“一人でも多くの子供たちとその未来を守りたい”との思いを込めたチャリティプロジェクト「Act Against Anything『THE VARIETY 28』4年ぶり生舞台！全身全霊！心を込めて歌って踊って皆でチャリティ全員集合！」が11月26日（土）にパシフィコ横浜 国立大ホールで有観客にて開催された。4年ぶりに観客を迎えてのライブとなり、岸谷五朗・寺脇康文と多彩な豪華出演者が3時間にわたってバラエティーに富んだ楽曲を披露。ゴージャスな晩秋のチャリティイベントとなった。
本チャリティショーは、1993年岸谷五朗が呼びかけ、寺脇康文と共にエイズ啓発を目的として開催してきたチャリティコンサート「Act Against AIDS」の流れを汲んで、2020年12月よりスタート。前回が無観客開催だったため、4年ぶりに観客を迎えると同時に、配信でもご覧頂けるライブとなった。
開演に先立ち岸谷五朗と寺脇康文は取材に応じ、岸谷はこれまでにコロナ禍で何度か公演中止となって悔しい思いをしたことを踏まえて「まだ幕が開くまでドキドキです」と不安を抱えつつも「チャリティを続けることは難しい。でも我々の場合は、病院を作ったりと目標をもっていることで、続けることができた気がします。気が付けば30年経ったなと思います」とイベントへの思いを語った。
寺脇は「1年に1日だけのチャリティですが、ある時『これだけしかお金が集まらないのか』と思いながら支援していたルーマニアの孤児たちに会いに行ったときに、そこの先生が『おかげで子供たちにご飯が出せます』と言ってくださって、『やっていてよかった』と思ったので、出来ることを出来る範囲で出来る時にやって少しでも役に立てればということのみです」と続けて来られた思いも明かしてくれた。
最後に岸谷は「実は頭の中は（あと20分で始まるイベントの）段取りでいっぱいです」と明かし「直前にもいろいろありましたが、最後に「♪ひとりじゃないから」を歌うまで突っ走ります」と言葉を残して、ステージへと向かっていった。
オープニングは岸谷五朗と寺脇康文のコンビによる“アリっす”による熱唱過ぎる♪「チャンピオン」。二人の姿を一目見たときには、蟻ではなく黴菌（ばいきん）かと思ってしまいましたが、ステージから見た客席には白いマスクの上に笑顔がいいっぱいあったことでしょう。
まずは日本の素敵な楽曲が次々に…
Skoop On Somebody「sha la la」「祈り」
加藤和樹が「2億4千万の瞳～エキゾチック・ジャパン～」
盛り上げるのは初代 G-Shun Brothers（岸谷五朗／SHUN）
「Z女戦争」を猪塚健太／新原泰佑／水田航生／溝口琢矢
ウルフルズ「ガッツだぜ!!」を大野拓朗が披露
2代目 G-Shun Brothers（岸谷五朗／SHUN）
「4年前に登場した際にはマイクの準備が間に合わず、もう一回頭からやり直しました」と花澤香菜。披露したのは「Moonlight Magic」「SHINOBI-NAI」
ミュージカルの名曲が続々のコーナー①
デスノート THE MUSICAL「ヤツの中へ」 甲斐翔真／小池徹平
フレッシュな門山葉子／新原泰佑ペアによる ライオン・キング「愛を感じて」
映画化もされたミュージカルの名作 Dear Evan Hansen から「Waving Through A Window」を加藤和樹が英語で熱唱し
ある一組のカップルの5年を2人だけで描いたミュージカル
The Last 5 Years「The Next 10 Minutes」 を清水くるみ／水田航生が歌う。
10月から来年1月31日まで上演中の『エリザベート』から、出演中の甲斐翔真／古川雄大が「闇が広がる」を披露。
出演を予定していた城田優が体調不良となり、リハーサルでは甲斐翔真が一人でトートとルドルフを歌っていたそう。急な依頼に古川が応えて出演。さすが出演中のおふたり。このワンシーン、1曲だけで「『エリザベート』を観に行きたい！」と思った方も多いはず。
