1996年に初演され、絶賛されながら1998年の再演を最後に一度も日本で上演されていない三谷幸喜作の傑作舞台『笑の大学』が、初の三谷幸喜自身による演出で、内野聖陽と瀬戸康史を迎えて2023年2月よりPRRCO劇場を皮切りに新潟・長野・大阪・福岡・宮城・兵庫・沖縄にて上演される。来年劇場開場50周年をむかえるPARCO劇場の開場50周年記念シリーズとなる。
本作は、1996年にパルコ・プロデュース公演として青山円形劇場にて初演。第2回読売演劇大賞で「最優秀作品賞」を受賞し、1998年にPARCO劇場にてアンコール公演が行われ、東京・札幌・大阪・福岡の4都市56ステージを巡演。ロシア語、韓国語、中国語、フランス語にも翻訳され、海外で上演され続けているが、日本では1998年以来1度も上演されていない。
描かれるのは、戦争色が濃厚になる昭和15年を舞台に、非常時に喜劇の上演など決して許さないとする検察官と、なんとしても上演したい劇団『笑の大学』の座付き作家とのドラマ。
検閲官 向坂睦男役を内野聖陽、劇団『笑の大学』の座付作家椿一役を瀬戸康史が演じる。
三谷幸喜 コメント
「笑の大学」は大好きな作品。だからこそ、託したい俳優さんに出会うまで再演はしないと決めていました。内野さんの「向坂」が見たいと思った時から、今回のプロジェクトは始まりました。そして瀬戸さんは今の僕が最も頼りにしている俳優さんの一人。この二人で「笑の大学」を上演できるというのは、僕にとって最高の喜びです。
今まで待った甲斐がありました。今回初めて観る方も、以前ご覧になった方も、新しく生まれ変わる「笑の大学」にきっと満足して頂けると思っています。この作品でPARCO劇場開場50周年記念シリーズに参加できることを、僕はとても嬉しく思っています。なんと言ってもこの劇場は、自分を育ててくれた大切な場所ですから。
内野聖陽 コメント
25年前の、脚本家三谷さんの素晴らしい戯曲と、25年後の、演出家三谷さんとのお仕事なんて、一度に2度美味しい思いができる、こんな素晴らしく贅沢なことはありません。
ボクがこの本で素敵だなって感じることがいっぱいあって、顔の筋肉が緩んでしまう瞬間もたくさんあって、声を出して笑ってしまうところもたくさんあって、涙腺が緩んでしまうときもあって、そんな素敵なものを、いっぱいいっぱい舞台の上に花開かせたいと思っています。気鋭の若手、瀬戸康史くんとのセッションもとても楽しみです。みなさんどうぞご期待して待っていてください。
お稽古励みます!
瀬戸康史 コメント
まず、舞台版と映画版を観た時に、演じる人物によってこんなに印象が違うのだと驚いたのを覚えています。それは、登場人物がほぼほぼ二人しかいないからでしょう。その二人の俳優が持つ性質が空間を支配して、ダイレクトに観客に伝わる感じ。でも、それが気持ちの悪い生々しさではなく、どこかクセになる生々しさなんですよね。ずっとこの二人の掛け合いを見ていたいと思わせる三谷幸喜さんの力…とんでもないです。内野さんとは今回初共演で、まだまだ謎だらけです。なので今は、優しい人かな?怖い人だったらどうしよう。と、まるで検閲官にどきどきしながら対峙する作家のような気持ちです(笑)
二人芝居も初めてなので、とにかく新鮮さを大切に、相手からのエネルギーをいくらでも受け取れる心の余裕を持って、楽しんで演じられればと思います。
PARCO劇場開場50周年記念シリーズ
『笑の大学』
作・演出:三谷幸喜
出演:内野聖陽 瀬戸康史
公式サイト:https://stage.parco.jp/program/warai
ハッシュタグ:#笑の大学2023
東京公演一般発売:2023年1月7日(土)
▼公演日程
東京公演2月 8 日(水)-3月 5 日(日)@PARCO劇場
新潟公演3月11日(土)-3月12日(日)@りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場
長野公演3月18日(土)-3月19日(日)@まつもと市民芸術館主ホール
大阪公演3月23日(木)-3月26日(日)@サンケイホールブリーゼ
福岡公演3月30日(木)-4月 2 日(日)@キャナルシティ劇場
宮城公演4月 6 日(木)-4月 9 日(日)@電力ホール
兵庫公演4月13日(木)-4月16日(日)@県立芸術文化センター阪急中ホール
沖縄公演4月20日(木)-4月21日(金)@那覇文化芸術劇場なはーと