望海風斗主演のブロードウェイ・ミュージカル 『ドリームガールズ』制作会見が、11月14日に都内で行われ、歌唱披露とメインキャスト揃っての質疑応答が行われた。
本公演は、2023年2月5日から2月14日に東京国際フォーラムホール C、 2月20日から3月5日に大阪・梅田芸術劇場メインホール、その後、福岡・博多座、愛知・御園座と4 都市にて上演。
本作は、1981年にブロードウェイで初演。翌年のトニー賞で、ミュージカル脚本賞や振付賞を始めとする6部門受賞した大ヒットミュージカル。その初の日本オリジナルキャストでの公演となる。
制作会見では、『ドリームガールズ』のテーマ曲ともいえる ♪Dreamgils を主演・ディーナ役・望海風斗、 エフィ役Wキャストの福原みほと村川絵梨、 ローレル役・saraのザ・ドリーメッツに扮する4名が公演本番の舞台衣装で披露した。公演本番では福原みほと村川絵梨がふたりとも登場することはないので、この会見だけの貴重なパフォーマンスとなった。
なかねかな 岡田浩暉 spi 村川絵梨 望海風斗 福原みほ sara 駒田一 内海啓貴 眞鍋卓嗣(演出)
その後、共演するspi、 内海啓貴、 なかねかな、 岡田浩暉、 駒田一も公演衣装で登壇。演出の眞鍋卓嗣も加わって、質疑応答となった。
4人のパスワードと望海風斗のご挨拶は動画でご覧いただけます。
望海風斗はディーナ役の役作りについては「成長していく、1歩踏み出していく大事なきっかけが作品の中にたくさん散りばめられていると思うので、それを私自身がきちんと感じながらお届けできたらいいなと思っております」と語った。
エフィ役・福原みほは「初のミュージカルです。本当に小さい頃から好きな作品だったので、まさか、このエフィ役をやらせていただくとは。難しい曲が多いんですけれど、今からたくさん練習して、初日に迎えたいと思っております」と挨拶。
役柄については「自分が1番歌がうまいと天狗になっているところから、グループから外される役ですが、女性としての人生の挫折や、シングルマザーとして子供を育てていくことや、すごくいろんな面を持った女性だと思いますので、それを全て1曲1曲の歌に表現していけたらいいなと思っています」と思いを明かした。
同じくエフィ役の役村川絵梨は、夢について尋ねられ「私も子供の頃の夢は歌手だったんですよ。1度3年ぐらいデビューしたことがありますが、解散して挫折しました。今、女優なんですけど、改めて改めてこの作品で デビューする気持ちで、もう一度歌手になる夢をドリームズとして叶えたいと思っています」と本作に賭ける思いを吐露した。
ローレル役のsaraはローレル役への思いを「ドリーメッツ3人の中では、等身大の元気で天真爛漫なところがあって、温和な感じではありますが、ショービジネスの世界には楽しいことだけじゃない。苦しいこともあり、恋をして敗れたり、いろんなことを経験してひとりのシンガーになっていく。その成長の過程を見ていただけたらいいな」と語った。
ドリーメッツのマネージャー、カーティス役のspiはカーティスについて「すごい仕事のできる男だしセクシーですし、僕とそんなに変わらないかなと。全男性が憧れる、そして、女性が惚れてしまう、セクシーでかっこいい、そんな役作りでいきたい。抱かれたい男ナンバーワンを目指して頑張りたいと思います」と話して期待値を盛り上げた。
エフィの弟、ドリーメッツの作曲家、C.C.ホワイト役を演じる内海啓貴は「僕はC.C.ホワイトは結構善人じゃないかなと思ってます。でも黒人の方は何か自己表現をしなければ、何か奪われていく60年代のアメリカで、音楽業界の醜い部分に次第に染まって、大切なものが見えなくなってしまって、姉を裏切ってしまう。でも、もう一度大事な部分に気が付いて、エフィと再会し、自分の気持ちをソウルミュージックとして表現するところがC.C.ホワイトの魅力でもあり、見どころなのかなと思います」と熱い思いを語った。
エフィが脱退後に加入するミシェル役の なかねかな は「普段は動画クリエイターとしてスマートフォンと私の1対1で活動しているので、これだけ人がいて、今めちゃくちゃ緊張していて吐きそうです、ミュージカルは初心者です」と自己紹介風に挨拶。また役柄についても「普通ならわがままになってしまうところを、ミシェルは常にドリームズの未来やエフィのこと、みんなのことを考えられる優しくて純粋な人だと私は思っていて、私と真逆なんです」と明かした。
ジェームズ役、岡田浩暉は本作の歌について「ソウルを日本語に乗せるのは、さっきspiとも話してたんですけど、新しいものを作り上げていくしかないなと思っています。全身全霊でいきたいなと思っています」と意気込んだ。
マーンティ役 駒田一は「岡田浩暉くん以外とは初共演の方ばかりなので、それをすっごく楽しみにしております。多分一番年上になると思うんで、初心に帰ったつもりで、目一杯頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします」と頼りになる先輩でありながら、控えめなお言葉。
最後に登壇したのは演出の眞鍋卓嗣。「『ドリームガールズ』は極上のエンターテイメントだと思っています。 それと同時に、今何か変えたいと思ってる人、自分自身でもいいですし、なんでもいいんですけど、何か現状を変えたいと思ってる人の背中を押せるような作品にできたらいいな」と本作の大きな目標を示し、「皆さんがご存知なもので、こういうものが見られるんだっていうイメージがあると思いますが、そこは崩さず、ただ、当時の公民権運動や人種差別のような社会的な背景を説明的にではなく、その方たちがどれだけ夢に向かって壁を乗り越えようとしたのか、もしくは世界を変えようとしたのか。そこに向かっていく姿が、今の私たちにも勇気を与えるとこになるのかなと思ったりしています。その人たちの気持ちが完全に理解できるとは言えないところがあるとは思いますけれども、それに向き合っていきたい」と語った。
歌唱パフォーマンスと望海風斗のトークは動画でご覧ください。
本公演の東京・大阪公演のチケット一般発売は11月19日(土)10時から。 アフタートークもあり!
ロードウェイ・ミュージカル「ドリームガールズ」
2023年2月5日(日)~2月14日(火) 東京・東京国際フォーラム ホール C
2023年2月20日(月)~3月5日(日) 大阪・梅田芸術劇場 メインホール
2023年3月3月11日(土)~3月15日(水) 福岡・博多座
2023年3月22日(水)~3月26日(日) 愛知・御園座
脚本・作詞:トム・アイン
音楽:ヘンリー・クリーガー
オリジナル・ブロードウェイ版演出・振付:マイケル・ベネット
演出:眞鍋卓嗣
出演:望海風斗 福原みほ ・ 村川絵梨(Wキャスト) sara / spi 内海啓貴 なかねかな 岡田浩暉 駒田一
石井千賀、 ICHI、 伊藤広祥、 岡本華奈、 Sarry、 仙名立宗、 高橋祥太、 高橋卓士、 茶谷健太、 遠山裕介、 菜々香、 西岡寛修、 原田真絢、 丸山泰右、 森山大輔、 吉井乃歌
〈スウィング〉高橋莉瑚 田川景一(以上、 五十音順)
企画・制作:梅田芸術劇場