熱唱の後には、癒される歌声。藤原さくらが「まばたき」「mother」を披露。
そして地球ゴージャスの名曲がザクザクのコーナーへ。
海盗セブンをプロローグに、星の大地に降る涙、クザリアーナの翼、クラウディアの名曲を。出演者たちが実力派揃いなだけに、聴きごたえたっぷり。名場面が蘇り、「また観たい！」の思いが募る！
サンプラザ中野くん／パッパラー河合が「Runner」「旅人よ～The Longest Journey」をエネルギッシュに。名曲はいつも元気をくれます。
そして、ミュージカルコーナー②へ。
ウエスト・サイド・ストーリーから名曲「Tonight」は2020年に出演した 田村芽実が甲斐翔真とデュエット。二人が一瞬で生み出した空気感に引き込まれました。
そして、公演を終えたばかりのキンキーブーツから「Soul of a Man」。チャーリーを演じ続けている小池徹平だからこその沁みる熱唱でした。
ロミオ&ジュリエット「バルコニー（愛の誓い）」は2017年にロミオ役を演じた大野拓朗と2013年にジュリエットを演じた清水くるみが披露。
2013年1～2月に上演が決定しているミュージカル MEAN GIRLS から「I’d Rather Be Me」を田村芽実が役になりきって（？）熱唱。この荒ぶり具合からすると、絶対に見逃せないミュージカルです！
そして、いつ聞いても心の背筋を伸ばしてくれる名曲、キンキーブーツの「Raise You Up/Just Be」を小池徹平／杉山真梨佳／中村百花、チームエンジェルス（穴沢裕介／森雄基／風間由次郎／佐久間雄生／浅川文也／シュート・チェン）の公演キャストが本番の熱量で。
公演の終盤に登場したのは、DEAN FUJIOKA。「Apple」に続いて「History Maker」で、MIYAVIを招いて二人で世界を感じさせるショーに。チャーリティに積極的に取り組むという共通点を持つ二人が、熱いステージを見せた。
そしてMIYAVI「STRONG」「The Others」の2曲が広い会場を熱気で満たした。
ラストに登場した岸谷がMIYAVIとは、この日の朝から打ち合わせたステージだったと明かしていた。
出演者が揃っての「一人じゃないから」で一年に一度のチャリティイベントは幕を閉じました。また来年、この素敵なチャリティイベントが開催され、“出来ることを出来る範囲で出来る時に”の気持ちが実践できますように。
終演後の１カット！
Act Against Anything VOL.2 「THE VARIETY 28」
4年ぶりブリ生舞台！全身全霊！心を込めて歌って踊って皆でチャリティ全員集合！
【日時】2022年11月26日（土） 15：00開場／16：00開演
【会場】パシフィコ横浜 国立大ホール
【出演】
岸谷五朗 寺脇康文
猪塚健太 / 大野拓朗 / 大村俊介(SHUN) / 甲斐翔真 / 加藤和樹 / 門山葉子 / 小池徹平 / サンプラザ中野くん・パッパラー河合 / 清水くるみ / Skoop On Somebody / 田村芽実 / チームエンジェルス from Kinky Boots（穴沢裕介/森雄基/風間由次郎/佐久間雄生/浅川文也/シュート・チェン） / DEAN FUJIOKA / 新原泰佑 / 花澤香菜 / 藤林美沙 / 藤原さくら / 古川雄大 /水田航生 / 溝口琢矢 / MIYAVI / 三吉彩花
※岸谷五朗、寺脇康文以降の出演者クレジットは五十音順
＜BAND MEMBER＞
THE VARIETY BAND
エンペラー福田 / 高木茂治 / 五十嵐公太 / 会田敏樹 / 原田達也 / 高橋結子 / 中村百花 / 杉山真梨佳
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