕(Wキャスト) 田村芽実/門山葉子(Wキャスト)
美弥るりか 上山竜治/中河内雅貴(Wキャスト) 平間壮一/新原泰佑(Wキャスト) 湖月わたる 他
【東京公演】2022年7月4日(月)~7月24日(日)東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
【大阪公演】2022年7月29日(金)~7月31日(日)森ノ宮ピロティホール

【公式サイト】https://www.claudia2022.com/